7月28日(土)

ゴールデンウィークに訪れた湯河原のパン屋さん・ブレッド&サーカス
にすっかり魅了されてしまい、帰宅して最初に調べた事は「18きっぷ
で湯河原日帰りって可能なのか?」結果、無理じゃない事が判り、夏に
なったら再訪しようと思っていたのです。一人でも行くつもりだった(ダー
には気の毒な行程だったので)けれど、パン好きのオトモダチをお誘い
したところ「行くよ〜!」と嬉しいお返事を頂いたのでした。

ご一緒して下さったのはドイツ好きのりる吉さん、そうなると組み合わ
せるお店は伊豆の国市にあるドイツパンのお店・ベクライダンケさん
しかないでしょう。だってこのお店、かなり不便な場所にあるの。最も
効率良く訪問するには、最寄り駅の1つ手前の駅で借りられるレンタ
サイクルを使うことでした。ゴールデンウィークに伊豆を訪れた時は
お店は休暇中だったし、この不便なドイツパン屋さん行きにお付き合
い下さるのは彼女以外に無いでしょうから。

午前6時半過ぎに名古屋駅に到着し、乗り込むのは逆方向の大垣行き。
一宮で反対方向に折り返して浜松行き快速に乗り込むと、岐阜駅から
乗車したりる吉さんと無事合流。名古屋駅からは並んで座って順調に
パンの旅はスタートしたのでした。

しかし18きっぷの旅が楽ばかりではない訳で、浜松〜熱海の各停は
3両編成。2時間立ちっぱなしで、半分程の時間はかなり混み合って
熱海に遅れて到着着した時には二人とも少々テンション下がり気味。
しかし乗れないと思った東京行きが待っていてくれたので、結果的に
ほぼ計画通りの11時25分に湯河原駅に降り立つ事ができました。
駅前からエレベーターを降り、少し歩くと目印の胃腸病院が見えてき
ました。さて、今日はどんなパンに出逢えるかしら?

   
   
大人気のパン屋さんですが、予約も取り置きも不可能なのでお目当の
パンが食べられるかどうかは運次第。しかしおやつの神様はやっぱり
ニコリとしたようでお目当の「アーモンドアロマウェハース」を入手する
事ができました。「本当は夏場は湿度が高いのであまり作らないのよ。」
とマダム。う〜ん、やっぱりツイてる!
前回は店内1周したらレジに行くしかないほどの混雑だったのですが、
今日は少しの時間貸切状態でウハウハ。「これ、どう?」「いいねぇ。」
「これは?」「買いでしょう〜!」「こっちも買っちゃう?」「だってこんな
凄そうなパン、ここ以外で出逢えないでしょ。」この二人にはブレーキ
無いのだ。気付くと大きなトレイに2つ+数点。マダムが「お車じゃない
ですよね?無料で宅配(3500円以上)出来ますけれど?」と心配する
のを他所に「いえ、大丈夫です。そのつもりで来ましたから。」と強気
の返事。いや、ココのパンの重さは前回でよ〜く判っていたので内心
チョッとヤバい?と思ったのはナイショ。
マダムはパンを包みながらも棚の別のパンにも手を出します。あらら?
落っことしてしまったのを交換なの?いや、違うパンです。オマケと呼ぶ
には有り得ない量のパンを追加して下さいました。

大きな紙袋に2つ、小さな紙袋に2つ(お店前の白い袋)に、もう笑うしか
ない。まずは食べよう、食べよう。湯河原駅に引き返し、駅前の木蔭の
ベンチでお昼ごパン。二人ともお腹ペコペコなんです。

   
ダーと一緒じゃ買うことは無いピザ2種類、クリームチーズの塊入りの
杏とマーマレードのマフィン、クリームチーズとクランベリーが入った
チョコレートポランタはサクサクのパイのよう。チーズ&ハムのもち
もちパン(正式名称不明)、不思議な魅力のクロワッサンとレーズン
とカスタード?を練りこんだデニッシュは前回もノックアウトされた
逸品です。気が付くと2人で9個(小さい物もありましたが)を食べ
尽くし、嗚呼大満足。

   
風どおりのイイ木蔭だったので、ココでパンの切り分け作業も済ませ
てしまうことにしました。ベンチに並んだ大量のパンを半分ずつ分け
更にマチ付の保存袋に立体パズルのように詰めて詰めて。ハード系が
殆どなのでリュックに入れても大丈夫でしょ。
駅前でパン屋を始める怪しい二人、でも月に1組くらいはこんな事を
している人たちがきっといるよ〜(ホントか?)
周囲の目を気にすることは一切せず、ただひたすらにパンを分け分け。
マダムが入れてくれたのはジンジャースコーン、フィンランド・ライと
ありえないほどずっしり重いフルーツたっぷりのディヴァイン(?)で、
山盛り買い込んだ二人に更に嬉しい追い討ちを掛けてくれたのでした。

ココに来たら満足するのは判っていたけど、予想を上回る結果に「もう
これで今日の目的は果した感じだね。」「でもダンケ、行くでしょう。」
「だってプンパニッケル、買ってないし。」「今日を逃したら行く機会も
無いかもしれないよね。」

湯河原〜熱海〜三島と乗り継ぎ、更に伊豆箱根鉄道・修善寺行に乗り
伊豆長岡駅に到着したのは15時前。駅の窓口に「レンタサイクルを
予約した者ですが。」と伝えると、少し待たされたた後に用意されたの
はこの2台。「5時までに戻ってくこられますか?」と駅員に聞かれ
「はい、そのつもりです。」いや、戻ってこれないとマズイんですが。

  
ゴールデンウィークに走ったのは修善寺から沼津の逆方向で、しかも
途中からは国道の歩道を走ったりしたので、今日の予定ルートとは
少し違います。国道と線路と裏道の位置関係を認識するのに手間取り
思わぬ遠回りを強いてしまったのですが、普段は白いRaleighを乗り
こなしているりる吉さんにはチョッとした腹ごなしだったかも。ダンケへ
続くはずの脇道の入口、ここで合っているの?不安になりつつ坂を上
りかけると、その先に”これしかない”って建物が見えて一安心。
最後はりる吉さんにあっと言う間に千切られて、ふぅふぅ言いながら
ドイツパンの店・ベケライダンケに到着したのでした。

どうやらお店の奥にはテーブル席があるようです。良かった、一休み
しよう、と思ったら閉店10分前。それでも少しならどうぞ、と中へ。

   
   
かなりマニアックなドイツパンの品揃えの為、セレクトはりる吉さん
にお任せ。メアルコーンブロート(ひまわり、オーツ麦、亜麻の実など
がぎっしり詰ったライ麦100%角パン)とミッシュブロート、それに丸い
カイザーをお土産用に。そして二人の間で俄かに盛り上がり中のトマト
入りのデニッシュを珈琲牛乳と一緒に。りる吉さんはオレンジジュー
スでビタミン補給。
ドイツの景色やお祭りの画像を見つつ、暫しクールダウン。陽射しも
厳しく、ママチャリは重く、更に大回りしちゃったから疲れた〜
4時を過ぎて外に出ると、どうやら看板犬がお散歩に行くところで
ありました。う〜ん、メチャ可愛い♪

 
行きが上り基調なら帰りは下りは当然の事、スイスイと伊豆長岡駅へ
と向います。お目当の2軒を制覇して意気揚々であります。

   
三島に戻って再び東海道線で西に戻ります。花火シーズン真っ盛り、
電車の中にも浴衣姿が目立ちます。静岡駅に降り立つと、人、人、人で
エライ状態。今夜は安倍川で花火大会なんですって。臨時バスを待つ
列を横目に向ったのは・・・

   
大学芋とたこ焼のヨコヤマ。夕方6時を過ぎて店内は貸し切りでした。
入口で注文と会計を済ませてから奥のテーブルへ。

   
お目当は地元でふわふわ氷と評判のかき氷です。みかんと宇治、静岡
に相応しい組み合わせにしました。宇治は370円、みかんは400円と
駄菓子屋価格なので蜜に過度の期待は禁物、と思っていたのですが、
ふわふわ氷にマッチしてメチャメチャ美味しい〜♪来て良かった!!
子供の頃に食べたみかんシャーベットを思い出すよ。宇治もしっかり
濃い抹茶です。席には「カンロ(名古屋では”せんじ”だね)」の入った
醤油注しが用意されていて、好みで加糖可能というのも素敵。他にも
気になるメニューが沢山あって、ドア開けっ放しで扇風機が回る店内
で食べる氷は格別。たこ焼10個を半分ずつ頬張りつつ(結果的にコレ
が夕食だったかも)発泡スチロール丼入りの氷をペロリ。

静岡には伊勢丹もあることだし、ちょっと覗いていこうと目抜き通り
の商店街へ。横浜元町みたいな雰囲気でイイ感じ。
チェックしていた「ロックdeお茶」に参加している小山園さんで給茶
しようと思ったものの、水筒の中には三島で買ったぐり茶がまだ残っ
ています。するとりる吉さん2軒手前のスタバで静岡タンブラーを買
ってそこにぐり茶を移せばいい、と仰る。本末転倒と言うなかれ(笑)

   
静岡タンブラーは富士山とみかん畑と茶畑が描かれたとっても可愛い
デザインでした。アイスコーヒーを試飲させてもらって、早速洗って
もらったタンブラーにぐり茶(伊豆のお茶でペットボトルの中では逸品)
を入れ、空になった象印の水筒を持って小山園さんへ。
閉店間際だったので魔法瓶のお湯でしたが、通常はこの茶釜で淹れ
てくださるそうです。メニューは無く、100g1500円のお煎茶と決まっ
ているようです。お会計はなんと100円(恐らく量にかかわらず?)と
今までの最安値。ペットボトルよりもう〜んと安くて美味しいなんて
素敵すぎるわ。

閉店間際の伊勢丹地下を1周し、セティボン?(静岡と東京・仙川に店
があるらしい)のバウムクーヘンが気になっていたのでチェック。簡易
箱の1260円を購入。「世界で一番?美味しいを届けてくれるふわふわ
しっとり夢のようなバウムクーヘン」(店の菓子しおりより)とはいかなる
もの??
更にチーズケーキで有名な”まるたや”で、あげ潮(チーズケーキの台
になっているクッキーと茶葉クッキーの小袋をお土産に。それに夜の
おやつにスイスロールのカットを。まるたやの包装紙はレトロで可愛
い、そして値段も優しく好感度高いぞ。
食品売り場を覗くうちに閉店時刻になったので、まだ営業をしている
レストランフロアに移動して最後の荷物仕分けをする事に。楽しかった
ね、と和やかだったのはそこまで。さて帰ろうか、と思ったその時、もう
時計は8時5分前。え?確か今日中に岐阜に着ける最終に乗り継ぐに
は、静岡発8時だったはず。間違いであって!、と祈りながら時刻表
を捲ると、やはり事前に赤ペンでチェックした通り。あぁ、ココからじゃ
駅まで、5分じゃ無理だよ。どうしよう、とにかく駅へ早足で移動。

どうやっても走るのは無理なので懸命に早足で歩きながら代案に頭を
巡らせます。名古屋までは帰れるはずだから、きさ家まで戻れば車で
送れるはず。幸いお酒も飲んでいないし、最悪そうしようと思いつつ
改札に到着すると、8時丁度の電車は発車したばかり。嗚呼、走れば
間に合ったかもしれないのに!後悔の念だけが押し寄せてきます。

ホームで再び時刻表を開きどうするか考えます。とりあえず次の電車
に乗れば浜松までは移動できます。そこからは名古屋止まり各駅停車
しかありません。豊橋〜名古屋を名鉄の特急に乗れば大垣行きに追い
つけるかもしれません。でも高いよ!18きっぷの価値がダウンしてし
まいます。
幸い名古屋で岐阜行きの普通に乗り継ぐ事ができるようなので、今日
中で一度名古屋で改札を出て、岐阜までは普通乗車券を買って日付の
変わった改札を出てもらうことになりました。「マダムがサービスし
てくれた分でも名古屋〜岐阜の切符代以上だよね」「そうだよね。」

  
行きはあれほど混んでいた静岡〜浜松間も帰りはガラガラ。安倍川の
花火のクライマックスを車内から見物し、なんだかすっかりイイ気分。
浜松から名古屋の各駅停車の車内では、ボックシートだったので更に
リラックスして最後のおやつタイム。荷物もすっかり膨れ上がって、
胃袋こしっかり膨れましたとも。

ハーマントッシュ(ベリーたっぷりのクッキー)、ハートのパルミエ
フィグ・バー(いちじくどっさりのビスケット)、ジンジャーマンスコーン
)砂糖漬けのしょうが入り)を30分おきに齧りながらの帰還となり
ました。そうそう、まるたやのスイスロールも確実リピートだったね。

最後にハラハラした所為か、最後までテンション上がりっぱなしの
一日でありました。あぁ、楽しかった、美味しかった、また行こう!
教訓。行動に入るまえにリミットタイムを先にチェックする事!

日記目次へ

ホームへ
Ads by TOK2