故郷語

たいていの地域でもそうだと思うのですが、高知にも微妙に場所によって違っ
た方言があります。高知の真ん中(東の方も?)あたりで話されるのが「高知
弁」高知の西部の方で話されるのは「幡多弁」と呼ばれています。高知と言え
ば、「〜ぜよ」が有名だと思いますが、これは「高知弁」です。と言っても、最近
では「〜ぜよ」と話しているのなんて聞いたことがありません(苦笑
もちろん「高知弁」と「幡多弁」に共通する方言もありますが、分かりやすい違
いとしては、「高知弁」では、語尾に「〜ちゅう」、「〜ゆう」、「〜き」がついて、
「幡多弁」では、語尾に「〜ちょう」、「〜よう」、「〜けん」がつくことです。

例   →「行ってくる。」    例   →「似ている。」
高知弁→「行ってくるき。」   高知弁→「似ぃちゅう。」
幡多弁→「行ってくるけん。」  幡多弁→「似ぃちょう。」

高知の西部にある私の実家の辺りでは幡多弁をしゃべるのですが、高知でも
さらに田舎で山に囲まれているためか、他の地域でも聞かないような方言が
あるように思います。そんな方言を常に使っているのは、私の親や、祖父母
達なのですが・・・、やがては忘れられていきそうな気がします。それはなんだ
か寂しい気がするので、幡多弁の中でもかなりローカルな言葉を私が思い出
した言葉からここに記します。

      た          ら  わ  NEW 

【あ】

方言:おっとろっしゃー
意味:びっくりした。
用法:おっとろっしゃー、顔に虫があたった。
め も:「驚いた」が関係のありそうな言葉のように思います。
「おっとろっしゃー」は大分弁だそうです。たぶん、海を渡って私の実家の
あたりにもひろまってきたのでしょうね。

【か】

方言:こない
意味:こまかい
用法:こない砂。この土はすごくこないね。
め も:語源は粉みたい→粉い、なのではないかと思います。この言葉は、
私の母と、母方の祖母の周りだけが使っている言葉のようです。
私は中学の理科のテストで、「砂岩はどのようなものが集まってできた石な
のか?」という問題が出た時に、答えに「こない砂」とかいてペケになったの
ですが、どうして間違えているのか分からず、先生に聞いたら「ふつうはそん
な言葉はない」とのこと・・・、その時はじめて「こない」が私の家の中でしか
通じない言葉ということを知りました(苦笑
そのテストは、間違えていたのはその部分だけで、意味はあってるのにと
くやしくて、いまだにこの出来事のことは忘れず覚えています。
答えは標準語で書きましょう、とも、学んだ出来事でした(^ ^;

【さ】

方言:じゅうがわるい
意味:具合が悪い
用法:コンタクトがなんかじゅうがわるい。この靴はじゅうがわるい。
メ モ:語源はよく分かりませんが、自由が悪い←→じゅうがわるい、かな?
と思います。「じゅうがわるい」、この言葉はいまでもぽろっと使ってしまう
ことがある言葉なのですが、聞いた相手はもちろん、何々?という感じです。

【な】

方言:のーのもったい
意味:拝む(?)
用法:のーのもったいしなさい。(小さな子供に対して言う)
メ モ:この言葉は私が小さい頃におばあちゃんから、神社の前とか仏前で
言われた言葉です。のーのもったい・・・、方言というよりは、私のおばあ
ちゃんだけが使っていた幼児語かな(^^;

【は】

方言:びったれ
 NEW
意味:弱虫。小心。
用法:あの子はびったれちょう。
メ モ:「びったれ」は広島や大分の方でも話されるそうですが、使い方は
こちらとは違っていて「だらしがない」の意味で使われているそうです。
ちなみに大分弁の「びったれ」の語源は「鬢(ビン)垂れ」で、髪をだらしなく
垂らしている様からきているそうな。幡多弁でびったれの語源は・・・、「びー
たれる。」=「びーびー泣く」かな?と思いますが、分かりません。私のかっ
てな推測です。

【ま】

方言:みてる
意味:無くなる
用法:お菓子がみてる。
メ モ:「みてる」は、意味としては「満たされている」、の反意語で何らか
の関係があるように思うのですが・・・、語源はまったく分かりません。
ネット検索してみると、広島弁でも「みてる」は「無くなる」の意味で使うそう
です。実家の方には広島出身の人はいないはずなのですが、なぜに、高知
の田舎でも同じ言葉が使われているのやら??

【や】

方言:ようけある
意味:いっぱいある
用法:宿題がようけある。
メ モ:「ようけある」は関西のあたりでもよく使われているようです。



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