※ 2006年より乙女鉱山跡地は立ち入り禁止になりました.
A.はじめに
かなり前の記事になってしまうが,Yさんから突然電話がかかってきたのは大学の五月の
祭の時だった事を良く覚えている.その日電話が来たときにはっきり言えばかなり飲んでい
た筆者は「乙女鉱山に行かない?」と聞かれたが何も考えず,「行きます!」と即答した.
そんな勢いで参加を決めた乙女鉱山採集行.Yさん一家の他にも甲府のNさん,横浜のM
さん,東京のTさん父子が参加しての賑やかな採集となった.
B.産地及び交通
<産地>
産地乙女鉱山は塩山市から北方に20km程であろうか,牧丘町の奥深く,昇仙峡へと続く荒
川の川沿いに位置する.主に採掘したのは珪石だが,他にもモリブデンやタングステンを
出鉱したこともある.昭和50年代末まで各種の鉱石の採掘を行っていたが,現在は閉山され
ている.
甲府市北方の金峰山を中心とした地域には新第三紀花崗岩類(甲府深成岩体と称す)に関
連した小規模な鉱床(松原 1966;角田 1981;島津ら 1988)が数多く存在していたこと
が知られている.現在稼行されている鉱床はないが,その中でも乙女鉱山は最大の規模を持
ち,各種の鉱石の採掘が盛んに行われていた.当地の鉱物,鉱床については,松原(1966)
角田(1981),角田・清水(1986)島津ら(1988),角田ら(1992)などによる報告がある.
鉱床は加藤(1968)の命名した広瀬型花崗閃緑岩(広義)体中に胎胚される鉱脈鉱床である.
かつてはペグマタイト鉱床とされていたが鉱物の産状から鉱脈鉱床であると考えられる.脈
石は石英で鉱石鉱物としては灰重石後の鉄重石仮晶(ライン鉱),輝水鉛鉱,黄銅鉱,閃亜
鉛鉱,黄鉄鉱がある.鉱脈は主に中粒の花崗閃緑岩に伴い,C坑下流側の多量の石英脈やそ
の脈から導かれるポケット状の晶洞を含む部分では母岩である花崗閃緑岩の露頭が風化作用
を受けている場合も多い.
<交通>
最寄駅:JR中央本線 塩山駅 「塩平」行きバス(しかし終点から4時間の歩きを要するの
でまず無理と考えて良い.)
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| 図1 水晶(結晶7cm;T氏撮影・提供) |