5月3日(日)
いつもはデリカ号で遠出するのが恒例のゴールデンウィークですが、今年は
車をお金も使わないで楽しむか?!がテーマ。前々から一度買ってみようと
思っていた名鉄2日フリーパス・3900円を利用してみました。
名古屋駅のホームにウゴベネを持って向うと、丁度急行吉良吉田行きがやって
きた(1時間に2本)ので乗り込みます。今日のメインは初めての佐久島です。
コチラ方面に向うのは碧南〜吉良吉田が廃線になる直前だったので久しぶり。
一色町へは吉良吉田から向うつもりだったのですが、単線の待ち合わせ時間が
思いのほか長くて、2駅手前の福地駅で下車して南下することに。
福地駅を出発したのは8時52分。佐久島行きの船は9時30分出航で、それを
逃すと次は11時30分なので結構必死。乗り場が見えたと思ったら、今の時期
下流の乗り場からの発着となっていて、更に河口に向います。途中で徒歩の女性
二人組を追い越して、臨時渡船場に到着すると既に乗船券売り場には長蛇の列。
慌てて最後尾に付き、発券前の動かない列の中でベネ子を畳むという暴挙に出る。
とりあえず手に持てる状態になったところで列は動き始めて、脇にいるダーへと
ベネ子を預けて無事乗船券購入。すぐに乗船待ち列に移ったところでダーも合流。
ほどなく「只今定員となりましたので乗船券の販売を終了します。」と非情の声。
そこへ先ほど追い越した女性二人組さんが到着。お気の毒に・・・と思ったら暫くして
「只今、臨時便の手配をしておりますので暫くお待ちください。」とアナウンスが。
さすがに連休は臨時便が出るんですね。そうそう、この路線は往復切符は販売して
いません。帰りの便も予め購入することは出来ません。出航30分前からしか販売
しないので注意が必要です。
すぐに乗船が始まりました。後部甲板の内側にどうにか陣取っていよいよ出航です。
結局、行きも帰りも何も言われなかったのですが、客室入口には「5キロ以上の手荷物
持ち込み1個につき定員1名減ずる」と書かれてます。本来ならば手荷物料金が必要
なのかもしれません。25分で西港+5分で東港に到着します。少し迷って東港で降り、
観光マップと佐久島アート・ピクニック2009のスタンプラリーシートを貰いました。
まずは大浦海水浴場に突き出すボードウォーク、歩いている人も殆ど居ないので
ぽたぽた。コトコトとリズムを刻みつつ、鳶の旋回を眺めつつ。やがて近づいてきた
小さな船は、手摺に係留し海遊びに興じていたり。
お腹が空いてきたね、早めに食べないと食べ逸れる(島に食堂が少ないので)かな?と
11時前からお昼ゴハン。大あさり丼・650円と刺身定食・1200円。お刺身はもっと
地魚が欲しかったなぁ。大あさりフライを卵とじにした丼はお手頃で満足できます。
焼き大あさりかアサリの酒蒸しを追加したかったけれど、今日は我慢。だってチープが
テーマだもの。
刺身定食の小鉢がアサリのあっさり目の佃煮とじゃこおろしだったのは◎でした。
最初にスタンプしたのは橋を渡った大島にある佐久島のお庭。芝生の中に佐久島に
見立てたお庭が造られています。
こんなユルキャラ系のアートが多いです。この2つは松岡徹さんの作品で、一番
数多く見られます。時々すれ違う人がいる位、といういい感じの混み具合。
きっと平日なんて静かなんだろうな〜
大浦海水浴場の「カモメの駐車場」は風向きでクルクルするカモメたちが並ぶ
もの。観光客は若い女性グループが多いなぁ、という印象。
殆どの作品は海沿いにあるのですが「空の水-山」は森の中にあって神秘的。
いくつかベンチもあってのんびりできます。島のアイドル山羊のビリーもこの
すぐそばに。そうそう、島にはレンタサイクルもありました。
「佐久島空屋計画/大葉邸」は築100年の古民家を丸ごと作品にして
います。黒と白のコントラストが美しい。庭に刻まれた溝は井戸へ続き
島での貴重な生活用水となっていたのでしょう。
数年前から始まった佐久島アートプジェクトで最も人気のある作品はこの
「おひるねハウス」 さすがに連休中という事で、人気の撮影スポットと化し
ていました。本当にお昼寝したい方は平日にどうぞ。
黒いフレームから見える海は(この日は薄曇でしたが)青さが増すようで
なかなか良い景色♪結構汚れてしまいますので、服装にはお気をつけて。
静かそうな写真を選びましたが、この周囲には結構な人が居たんですよ。
島には当然ですがコンビニなんてありません。飲み物の用意はお忘れなく。
途中で飲み干してしまったきさ家は島内でも数少ない商店の1軒・つるやで
お茶・150円を購入。店内全てが昭和のまんまです。この辺りの民家は
黒ペンキ(昔はコールタールだったらしい)で統一された集落なのです。
そんな路地には猫がたくさん登場します。1匹を追いかけて空家らしい
お庭を覗いてみると、他の猫さんたちも日向ぼっこしていたりして。
そしてどの御宅にも天水を貯めておく井戸があったのですね。
島の観光案内所的存在の「弁天サロン」では冷たいお茶のサービスがあり
(この日はイベントの予定があったからかも?)チョッと一休み。島内の
あちらこちらには青い標識があるので、迷子になる心配も少ないです。
徒歩では行き難い北側のエリアも自転車連れなら大丈夫。さすがに殆ど人
とすれ違うこともなく、とってものどかな景色が続きます。北側の海岸は
地層が顕わになっている箇所が多くて、これもまた自然のアートなのかも。
でもココで行き止まり、といってもウゴベネなら階段を運ぶのも平気です。
そのまま展望台まで(押して歩きました)上ってみましたが曇り空で残念。
この辺りの道が少し判りにくく、当初の予定とは違うハイキングロードへ
入ってしまっていて、椿の実がコロコロ転がる林の中を慎重に走りました。
一色行きの船の時間までかなりあるのですが、もしかしたら臨時便がある?
予想通り東港には行きとは違う船が泊まっていて、急いで乗船券を購入し
最後のスタンプを探して(判りにくいところにあるんだもの!)コンプリート。
帰りは少し波がありましたが、デッキ無しの船だったので濡れずに済みました。
15時過ぎに一色渡船場に戻り、一色さかな広場へ向いました。焼き立ての
おやつにイカ焼き♪と、言っても阪神百貨店のアレとは違うのだ!生干しの
開いたイカに粉をまぶしたものをプレスして焼いたもので、まんまイカなの。
おばちゃんがプレスに並べて焼いていきます。プシューキュルキュルとイカの
鳴き声?が止まったら焼けた証拠。あっと言う間二人で1枚(420円)完食。
では、吉良吉田に向けてきこきこと。
と、思ったらイイ佇まいの和菓子屋さん発見。ごめんください、と中に入ると
お赤飯のおにぎり(子供の頃は嫌いな食べ物でした)に目が留まりました。5つ
パックになっていたのですが「あの、2つだけでも良いでしょうか?」と尋ねると
快く小さなパックに移してくれました。季節モノの柏餅とちまきも入れて365円。
う〜ん、素敵なお値段だわ♪
もう1軒、お土産用に海老せんべいの青山でもストップ。小さなお店で丁寧に作ってる
感があるのです。色々な種類が食べられるミックス袋・420円をお買上げ。店内試食
も全種類用意されているので、お好みのものが選べます。
吉良町に入って目に付いたのは海苔屋さん。日曜休みが多いはずなのに、ココは
”小売もします”だって。こりゃ入ってみないと、と中へ。明治時代から続く海苔の
専門店ですが、とても感じ良く海苔のことを試食しながら教えて頂きました。海苔の
味は皆同じではないこと(蜜柑の甘さに個体差があることと同じでしょうか)用途に
合わせて選ぶことが大事なこと(ゴハンに乗せてすぐ食べる場合は香りがすぐに広が
る薄いもの、あらかじめ巻いておくおにぎり用には厚めのもの、とか)と、知らなかった
ことばかりです。おにぎり用少量パック(食べる前に巻く用・140円)と、卓上味付け
海苔(贈答用を使用した贅沢なもの・525円)を購入。糟谷のり店さん、今度は車で
ちゃんと買いに行きますね。
廃線跡を辿って吉良吉田駅に向うと、ちょうど蒲郡線のワンマンカーが入ってきました。
大急ぎで輪行支度をしたのですが、折り返しの運転までにはかなりの時間があることが
判って一安心。ガラガラの電車の中で、お赤飯おにぎり&柏餅&ちまきをぱくぱく。
久々のお赤飯、美味しい〜♪ちまきは葛羊羹タイプのものでした。
ワンマンカーで終点・蒲郡まで(昔は蒲郡〜津島の特急だってあったのになぁ)向かい
夕陽が綺麗だとイイなぁ、と思いつつ竹島へ行ってみたけれど生憎の曇り空でした。
リッチに行くなら蒲郡プリンスでディナーなんだろうけれど、きさ家はあくまでチープに。
でもまだ夕食には早いので、チョッとだけおやつを。
蒲郡のケーキ屋さんといえばプランタン・スズキしか思いつかないので向うと
なんだか立派になっているじゃない。売り場も広々で販売員もパティシエールも
かなりの人数です。百合の香というクッキーを3種と焼き菓子2つを持ち帰り、
パイコルネとYaotomiRollのカットを駅のホームでぱくぱく。パイ生地よりも
アーモンドを散らしたバタークリームの八百富ロールの方が良かったかな。
気になったけどお休みのパン屋さんと、時間切れで寄れなかった喫茶店?のメモ。
蒲郡競艇のナイターを車窓に見ながらワンマン電車は吉良吉田に到着。西尾線に
乗り換える際には改札を通らなければならないのです。階段を上ってホームを
移るよりは楽なんだけど。
電車の中で夕食はどうしよう?と三河に詳しいオトモダチにお伺いをたてると
数軒の候補がすぐに返信されてきました。地図で場所を確認していると、あ!
以前、岡崎から名古屋方向へ旧東海道を走ったときに気になっていたお店が
あったことを思い出しました。せっかく教えて下さったのにゴメンナサイ。
もしも入店出来なかった時の押さえとさせていただこう、と新安城で下車。
果たしてラストオーダーに間に合うのか?とハラハラしつつ・・・
うなぎのかねぶんに到着したのは8時15分でした。まだ良いですか?と尋ねる
と、奥の座敷に通してもらえました。どうやら先ほどまでは待っているお客も
いたようで、良いだった模様。でもご飯が無くなると閉店なの
で注意だそうです。
「この4月から禁煙といたしました」と貼り紙が、メニューを開けると鰻丼が
950円から!なんとも今日のテーマにピッタリじゃない♪期待して焼けるの
を待つこと15分ほど・・・手前は鰻丼の梅(950円)と竹(1250円)それに
肝吸いを1つ(セコイなぁ!) 竹には丼の下部にもう1枚鰻入り、それに1枚の
大きさが梅よりも大きい感じ。
お味は・・・とっても満足。とにかく肝心の鰻が美味しい♪これが950円とは
近くなら通うのに。地元では人気のお店らしいのですが、これなら納得です。
新安城駅の非バリアフリー構造はパスしたかったので、1つ先の牛田駅まで走り
普通電車でゆっくり帰りました。ああ、名鉄乗り放題の一日。移動金額はというと、
名古屋〜福地 840円
吉良吉田〜蒲郡 440円
蒲郡〜新安城 840円
牛田〜名古屋 490円
フリーパスは2日で3800円だったので、メチャメチャお得というわけではない
けれど、まあいっか。
日記目次へ
ホームへ