12月31日(月)

不注意によりこの日の写真の半分以上を消去してしまったので、途中ま
で文章のみ。自転車だって証拠が一枚も無いのがチト哀しい。久々の
安食シェフのお菓子の半分が・・・・また食べに行かなきゃ(爆)

世の中の人たちが30日の深夜だと思っている大晦日の午前2時起床、
午前3時に荷物満載のデリカ号はお江戸に向けて出発しました。例年は
30日からなのですが、今年は1日遅い大晦日から。だからいつもよりも
パワーアップしている・・・はず。
東名高速は例年より空いていて、給油1回だけで6時25分には既に砧
で、まだ真っ暗だからミキさんが走っていたとしても見つけけられないなぁ
と思いつつ、やっぱり空いている環八もすいすい進んで、荻窪のホテルに
到着したのは6時40分くらいだったはず。新幹線より早いかも。

自転車を取り出して支度をしたところで夜が明けて、こりゃ寒いだろう
と思いつつ靴下にカイロを貼り付けて出発。と、言っても予定よりも
2時間近く早いんです。2日後に五本木まで自走する計画なので、下見
をしようということに。
1時間掛からずに三軒茶屋まで到着。まだ次の予定には余裕があるので
シニフィアン・シニフィエの前で一休みしてスリールへ到着。三軒茶屋から
三宿まで246号を回避する道を下見して、再び三軒茶屋に戻った時には
すでに8時半近く。こりゃいかん、と慌ててこぐさんに連絡。

ガラガラの田園都市線に乗ってあざみ野駅に到着すると、改札前には
既にこぐさんが到着されていました。早っ!
クーラーバッグに保冷材を用意するのを忘れてしまった事に気付いて
ランチで合流してくださることになっているあゆこさんに少し分けていた
だくようにお願いの電話をしてもらって、いざ山岳地帯へ。

早速激坂を上りベッカライ徳多朗に向うと、”ミルククリームご用意出来
ます”の貼り紙。9時半には少し早かったので心配だったのだ。もちろん
他にもあれこれ買おう、とドアを開けると・・・想像よりもずっと小さなお店
なのでありました。対面で店員さんに取ってもらう式なので、もう混みあう
時間帯は大変だろうな〜。

朝早い時間帯にも拘らずお客さんはひっきりなし、迷いつつも数点を
購入して近所の公園へと移動しました。閑静な住宅街の陽の当たる
ベンチで、まずはミルククリームをがぶり。う〜ん、これは大人気な訳
だわ。ソフトなフランスパンに甘いミルクをたっぷり挟んであります。
思わず最後の一口を残して次へ。
豆のカレーパンは揚げないで自家製荒挽きパン粉を振り、表面をカリ
カリに焼いたもの。中にはちょっとスパイシーなカレーフィリング。豆
がたっぷり入っていて、焼き立ても相まってこれも絶品です。
続いてはソーセージパン。荒挽きソーセージを全粒粉入りの香ばしい
生地を巻いて焼き上げたもの。品揃えは普通のパン屋さんにあるもの
が多いけれど、さすがは人気のお店だけあって1段も2段も上の味。
〆は甘いもの、と選んだのは紅玉がたっぷりのデニッシュ。さくさくの
生地に甘酸っぱいフィリングが堪らない〜っ!
4つのパンをこぐさんと分けっこしたら用意してきた珈琲も底を付き、
最後にミルククリームを1口食べて朝ご飯終了。これを楽しみに目を
覚ましてから何も食べずに我慢して良かった。あ、さすがにダーには
自宅を出発前にお握りを食べさせましたけどね。

朝ご飯の後は朝おやつを求めてお隣の江田駅近くのウィーン菓子の店
”ナッシュカッツエェ”に向かいました。10時を少し過ぎたところだった
のですが、まだシャッターは半分閉まっています。ありゃ、事前に電話
したところ開店時間は予定通りの筈なのに・・・と思ったらシェフ登場。
朝イチでやってくるお客さんは少ないので油断しておられたそうで。
クリスマスが終わり、殆どスタッフも里帰りさせてしまったので、との事。
まだピカピカの赤いバッケンのオーブンが目を惹きます。そういえば
エスコヤマにはコレがい〜っぱい並んでいたっけ。
焼き菓子を見ながら順次ケーキが出来るのを待ちました。
小さなテーブルを2つ付けて(1つにはシェフがウィーンから持ち帰っ
たチェス版が埋め込んであるの。でも忙しくて一回しか使ってないんだ
そう)銀のトレイで銘々お茶がサーブされる辺りがウィーン式かな。

まずはイチゴのカーディナルシュニッテン。カーディナルと言えば珈琲
味のお菓子ですが、これはお馴染みの縞々生地に苺ムースをサンドで
とても爽やかな味。シャルロットとも違う独特のカーディナルのさっくり
感が良いわ〜。
続いてはモンブラン。モンブランってウィーン菓子じゃないんですけど〜。
”注文の都度作ります”のキャッチに惹かれてこぐさんがチョイス。
一口食べると・・・笑っちゃうくらい和栗。栗きんとんみたいです。
ベースは焼きメレンゲでシャンティーは程好く濃厚です。美味しいん
だけど、ウィーン菓子の店でコレを食べるのは・・・まぁ良いか。
もう1つはモーンシュニッテン。黒いけしの実のケーキの上にベリー
やさくらんぼの赤い実をゼリーを乗せた見たことのないスタイルです。
もそもそしたモーン生地にジューシーなゼリーってどうよ?と思って
頼んだのですが、不思議と喧嘩しないケーキでした。

焼き菓子はクグロフやリンツァーみたいなクッキーなども並んでいて、
どれもお手頃価格。栗のフィナンシェが気になったけれど、欠品中の
ようです。「今日は無いのですか?」と尋ねると、焼きあがったばかり
なので包装できていないんです、との事。じゃあそれも下さい。


* 写真はこの日の夜に撮りました
こちらの名物のエスターハーツィー、クラシックショコラ、マロンタルト
あまり持ち運びに気を遣わないで済みそうなものを包んでもらいまし
た。エスターハーツィーは美しいフォンダンにバタークリームとナッツ
風味の生地がきっちり縞々のウィーン菓子。マロンのフィナンシェは
マイスターに3度も「今日中に食べて下さいね。」と言われてしまいま
した。それだけ自分の作られたお菓子に対する愛があるのかな。

来た道を引き返し、次に目指すのはたまプラの”the EARLY BIRD cafe”
(徳多朗のカフェ)であゆこさんと合流してランチを頂きました。
タルティーヌ(ベシャメル&チーズ)、茄子とアンチョビトマトソースの
タリアッテッレ、牛ロースと葱のピザ、マルゲリータ、と色々頼んで。
焼き立てのピザも生パスタも美味しかったけれど、タルティーヌは当然
ウマウマ。次の展開を考えてセーブするのが大変です。
カフェのカウンターには本店では見かけなかったベーグルや食パンが
並んでいて迷ったものの我慢我慢。

自転車たちは駅前のスーパーに停めておいて、ここからは歩いて周り
ます。


写真は後で撮りました。ハート型のベルグ・1575円
”ベルグの4月”に寄って予約しておいたベルグを引取り、あやのさん
からリクエストのあったモンブランも購入。冷凍ケースに並ぶアントルメ
グラッセが気になりつつも、これは春〜夏かな、と。暖かい部屋で食べ
たい感じもするけど、さすがにコレは運べないわ。
しかし冷蔵ケースの上に並んだアップルパイとガレットデロアのカット
が美味しそうだったので、これなら運べそう、と購入。

続いて向ったのは”デフェール”。今回たまプラに来たのは安食シェフの
お菓子が食べたかったからに他ならないのです。だって今年はアタック
に参加してくれなかったんだもの。
店内のカフェは満員だったのですが、テラス席は空いていました。
自転車衣装の面々はテラス席へ、すぐに食べられて良かったのです
が、この日は風も強く寒かったので途中からは飲み物もすっかり冷た
くなってしまい、お付き合い下さったあゆこさん&こぐさんには申し訳
ないことをしてしまった〜。

まずはフレーズ(ダーはココに来たらコレです)、フレジエ(何とココ
のはピスタチオクリーム)、モンブラン(正統派フランス栗モンブラン)
シブスト(エーグルドゥースに似たフォルム)を頂きました。
久々のデフェールのケーキたち、やっぱり美味しいよ〜。何といっても
安食シェフの濃厚生クリーム、ずっと食べたかったんだよね。

あゆこさんが注文したカフェオレは珈琲とミルクが別々にサーブされて
(しかも容器はネーム入り!)でした。紅茶もポットサービスなのですが
日陰で寒かったので、アイスティーになってしまいました。
お土産のお菓子もあれこれ選び、お店の方に「来年名古屋の催事は?」
と伺うと、お店が忙しいので行かないと思う、とのお返事。がっくりだぁ。
そう聞いたらもう少し食べないと気がすまないので追加。マロンロワイヤル
(やっぱり安食シェフのチョコ系は1つは食べないと)、と次に目に留まった
のはノワ・ド・グルノーブル(フランス産のクルミをたっぷり使ったダコワーズ)
それに持ち帰りのつもりだったロールケーキを「少しだけ今食べたいから
カットして出して下さい。」とお願いすると快く用意してくれました。


初めての安食シェフのロールケーキは見た目どおりの卵感たっぷりの
弾力ある生地。これはこれで美味しいけれど、弾力系だけの好みなら
エス・コヤマの方かな。でもクリームは安食さんの方が好き。
久々のマロンロワイヤル、マロンとチョコの幾重にも重なる美味しさ
がお腹一杯なのにフォークが止まらない。とても危険。さらに追い討
ちを掛けるようにノワ・ド・グルノーブルの優しい味わいが・・・次に
安食シェフのケーキが食べられるのはいつになるのか、と思うとつい
食べ過ぎ。そしてお菓子も買い過ぎ。パニアバッグ+クーラーバッグ
をリアキャリアに付ける大荷物。これで輪行するのか?と大きな後悔。

生ケーキが入っているパニアバッグを片手に持ちながら駅まで移動。
あゆこさんとこぐさんにお見送りしてもらい、たまプラーザを後にした
のでした。デフェールでゆっくりした&買い過ぎしたし、予定していた
カーヴァンソンはスルー(今回狙っていたお菓子をぽた子さんが入手
してくれていたし)する事に。
電車は空いていたので暫し休む事ができたけれど、ブロ+パニアがとに
かく重過ぎて、いつバランス崩して倒れるんじゃないか?とヒヤヒヤ。
クーラーバッグも床に置いたのでは温風で折角あゆこさんから分けて
貰った保冷材が溶けてしまうので(冬の車内は油断できない)要注意。
このままずっと電車に乗っていたら春日部か・・・と思ったりしたのは
お菓子の神様の予告?(この結末は2日後)まぁこの日は表参道で乗り
換えて上野広小路へ。さすがにうさぎやのどら焼きも、上野岡埜榮泉や
つる瀬の豆大福も素通り。カーヴァンソンを抜いて空いた時間で買物
したかったものがあるんだった。でもつる瀬の豆餅美味しそうだったな。


そうそう、美味しいお茶。だってホテルのお茶って美味しくないでしょ。
珈琲(と電気ケトル+ドリッパー)は用意してきたんだけど、緑茶の用意
を忘れていたのだ。上野ならちょっと探せばお茶屋さんがあるよね?と
思ってデパートを避けてウロウロしていたら大佐和を発見。
用途を伝えると「それなら、コレだね。」と女将さんが出してくれたのは
7煎入りで525円のメッシュパック。丁度良い物が買えて良かった。


陽が傾きかけた不忍池に寄ってみると、骨董市が行われていました。
お、珍しく食べられない物を買っちゃう?と物色しかけたところで、
次のお約束の時間となりました。

大晦日の夕方におやつと共に向うは、あやのさんとの待ち合わせ場所。
「デフェールとベルグの4月に行くんですよ。」と事前にお話ししたところ
「デフェールのデリスとベルグの4月のモンブラン〜♪」というリクエスト
を頂きました。自転車だから崩れてしまって写真は無理な状態になる
可能性大ですよ、とお返事したものの、やはり完品で持って行きたい!


中央のモンブランだけはベルグの4月のもの。他は全てデフェールです。
ベルグのモンブランはメレンゲ+フレッシュクリーム+和栗ペースト
のシンプルながらも素材の良さが判るもの。図らずも今日はモンブラン
3軒目、出来立て感ならナッシュカッツェ、フランス好きならデフェール
皆に一番好かれそうなのがベルグの4月かな、と思いました。

モンブランの後ろがご指名のデリス。その右のフレジエと共にあやのさん
が大好きなピスタチオのケーキです。お店の方に「他にピスタチオの物
は?」と尋ねたところ「サオトボは中にピスタチオムースが入っています。」
との事。でもチョコが濃厚過ぎてピスタチオは感じた記憶がないので
(そしてサオトボはひっくり返っても大丈夫そうなので)自宅用に購入した
けど現在冷凍庫の中なので、ピスタチオが如何だったかは??
肝心のデリスとフレジエは大層お気に召して頂けたようで、水平移動に
努めた甲斐があったなぁ、と。ピスタチオのケーキってチョコ系が多い
ような気がするけど、この2つはフルーツの酸味とピスタチオの香りが
楽しめるのが良いよね〜。
ケーキの途中でヤドカリ(手前の大きなクロワッサン)を齧ったらその
ザクザクの音にあやのさんも興味を示されたみたい。これ、大きいけど
すっごく上手く焼いてあるんですよ。美味しく食べられるのは明日の朝
までかな〜と思ったので半分っこ。安食ロールや小さなタルトも半分
っこして(というか無理やり引き取って貰った、というのが正しいか)
重かった荷物がすいぶんと楽になりました。ふぅ。


美味しい珈琲と紅茶を頂きながら、ケーキを御一緒させて頂いたのは
ちょっとびっくりしちゃう場所だったのでした。やどかりたちを広げて
いたのはこのテーブルなんですぞ。ケーキとお喋りに夢中になるうち
すっかり日も暮れて、窓の外には素晴らしい夜景・・・うっとり。
でもデフェールのお菓子ってあやのさんのblogで何度も見かけた記憶
があるんだけど、お店には一度も、なんとびっくり。きさ家は今日で既に
3回目だってのに!お店の方に貰ったシェフのサーファー姿の年賀状
を自慢してしまうのでありました。
2年連続で最後に「良いお年を〜!」とご挨拶できたのがあやのさん
だったのは嬉しかったなぁ。来年もまた美味しいモノを御一緒できます
ように。


あやのさんとお別れして、きさ家が向ったのは秋葉原。思った以上に
凄い人出でありました。何故にアキバ?・・・以前、豆珈房さんに激安の
立ち食い寿司があると聞いていたのです。途中からおやつはパスだった
ダーに「まだお寿司屋さんは閉店時間まで間があるから、電器屋さん
見る?」と聞くと、さすがに早起きで疲れも溜まったのか「お寿司。」




ちなみに滞在時間10分(笑)22カン食べて2200円でありました。
そのうちトロが2カンで500円、思いっきり安いのです。回転してませ
んが、2種類ずつ(つまり4カン)オーダーするのがお約束。但し、最後
は1種でも良いそうです。カウンターのみで椅子も無し、完全なる立ち
喰いです。さすがに男性の一人客ばかりでした。チェーン店のようですが
名古屋にあったら一人で食べに行きたいくらい。大晦日の夜という事で
品切れのモノが多かったのがダーはご不満の様子でしたが、ちょっと
寄るには十分なのではないかな、と。

秋葉原から輪行で荻窪まで戻り、ホテルの部屋に落ち着いたのは紅白
も中盤を迎えた辺りでした。そして部屋に待っていたのは、


はなさんのお花でした。今年もありがとうございました。プチ葉牡丹
が可愛いのです。そうそう、ナッシュカッツェの栗のフィナンシェが
2007年の最後のおやつでした。3度も「今日中に食べて下さいね。」
ってシェフに言われたからには食べない訳にはいかないでしょ。本来
フィナンシェは少し馴染んだところで食べるのでしょうけれど、これは
フレッシュバター感たっぷりなのでした。

2007年はホントに沢山の美味しいモノに出逢えたけれど、2008年
は更なる美味との遭遇がありますように!

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