63)笠間市福原柊山 Hiiragi-yama, Kasama City, Ibaraki Pref..
A.はじめに
大学の巡検で古くから珪灰石の産地として有名な表記柊山を訪れた.
B.産地及び交通
<産地>
2008年12月に当産地を 4年ぶりに訪れたが,産地は現在も健在であった.最近出
版された“鉱物観察ガイド”(松原,2008)にも掲載されている古典的な産地で
ある.苦灰石を含む石灰岩が稲田花崗岩の貫入によってスカルン化したもので,
ほとんど金属鉱物を伴わない単純なスカルンである.
<交通>
最寄駅:JR水戸線 福原駅 徒歩可能(駅より2〜3 km)
C.採集鉱物
炭酸塩鉱物1種,珪酸塩鉱物1種を採集した.
炭酸塩鉱物
1.方解石 Calcite
再結晶石灰岩の主要成分.当産地の石灰岩は苦灰石も含まれている.苦灰石は,
方解石より硬度が高く,比重がわずかに大きい.
珪酸塩鉱物
2.珪灰石 wollastonite
花崗岩質マグマのケイ酸分と石灰岩の反応によって生成される代表的なスカル
ン鉱物の一種.化学反応式は SiO2(石英) + CaCO3(炭酸カルシウム) →
CaSiO3(珪灰石) + CO2(二酸化炭素) となる.
当産地では白色繊維状〜柱状結晶の放射状集合として産出する.
D.おわりに
露頭で手軽にスカルン鉱物を観察できる産地として貴重な場所である.
E.参考文献
松原聰 編著(2008):“鉱物観察ガイド”,東海大学出版会.
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