A.はじめに
洞戸鉱山杢助坑でコバルト華や透輝石の良結晶(実は両方ともなくした可能性が浮上している)を
採集し,意気揚揚と次の産地である上記平岩鉱山を目指す.上之保村に入る途中何度か道を間違える
が村内に入ってからはすいすいと進み,難なく到着した.
今回は日本を代表する蛍石の産地である当鉱山での採集について報告する.
B.産地及び交通
<産地>
産地は上之保村の平岩地区にある.道沿いに「平岩」バス停があるので,その先にある小さな橋を
渡り数100m進むと,右手に小川を挟んで大きなズリが見える(図1).渡りやすい場所を選んで川
を渡る.目の前のズリには白い玉髄質の鉱石がたくさん残っており,それらの中に緑,紫,透明など
カラフルな蛍石(図2−4)が多く見られる.これらをズリの中からハンマーで割ったり,脈やへき
開片を拾ったりして採集する.
この鉱山は鉱石を見ると,主として泥岩中に入った玉髄質石英脈中の鉱脈鉱床であると言えるもの
だろう.当鉱山は戦後から採掘され,最盛期には全国生産の多くを占めていたが,昭和48年に閉山し
た.戦後開発されたという珍しい歴史を持った鉱山である.なお,山の反対側には同様の脈を掘った
笹洞(ささぼら)鉱山があり,尾根部分にも坑道があるようである.
<交通>
最寄駅:新岐阜駅(岐阜バス「上之保川合」行き 終点下車で上之保村村営バス「上之保鳥屋市」行
き「平岩」下車.
上之保村は交通の便が良くないので,車の利用が無難である.
C.採集鉱物
ハロゲン化鉱物
1.蛍石
上記のように白い玉髄質の鉱石の中に緑,紫,透明などの塊や結晶として産出する.へき開片の大
きく透明なものはなかなか見応えがある.
2.玉髄
微晶質の石英のこと.空隙に蛍石や小さな水晶を胎胚する.当鉱山の脈石鉱物.
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| 図1 鉱山ズリ | 蛍石(緑色) |
| 写真準備中 | 写真準備中 |
| 蛍石(緑色) | 蛍石(紫色) |