2003/11/30更新

眠れる獅子の状態の巨大トンネル青函トンネル

路線名 区 間 距 離 駅数 平均駅間距離
JR津軽海峡線 青 森−函 館 259.4km 23 2.50km
所要時分 表定速度 軌間線路/電気方式
90分 36.7km/h 1067mm単線/非電化

【JR津軽海峡線ガイド】

 JR津軽海峡線はJR津軽線の中小国信号所とJR江差線の木古内を結ぶ路線で、ここではJR津軽線の青森−中小国信号所間、JR江差線の木古内−函館間も含めた総称として取り上げていく。JR津軽海峡線部分の列車は全て優等列車で急行はまなす1往復を除いて後は全て特急列車となっている。青函トンネルを介して本州と北海道を直通する貨物列車も多数運転されており、流通の大動脈にもなっている。

 青森駅は4面8線のターミナル構造の駅となっている。先端は港になっており、かつてはそこから青函連絡船が発着していた。今は青森ベイブリッジがかかるなど港の風情も変わりつつある。東北本線からの列車はここで進行方向を変えて津軽線に入る。東北本線からの貨物列車は青森駅を通らず三角線の底辺を走り津軽線に直接入る。

 青森を出ると広がっていた線路が徐々に収束していき、左手に東北線の線路が分かれて行き、津軽線は奥羽線とともに右にカーブする。左手から短絡線が合流して、左手に青森運転所を見ながら走る。青森運転所が途切れると津軽線は右にカーブして奥羽線と分かれる。留置線や貨物列車の行き違いのために設けられた長大な行き違い設備を通り過ぎ、田んぼの中を単線で北上して行く。北への大動脈が単線では示しがつかない感じはするが、貨物列車以外の運転本数が少なく、将来新幹線の建設が考えられている以上複線化は考えられないのだろう。真っ直ぐ北上して行き、右手に国道280号線、その向こうに青森湾が見えてきて油川となる。このあたりは既に津軽半島の南部に入っており、青森市内となっているが、最早その雰囲気はなくなっている。油川を出るとさらに国道280号線と青森湾に近づき並行して走る。津軽宮田を出ると完全に海岸沿いを国道280号線と並行して走るようになる。奥内を過ぎると一旦海岸沿いから内陸に入って左堰となる。後潟、中沢と少し海岸から離れて走り、青森市から蓬田村に入って蓬田となる。このあたりから再び国道280号線とともに海岸沿いを走る。津軽線は国道よりも1段高いところを走るので、青森湾を望む景色は素晴らしい。次の郷沢の近辺にはよもぎ温泉や玉松台スポーツガーデンなどがある。瀬辺地を過ぎると左にカーブして少し内陸に入り、すぐに右にカーブして再び海岸沿いを走って行く。蟹田町に入り、左にカーブして国道280号線と陸奥湾から離れて2面3線の蟹田となる。同駅は特急停車駅で、JR東日本とJR北海道の乗務員はここで交代を行う。同駅から先津軽海峡線内は各駅停車の運転がないため、蟹田−木古内間は特急列車(寝台列車は除く)に特急券なしで乗車できるように特例処置がある。

 蟹田を出ると内陸部をしばらく西向きに走る。蟹田川を渡って1面1線の中小国を過ぎてしばらく走ると中小国信号所があり、ここで津軽線と津軽海峡線が分岐する。しばらく津軽線と並行して走るが、海峡線は高架になり右にカーブして津軽線と分かれて北上して行く。分かれてすぐに大平トンネルに入る。続いて津軽トンネルに入り、小国峠をトンネルで抜ける。長大な津軽トンネルを抜けて津軽今別となる。同駅は中央に通過線があり、上下とも副本線にホームがある新幹線タイプの追い越し駅になっている。2002年12月の東北新幹線八戸開業によるダイヤ改正で津軽海峡線から普通(快速)列車が姿を消したため、同駅は特急列車が1日2往復停車するようになった。駅西側には津軽線の津軽二股駅があり、連絡通路を介して乗換えが可能となっているが、ここで乗り換えを行う人はまずいないだろう(ファンは除く)。将来この付近に新幹線の奥津軽駅も開業予定となっており、津軽半島の山深いところに新幹線の立派な駅ができる模様である。

 津軽今別を出ると津軽線と交差して大川平トンネルに入る。同トンネルを抜けるとしばらく明かり区間を走り、スラブ軌道を快調に走って行き青函トンネルに突入する。トンネルの坑口は当然陸地で今別町となっている。坑口の北側約0.5キロほどのところに津軽線が走っており、その向こうには津軽海峡が広がっている。トンネル内で三厩村に入り、地上で津軽線終点の三厩があり、海峡線は三厩村内でどんどん地底に向かって進んで行き距離を稼いで津軽海峡部に突入する。小泊村を掠めて再び三厩村に戻り竜飛海底駅付近から漸く津軽海峡部へ入る。ここまでは青函トンネルと言うよりも厳密には青函地下鉄と言ったところだろうか。ここから海底を進むわけだが、当然ながら外は見えない。列車は最高140km/hの高速運転を行っており、暗闇と轟音の中をひたすら走るのみである。最近はトンネル内で走り行く車内からアニメーションに見えるように工夫がなされている区間があるが、一瞬のため注意して見ないとわからない。ただ、この手のものは北神急行が開業時から実践しており、あまり目新しさはない。次の吉岡海底駅は北海道側の海底駅でまさに海底部にある。吉岡漁港の下を抜けて北海道の地底部に入る。再び北海道側を青函地下鉄として走り、勾配を上がっていき知内町に入ったところで漸く陸に出る。スーパー白鳥用の789系は青函トンネル内の急勾配で140km/hの定速で走れるようにM車の比率を増やしてパワーアップしている。

 青函トンネルを抜けてすぐに第1湯の里トンネルに入り、それを抜けると北海道最初の駅知内となる。同駅は本州側の津軽今別と同じく普通列車が1本も停まらない駅で特急列車が1日2往復停まるのみとなっている。同駅を出ると第2湯の里トンネルに入り、それを抜けるとすぐに第1重内トンネル、第2重内トンネルと連続してトンネルを抜ける。さらに第1森越トンネルなど何本かトンネルを抜けて木古内町に入り、左手から江差線が近づいてきて、木古内川を渡って江差線と合流して木古内となる。木古内は特急停車駅で一部の寝台特急も停車する。

 木古内を出ると函館へ向けて北東方向に走り、国道228号線とともに津軽海峡を右手に望みながら走り、札苅となる。同駅は行き違い可能駅で、各駅とも長大編成の貨物列車に対応して有効長が十二分に取られている。なだらかに海岸線をカーブを描きながら走り泉沢を過ぎて、サラキ岬や釜谷漁港を右手に見て釜谷となる。上磯町に入りずっと海岸沿いを走っていき渡島当別を過ぎると当別トンネルに入る。葛登支岬付近から進行を北向きに変えて対岸に箱館山を見て茂辺地となる。茂辺地からは内陸に入ったり、海岸沿いに出たりしながら走り、函館の市街地を対岸に望みながら走る。上磯町の中心上磯からは進行を東に向け、左手に函館江差自動車道を見ながら海岸沿いを走り、久根別、東久根別と過ぎ、工場やドッグが見えてくると七重浜となる。同駅を出ると函館市内に入り、左手から函館本線が近づいてきて、ED79やEH500、DF200が休む青函運転区を見ながら五稜郭の構内に入る。五稜郭は2面4線で特急の停車もあり、貨物列車は同駅で機関車を交換の上、札幌方面へ向かう運転上の要衝である。戊辰戦争で有名な五稜郭は駅から東へ約3〜4キロ離れており、最寄駅とは言い難い。五稜郭へは函館市電を利用するのが賢明だろう。五稜郭を出ると複線となり、函館市内を走る。左手に先ほどまで右手に見てきた函館湾が見えて、函館運転所が広がると函館となる。函館は青森同様ターミナル式の構造で4面8線の大ターミナルだが、普通列車の運転が少ないためそれほど多くの列車は発着していない。駅前には南に朝市が広がっており、東側には函館市電が通っている。函館市電はバスターミナルのさらに道路の向こうに電停があるためJRとの乗り換えはあまり便利ではない。鹿児島のように駅前に乗り入れるように改良して欲しいものだ。

  

        

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