胃キャメラを飲む
2003年9月30日(火)
この夏、宿題、バイト、知り合いの不幸、音楽面での行き詰まり等、いろいろというよりは全てにおいて不調だったためか、ストレス性の胃炎また十二指腸炎にかかってしまった私であったが、ストレス性だと思いつつもFATALな病気ではないかと、一人でTragedyしていて埒があかんので、こないだ行った病院でいっそ胃キャメラを飲み、ただの胃炎および十二指腸炎であることを確かめ安心しようということになり、本日胃キャメラを飲むこととなった。
思えば、胃キャメラを飲む決心を家族にカミングアウトしたときの家族の反応は切なかった。下宿先から一時帰省していた妹の中国系アメリカ人Brian Changは、うれしそうにニコニコ笑顔で、「お兄ちゃん、えらいガリガリやなあ。」
「苦行僧やなあ。」
「貧相やなあ。」
などと、立て続けに言いまくった。さすが、某大学の芸術学科に行ってるだけあって、頭がイっている。私が、胃キャメラを飲むことを告げると、うれしそうにニコニコ笑顔で、
「望遠レンズ飲むんか。」
「一眼レフ、一眼レフ飲むんか。呑むんか。」
などとはねまわる。さすが、某大学の芸術学科に行ってるだけあって、言うことからしてアートだ。ひとがストレスで苦しんどんのに。
そんなこんなで、胃キャメラを飲む日が来た。今日は、夢劇場の練習があるのに、幸先の悪いスタートだ。胃キャメラのために前日の夜9時から断食している。飯食いたい。それより何より、普通にキャメラで胃の中を写すなんて屈辱的なので、家で中国の伝統芸能のメイクをしていった。得意げに病室に入ると、看護婦は、さらに小さな小部屋に私を案内した。ベッドに腰掛けさせられ、咽頭麻酔をすることになる。中国の伝統芸能のメイクをした僕が想像していたのは、喉にエレクトリックドリル(MAKITA) のような注射を射し、血みどろの修羅場が展開されるというものであったが、意外にも、針のついていない注射器から口にドロドロした液体を流し込まれるだけですんだ。そして、うがいをするような状態で上を向き、呑まずに5分待てという。無茶だ。このまずい薬を口の中にとどめておくのは辛い。しかも、前日から断食の上、まずい薬を口の中に入れられては、唾液が口の中にたまり、どんどん麻酔が腹へ流れていく。いかん、こんなことを理路整然と考えていては、そのとおりになるだけだよ、アンニョンハセヨ。ほかのことを考えねば。そうだ、ドリームシアターのおもっきり長い曲を頭の中で歌おう!!そうしているうちに、5分なんて過ぎてしまうさ。