青春のセッション

2003111()

 118日の我々「夢劇場」の聖戦まであと一週間と迫り、メンバー間にも緊迫感が流れる今日この頃、秋も深まり寒くなってきたということで、集まれるメンバーのみでリハをやろうということになり、前日からsteive rikiyaが我が新居にやってきている。家に着くと、steiveはおもむろにギターを取り出し、持参のアンプにシールドを接続するとギターに魂が宿る。私も、自身のキーボードブースに入り、あんな音やこんな音をシンセサイズし始めると、眠らぬ夜が始まるのだ。

 そう、steiveと私によるベタベタなセッション大会が始まったのだ。しばらく、適当にフレーズの応酬をしていた二人だが、私がDX系のエレピの音色で80年代アメリカの安っぽいドラマのBGMのようなブルースを弾くと、彼がそれにメロディーをつけた。とてもベタベタでアメリカンな仕上がりができた。フルハウスのようだ。次は、彼が憂鬱なクリスマスソングのような曲を弾き始めたので、私がストリングスの音色でクラシカルのバッキングを加えると、メランコリックなクラシックが出来上がった。途中、何の前触れもなく二人が同時に弾いたフレーズがぴったり被った。そう、そのあとも何曲かセッションしたのだが、どうも二人の発想は似通っているらしい。やることなすこと、面白いくらい狙った効果が得られるので、眠らぬ夜は深夜3時くらいにまでおよぶ。

 さて、夜が明けて、メンバーのwi-ndsが参戦。三人そろったのでアルフィーをやる。しかし、キャラ的に三人とも高見沢なので弱った。しかし、やってみた。3人の人生を凝縮したプレイは楽器に魂を投入し、そこから織り成される旋律は、聴く者を形而上学的戦慄の境地へといざなっていたところで、私が午後に別のバンドでの練習を控えていたので終了となった。

 さて、午後の私は、とある大学近くの宝石みたいな名前のスタジオにいた。しばらくすると、メンバーがぞくぞく集合した。このバンドは、岐阜県出身のベーシスト、大阪府出身のギタリスト、奈良県出身のドラマー、そしてアメリカ出身の私で構成されたバンドで、ミスチルをやる。しかし、ミスチルはやばい。高速ユニゾン、3917のポリリズム、2937秒にも及ぶドラマチックな展開。あまりの過酷さにメンバー全員泣き出してしまった。泣き疲れて眠ってしまった。

 118日の聖戦は、全世界を震撼させることになるだろう。

Written by Kimberly Chang

Translated by koichi kimuRa