1日の多角的人間性の拡散
1. プロローグ (5:12)
2. 医者 (13:07)
3. 中途半端な時間の午後
(9:53)
4. ライブ (16:59)
5. グランドフィナーレ
(21:23)
2003年9月12日(金)
1. プロローグ
阪神優勝を待たずして、本日「マネーの虎」が最終回であることを新聞を見て知る。ああ、視聴率が悪かったんだなあ、と思った。
でも、せっかく阪神が優勝する直前なのだから、最後に「虎」を全員甲子園に集めて、ワーッギャーッグヘーッと何かやれば、
最期を派手に視聴率稼げたかもしれないし、視聴者がひいてこけまくったかもしれないし、その辺は、私にはわからないが、
番組サイドが敢えて「マネーの虎」なのに阪神をいじらなかったのは、デリカシーのためなのか、ビジネスはリスクを嫌うためなのか・・・、
私にはわからない。この世は、私には、わからないことだらけだ。
2. 医者
さて、かく言う私は、この夏体の調子が非常に悪い。2,3週前から、頭が痛くて平衡感覚がしょぼかったり、背中(背骨?)が痛かったり、
腹がもたれたりという症状が交互に私を蝕んでいたのだが、昨日、3ついっぺんに出やがった。フラフラする。
こうなると、私の精神状態は不安定になってくる。前からそうだ。頭の痛い日には、「くも膜下出血で死ぬんちゃうか。」と夜眠れなくなり、
心を落ち着かせるために「LEVEL E」を読みふける。背中が痛い日には、「白血病で死ぬんちゃうか。」と夜眠れなくなり、
心を落ち着かせるために「LEVEL E」を読みふける(ちなみに、背中が痛いと「白血病」であるという論理的根拠はない・・・と思う)。
腹が痛い日には、「胃癌で死ぬんちゃうか。」と夜眠れなくなり、心を落ち着かせようとするが、さすがに「LEVEL E」は飽きたので
「ハンターハンター」を読みふける。皆もあるよね、夜、なぜか眠れないと思ったら、急に自分の死ぬ日てどんなんやろとか考え出して
止まらんくなって、いても立ってもいられなくなり、過呼吸になることとか。そんな症状がいっぺんに出たので、いよいよ恐ろしくなり、
近くの内科に駆け込む。先生に診察中に色々聞かれる。そんな質問の中に「肩こりとかはありますか?」てのがあった。
これも、ずっと前からあって、気になっていたのだよ。「寝て起きたとき、肩こりがあって、後体中だるくてやってられんのですよ。」と言うと、
すぐに次の質問が帰ってくる。
「何時に寝てます?」
「朝の4時です。」
「・・・そんなんあきませんやん(飽きれて)。まず、そっからなおさんと。だったら、何時に起きてんのん?朝9時とか?」
「昼の12時です。」
「・・・いや、そらあきませんて。人間も動物でねえ、動物には夜寝て太陽のあたる時間活動するリズムってもんがあるのよ、
夜行性の種類以外はね。――中略――で、人間も夜行性ちゃうから、夜ちゃんと寝て、朝早く起きたら一番調子よくなるんですよ。」
ごもっともですな。私も何回もトライしたよ。それこそ、トライのCM「”mother”、”m”を取ったら”other”他人です。」が
CMに初めてオンエアーされてから、「あ、が〜る」に変わるまでのしつっこさよりも数段上を行くしつっこさでトライしたさ。
まあ、その日、精神安定剤を4日分処方してもらって、後4日間はスーッと眠れたよ。しかし、5日目からは、悪夢のオンパレードだ。
眠れても、眠ってる間苦痛なのだ。しかも、生活全てにおいてうまく行かず、イライラし通しだった。
ああ、しかし、今日の夜は出かけるので、少しは気分に風通しを出来る。
3. 中途半端な時間の午後
出かけるまでの時間は、非常に中途半端だった。
4. ライブ
さあ、お出かけよ。今日は、知り合いのドラマーTESSY氏が組むバンドのライブだ。早めに出ると、早過ぎた。
開場30分前に着き、ゲーセンでうろうろづるはめになった。ゲーセンなんて、中学の時以来だ。当時大好きだった格ゲーも、
CAPCOMとSNKがくっついたりして、わけわからんことになっていて、全然着いていけなかった。
まあ、しかし、時間を潰して、ついに開演。最初に出たバンドは、オールディーズや古いロッケンロールが音楽性のバンドで、
曲に関しては何ら関心を引くものではなかった。しかし、MCが面白い。パフォーマンスも面白い。また、ヴォーカルは発音がうまい。
PAの腕前もあるのだろうが、ドラム、ベース、ギターが大音量で鳴ってる中で、彼が歌う面白い歌詞がちゃんと聞き取れるのだ。
とにかく、彼らみたいなバンドに出会えて嬉しかった。とかく、曲作りをやり、曲が5,6曲(ライブの形になる程度)溜まったら、
ライブハウスでとりあえず、演奏して、後は自分達を好きになってくれる人をひたすら待つという感じの、
言わば「どうか、楽しんでください、お願いします。」という客に努力させるバンドが多い中、このバンドは
「楽しませるから、安心して見てなさい。」というエンターテイナーであった。僕は、嬉しくなって、アンケートにたくさん、誉め倒した。
もちろん、正直にダメだしも書いたが、ダメを出すところはほとんどなかった。このバンドは、バナナブルースボーイズと言った。
よろしかったら、見てみてはいかがでっしゃろ?
次に出てきたバンドも、そういった意味では、エンターテイナーであった。その気合は見てて嬉しかったが、肝心のエンターテイメントは寒かった。
80年代へヴィメタルとつい数年前流行ったビジュアル系を足したような出で立ちのスリーピースで、演出やMCはお笑いであった。
僕は、「楽しませる!!」という気迫に感動したので、敢えて、その次の次元でダメ出しをさせてもらう。だから、
基本的に、このバンドもその辺にありふれたバンドよりも数段レヴェルは上だということを断っておくが、肝心のエンターテイメントは寒いのだ。
次のバンドは、曲のアレンジなどの随所に深いものが見え隠れするバンドであったが、曲が長くメリハリもなく、だるかった。
いいものは持ってそうなので、その見せ方を考えてほしいと思った。
次いよいよ、TESSY氏が組むバンドだ。元プロのTESSY氏と元プロのギタリストにベーシストが強力にボーカルをサポートし、
ボーカルがパワフルな歌を披露するボーカルのソロバンドであった。演奏技術、歌、それぞれ問題ない。音楽を見てて、純粋に圧倒されかけた。
惜しかったのは、MCが中途半端なところ。普段着、飾らない、その辺にいそうなお兄ちゃんの素敵なライブという雰囲気のバンドなので、
MCで軽快なしゃべりを見せられるということは、すぐアドヴァンテージに繋がると思うのだ。そこが、惜しかったがまあ、
音楽的には今日みた中で一番よかった。
5. グランドフィナーレ
そんな風に一日を細かく書き綴ってきたこの長い日記も、ついにグランドフィナーレだ。
そういえば、僕の日本の友人であるkoichi kimuRa君の高校時代の文化祭でこんなエピソードがある。
開会式で、体育館に生徒全員収容される。そして、生徒会長の「これから平成○○年度文化祭を始めます。」という宣言が成されると、
開会の音楽が流される。ドラクエVのエンディングテーマのイントロだ。誰が用意したか知らんが、
古くてダルダルになったテープに録音してあったその曲は、ノイズだらけ、ピッチもフラフラして、死ぬほどしょぼい。
体育館中、失笑がこぼれる。そして、それが鳴り終わった後の校長先生のお話の導入が以下のようなものであった。
「えー、あざやかなフィナーレによって始まりました、この文化祭・・・」
体育館中「ファンファーレ」という無言のツッコミが起こる。この日の、スタートの歯車は確実に狂っていた。
Written by Kimberly Chang
Translated by koichi kimuRa