1月1日(木)

2009年の元旦、目が覚めると時計はまだ5時。もう一度寝ようとしても
寝付けず、それより困った事にお腹が空く気配が無い。う〜ん、これは
何とかしなくては。
5時半を廻った頃に薄暗い部屋の中でそ〜っと着替え、地図と小銭入れ
をポケットに入れて少し外を歩いてみました。6時前だとまだ真っ暗。
滞在している赤坂プリンスは紀州藩徳川家55万石の上屋敷があった
場所。お隣のニューオータニは彦根藩井伊家下屋敷跡なのだそう。


ニューオータニの脇から上智大学の裏を通り、四谷駅のホームを見下
しながら、わかばの鯛焼きはこの辺りだっけ?なんて思いつつ迎賓館へ。
歩く信号ごとにお巡りさんが立っているなぁ、と前方を見ると信号全部赤
になっている。あれ、交差する信号も赤じゃん、と思ったら
「ちょっと待っとってね。今、コウタイシサンが通るから。」「え?」
前方から白バイがやってきたかと思うと、続く黒塗りの車。その中に
テレビで見た事のあるシルエット(暗いし反対車線で離れていたし)に
思わず大きく手を振ると、会釈を返してくれました。雅子妃のお姿は
確認できませんでしたが、正月早々に皇太子さんに遭遇するなんて。
あ、そうか東宮御所もすぐそばだったっけ。


ギザギザな赤坂プリ(現在はグランドプリンス赤坂が正式名称ですが
赤坂だけは、赤プリの方が通りが良いような)の真ん中辺りの階の
中央(エレベーターホール)に近いお部屋でした。部屋から弁慶堀の
ボート乗り場が見えるのですが、昼間は釣りをする人のボートで結構
にぎわっているようでした。
明るくなる頃に部屋に戻って、今度こそ至福の二度寝。お腹が空いて
くれないと困るんです。


ゆっくり10時にクルーソー2台でお出掛け。赤坂サカスを横目で
見つつ、適当にぽたぽた、と思ったらやっぱり道に迷ったりしちゃう。
渋谷は避けたいと思っていたのに、結局一番判りやすい道で246へ。




2009年に最初にお邪魔するに相応しいお店、といえば志賀シェフの
ところで決まりです。まるできさ家の為?と思えるような正月フル営業
に嬉しくなってしまいます。Aさんが笑顔で出迎えて下さいます。
静かな店内に天使を連れた卒業生さんがご登場されて、とっても和やか
なシニフィアンシニフィエのお正月です。

珈琲を頂くつもりが今は出しておられないとの事なので(忙しいから
しかたないかな)清見オレンジとOGOを。チーズプレートに追加パン
(コンフィチュールも)で至福の朝ごパン。もうこれ以上の贅沢がある
んでしょうか!久々のクロワッサン、初めてのチャバタにはきさ家揃って
「美味しい〜!」しかし時間も無いのでお代わりは諦めて今日はお終い。
ホントは「もうパンは飽きた!」と言ってたダーでしたが、SSのパンだけ
は別なのね。クロワッサンもしっかり完食してました。←狙ってたのに(笑)
買おうか迷っていた青海苔バゲット、翌朝にしっかり頂きました。



きさ家なりに246号を飛ばして引き返して、いつもの場所で待ちあわせ。
「あけましておめでとうございます。」と毎年のご挨拶もそこそこに地下へ。
タイミング良く、少し待っただけで去年と同じ席が空きました。


もう何年になるのかしらね?と言いながらお雑煮代わりの虎屋のお汁粉。
今年は3人で3つ種類のお汁粉を頂きました。やっぱり王様は白小豆かな。
ちなみに白小豆の仕入れ値は小豆の3倍なんですって。
ここ数回は虎屋饅頭ばかり食べていたので、お汁粉はちょっぴり新鮮だっ
たりして。


「今年はアレ食べたいなぁ。」「んじゃ行きますか。」ゆっくり走ってくれる
のですが、きさ家はクルーソーで頑張る。兎に角、お腹を空かさないと(笑)


元日の神田川の行列は相変らずの”べんてん”。おしゃべり時間もまた楽し。


並び始めて1時間後に特製伊勢海老ラーメンを頂きました。元日はコレだけ
しか用意していないので、きさ家はコレしか食べたことがないのです。
大きなスープ用のお鍋に山のように入っていた伊勢海老の量にびっくり。
小盛りにしましたが、それでもかなりヘヴィ、でもおっちゃんの姿を見て
いると残す気にはなれないので頑張りました(笑)
映画の時間が迫っているオトモダチとはココでお別れ。では、また明後日。


二人だけになって適当にぶらぶらと帰還。お風呂が乗っかった不思議な
ビルをパチリ。イタリア車なお店を冷やかしているうちに日も暮れかけ、


前日に気が付いていた麹町のハナマサで買出し(笑)ブラッドオレンジ
1リットルと宮崎産の発酵バター、激安パスタなどを積載ダーに突っ込
んで一旦ホテルへ。お隣のホテルには普通の服装で行きたいし(笑)


少し休憩の後、着替えてからニューオータニのエルメへ向います。
マカロン3個とミルフィーユ、ダーが選んだのはパピヨットプラリネ。
後で引き取りに来ます、と伝えて先にお会計だけすませます。
それからレストラン予約カウンターに向かい、伊勢廣の状況を尋ね
ると1時間半くらい掛かりそう、との事。まだお腹も空いてないので
(べんてんでラーメン食べてからまだ2時間半)丁度良いくらい。


お江戸ではお正月を優雅にホテルで過ごすセレブ一家が珍しくない
様で(赤プリもそうだったの)、ホテル内で退屈することが無いようにと
様々なイベントが用意されていました。
お江戸の職人さんたちの実演販売(足袋、らたん細工、筆、羽子板)や
様々な屋台を冷やかして。中でも素敵な江戸木箸に手が出そうになった
のですが、我慢我慢。
1時間経ったところで「喉が渇いた。」と、ダー。う〜ん・・・ココに自販機や
コンビニってのは無いしね、ラウンジに座るだけで1000円掛かるだろ
うし、困ったなぁ・・・と思ったところに伊勢廣から電話が!


グッドタイミングでカウンターに陣取ることができました。プレミアム
モルツ+コースを1人前シェアすることに。足りなかったら追加しよう。
まずは、ささみを山葵で。ビールが美味しい!!





タレで焼かれたきも、鶏の旨味が凝縮のスープ、うずら卵、ネギ巻き
せせり&皮のナイスコンビ、もも肉に合い鴨、とどめに大きな手羽。
「ご飯モノも頼む?」とダーに尋ねました(ダーはべんてんで普通盛)
が、一串の量が多めなので(最後の手羽にはビックリ!)二人で分け
ても大満足でした。かなりお腹を空かせてこないと、一人でコースの
制覇は厳しそう。
カウンターに陣取ったお蔭で、美味しそうに焼かれていくのを間近で
眺めつつ冷たいビールを楽しむ事が出来ました。山椒や七味をお好み
でパラリとしつつ、チキナー(伊勢廣オリジナルの焼き鳥用フォーク)
で串から外してパクパク。出てくるタイミングも良くて、お隣の場慣れ
感のある”美食の王様風”の男性の食べ方に倣いつつ(だって焼き鳥
屋さんに入ったことが無いんだもの!)もう1本ビール、と言うのを
堪えてゴチソウサマ。
元日の夜に美味しいモノを頂けるのは、やっぱりホテルの中ですね。
実は、コレが食べたくて赤坂を選んだ(ニューオータニ5泊はさすがに
高くて無理無理)んだよね。


そして夜おやつは当然ピエール・エルメ。夕食後に引取りに寄ると
ショウケースの中は殆ど空っぽになっていたので先に選んでおいて
正解。
ミルフィーユは王道の美味しさ。かなり大きいのですが、食べ始め
るとフォークが止まらない!フイユタージュとクレームパティシエール
だけというシンプルな組み合わせですが、やっぱり美味しいモノは
美味しいんです。普通のお店の倍の大きさがあるので、決して高く
ないと思います。
パピヨットプラリネの中にはザクザク感ヘーゼルナッツ&メレンゲ。
大きいのに軽く食べられます。ミルクチョコレートとのバランスも
良いわ〜。

年の初めからこんなに豪華三昧な一日。ダメ人間になりそう・・・(笑)

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