退職のロックンロール

20031012()

 バイトを辞めることになった。辞める理由は、大阪に住むことになり、奈良を捨てなくてはいかんからだ(1020日「戦慄のアリストクラシー」参照)。バイトでもアングラ路線を突っ走っていた私は、多少いじめに会っていて、また内の部門の主任が頭悪く、頭悪い指示を頭悪く出すので、あまり仕事を知らない下っ端のペーペーの卑しいnothingな私もすこしばかり胸糞悪かったので調度いい。かつては、金を稼ぐのと同時に世の中の仕組みを学ぼうとか青臭いDreamsに燃えていた私だが、アホらしくなってきたので退職の日までなるべく一生懸命にならずひっそりと過ごし、働いた分の金だけふんだくったら、姿を適当に消すつもりでいのに・・・。 ある日、頭の悪い主任が言った。「今日の飲みに行かね?Kimberlyちゃんも、もう辞めちゃうし。」「いや、終電すぐなくなりますし・・・。」「いいよ、送ってくって。」「いや、明日も学校なんすよ。」ちなみに、これを言われた日が金曜日だ。しかし、何とかかわしてその日はOKだった。しかし、別の日に取ることとなった。私は、辞めるからといっていじめられた人との送別会など望んではいない。まあ、主任にはいじめられてなかったけど。しかし、去るものを明るく送り出すなら、僕の場合、何もなしで普通に終わらせてくれと、言おうと思った。よし、明日こそそう伝えよう!!

 次の日、また、飲み会の日取りの話になった。今度は部門全員と主任が集まって日取りを決め始めた。さあ、俺は言うぞ。

「飲み会は好きじゃないんです。というか、私の精神衛生上、絶対に避けるべきものなのです。私を気持ちよく送り出したいのなら、送別会はなしで。そのほうがあなたたちも飲み代うくでしょ?」だが、しかし、そのとき主任が言った。

 

「みんな、ちょっと真剣な話なんだけど、ちょっと聞いてね。僕、今月度をもって退職するんだよ。」

 

 クソガキめ!!何で、私と同じタイミングで辞めるのだ、てめえは。あんたの送別会なら出席しないわけにもいかないじゃねえか。めんどくさい。主任はさらに続ける。

 

「みんなもう聞いてるのかな。Kimberlyちゃんも今月度で辞めるんだよ。だからさ、飲みに行かね?」

 

 だからさ、何で辞める際には飲みにいかなきゃいかんのだ。しかも、この主任酒飲めないのだ。

 そこに集まったメンツの中には、明らかにめんどくさがってる人は数人いたが、そいつらとて、「行くと死ぬ!!」くらいに嫌がってる熱いやつはいないのだ。適当に妥協して行ける日取りを言っていきやがる。最後に、私の番が回ってきた。

Kimberlyちゃん、いつがいい?」

 みんな僕が答えるまで、待っている。私は、牛歩戦術のごとくしぶったが最後には「12日です・・・。」といわざるを得なかった。

 

 そして、今日、飲み屋にいる。シフトが終わったあとだ。何が悲しいて、仕事のあと、金払って仕事するようなことをせないかんのだ。これは、ばくばくと食わなきゃ損だ。私は、ばくばくと食っていた。今日の主役の主任は多少の残務処理があって、まだ来ない。メンバーは痺れを切らして、電話する。電話をしたメンバーによると、彼は「今、そっちへ向かってるから、もうちょっと待っててね。」と何気に答えたらしい。

 仕方がないので、私は会話に参加せず、ばくばく食い続けた。すると、飲み屋の入り口から、白い男が入ってきた。

「お待たせー!!

 主任は、白いタイツに白いジジシャツ、レースのひらひらを腰に身につけ、股間からは白鳥が出ていた。彼は、普段見せないハイテンションで腰をふりふりして、メンバー一人一人の顔に白鳥を近づけ、しきりに「しゃぶって!!しゃぶって!!」と叫んでいた。

 この日記には、今まで多少無茶なことも書いてきたが、これは、事実なのですよ。私が白鳥のかっこをしていたわけではないのですが、とにかく自分のことのように恥ずかしくて帰りたかった。

 2時間ほど会話に参加せず、主任の白鳥にも参加せず食い続けたら、腹が膨れたので適当になんだかんだ言って帰った。今回の飲み会、私も一応主役ということを覚えている人は一人もいなかったので彼らに合わせて「飲み代は後日、払いまーす(^0^)/。」と言った。後日、何日かシフトがあったが、徹底的に「金」や「飲み代」と言った言葉は口にせず、暗黙のうちに最後のシフトの日を終え、有終の美を迎えたのであった。

Written by Kimberly Chang

Translated by koichi kimuRa