5月3日(木)
今年のゴールデンウィークは”伊豆できこぱく!”ということでデリカ号で
向ったのは道の駅・伊東マリンタウン。前夜の夜中に到着し、朝になる
のを待ちクルーソーで向ったのは、宇佐美の国道沿いの”ふしみ食堂”
こちらは朝6時から営業しているのです。
みのもんたを見ながらの朝ごはん。大きなアジの干物定食・800円と
地物しか使わないシラス丼・1000円。え?食堂にしてはお高いんじゃ
ないか?って。確かにもっと安いお店はあるかもしれないけれど、値段
相応の満足度はちゃんとありました。先客1組が店を出た後は気のイイ
おばちゃんの話を聞きながら、ふわふわのシラスを口に運びます。筍
の煮物もお漬物も美味しいし、もちろん干物は上物です。バナナも付い
いるところがおばちゃんの気持ちを感じます。丼いっぱい完食。
ごちそうさま、の後は来た道を引き返して伊東の街中をぷらぷら。
松川遊歩道から東海館を眺めつつ、坂の上へと続く電柱看板→に従って
上っていくと小さな教会が見えました。そしてその向かいには看板のお店。
”ぐり茶の杉山”の本店にやってきました。ぐり茶とは深蒸し煎茶の一種
ですが、茶葉を揉まないので渋みが少ない。唐草模様、渦模様に似た
カタチが”ぐり”の所以なのだとか。お土産用に新茶のぐり茶と水出しも
できるメッシュパックを。それから冷えたペットボトルを購入して、早速
水筒に入れて飲んでみると、ペットボトルとしては十分に美味しい。お、
おめざのお目当のお店の開店時間になったので坂を下り商店街へゴ〜。
”スイートハウスわかば”を探していたら、ガイドブックの地図が示した
場所には”かとう呉服店”があってウケるきさ家であります。
ソフトクリームが有名な喫茶店だそうですが、玉子サンドやホットケーキ
も美味しいらしいので、ダーは卵サンド。スクランブルエッグにマヨ和え
の少し温かいモノですが、パンがもう少し美味しければ文句無いんだけ
どね。最初から甘いアイスコーヒーに久々に出合い苦笑いのダーです。
更に少し待って”スペシャルホットケーキ”が登場しました。ソフトクリーム
自家製プリン、ホットケーキとフルーツが満載で900円也。欲張りなきさ
には嬉いメニューですが、ホットケーキが2枚重ねだったのには驚きつ
つ、ちゃんと値段相応に美味しかったので完食。塩っぱいバターに甘い
シロップをたらしてね。ソフトクリームとプリンは想像通りのお味。勿論
嫌いじゃないんです。でもさすがにお腹が苦しいよぉ〜
エネルギー補給が済んだところで、ようやくきこきこ開始です。海沿い
の静かな道をしばらく進んで、こりゃ快適だわ〜と思ったのもイルカ浜
まででした。ここから川奈までは上り坂が続くのです。そうなるだろうと
解っていても、やっぱり辛い。早くも渋滞気味の国道135号線に出て
やっと平坦になったと思ったのも束の間、小室山公園入り口からはまた
上り。延々と上り。あ〜、いつになったら着くんだろう。
でもこのツツジの花を見たら、やっぱり来てヨカッタ!って思ったよ。
リフトには長蛇の列だったので乗りませんでしたが、乗り場の横の公園
からでも十分美しい景色でした。右上写真中央の一際眩しいピンクの
ツツジの中にトンネルも出来ていました。右下写真の山が小室山です。
花の盛りは少し過ぎていたものの、十分に楽しめました。
続いて一碧湖へ。ずっと以前に大室山の頂から見た美しい湖に、まさか
自転車でやって来る日が訪れるとは思いませんでした。小さな湖には
のどかに白鳥やら亀のボートがぷかぷか。まだまだ続くであろう坂に
備えて一休みしてから大室山に向います。
・・・が、なかなか大室山の姿が見えない。延々と続く坂道。やっぱり
このコース、きさ家にはハードルが高すぎたか??
と、思ったら見えました!お椀をひっくり返したようなカタチです。子供の
頃に描いた山の絵そのまんまの山。わ〜い!自転車で来る事が出来た!
リフト乗り場まではあと少しだよね?と思いつつ進むものの、駐車場は
いつまでたっても見えてきません。
一碧湖から1時間かけてようやく伊豆シャボテン公園入口が見えました。
駐車場整理のおっちゃんが自転車の珍客に呆れ顔。そう言えば今日は
全然自転車に出逢わなかったなぁ。オートバイは沢山見かけたんだけど。
自転車を停めて、大室山のリフト乗り場に向います。
山頂から北側を望むとこの景色。曇っていなければ左側には富士山が
見える(以前訪れたときはその景色に息を飲んだっけ)のですが、晴れ
ただけ良しとしなくては。一碧湖、小室山と今日辿ってきた景色を上から
眺めるのは格別です。が、しか〜し、寒い!ウィンドブレーカーをパニア
に入れたまま上ってしまったのです。ダーのを借りて寒さをしのぎつつ
全周1キロの山頂を歩きます。大室山は中央がすっぽり陥没していて、
その底にはアーチェリー場があります。全体が丈の短い草に覆われた
山の周囲は風が吹き抜けるのなんの。傘を手に持ったら飛べそう。
時間はもう2時半を過ぎていますがお昼ご飯はまだ。朝おやつが効い
ていたのと、坂続きでダーの食欲がダウンしていたのでチェックして
いたお店は全部スルーしていたのです。とりあえずこの時間で開いて
いそうと思われるお店に向けて坂を一気に下ります。
しかしすぐにストップ!行きの上り坂の途中で引っかかっていた小さな
お蕎麦屋さんの看板。この時間のお昼ご飯ならば軽く済ませたいので
ダメ元で脇道を入っていくと、暖簾がまだ出ていました。ラッキー♪
”はやし”という小さなお蕎麦屋さんはお母さんが一人で切り盛りしておら
れました。だからメニューは盛り(かけ)以外にはとろろ、辛味大根おろし
だけ。かけの大盛りと辛味おろしのぶっかけを注文し、蕎麦茶を飲みつ
つ待つこと暫し。暖簾越しにお母さんが一人きりで支度をしている気配
が伝わってってきます。出てきてビックリ!おぉ、たっぷりだ!!
普通盛りでも他所のお店の大盛りくらいあります。これならば腹ペコに
なっているはずのダーも満足のはず。お里の伊那の蕎麦を使っている
そうで、喉越しの良い滑らかなお蕎麦でした。お値段も良心的で、両方
とも800円でした。蕎麦湯を頂きながらまったりしつつ営業時間を尋ね
ると、本当はとうに昼の営業は終わっていて(きさ家と入れ違いに出て
いかれたお客がいた御蔭で閉めそびれていたみたい)それでも快く迎え
て下さって助かりました、とお礼を言ってお店を後にしました。
更に坂を下って途中の分岐で方向転換した先にある当初ランチにしよう
と思っていたデザート&ベーカリーカフェ”ぶどうの実”に立ち寄ります。
翌朝用のあんパンとまめパンを買いました。連休中で賑わってたようで
パン売り場に残っていたのはクリームパンを含めて3つだけ。今日は
気温も高いのでクリームパンが候補から脱落。どちらも大きめなので
丁度良い朝ごパン要員になりました。外のテラス席や2階席ではランチ
やデザートも楽しめるようですが、今回はこのまま出発。
更に更に坂を下って、伊豆高原の”菓子の木”に寄ろうかどうか迷ううち
結局、伊豆高原駅に着いてしまいました。電車が望める駅前には無料の
足湯があり、ここで脚の疲れを癒す事にします。かなり熱めのお湯ですが
源泉掛け流しの贅沢な足湯なのです。10人くらい入れば一杯なのです
が、終始ほぼ満席状態でありました。熱いけど風が気持ちイイよ〜♪
さっぱりしたところで、少し遅めのおやつに向います。
線路の向こう側の坂を少し下った所に、風流な暖簾と小旗が揺れています。
美しいお庭の石段を下った中に甘味処”どっこいしょ”がありました。
ココもオーダーストップ間際の入店となりました。連休中はお餅メニュー
はお休み、ということで三色のお団子とフルーツみつ豆を注文しました。
緑のよもぎ団子には粒餡、白いくるみだんごには胡桃餡、そして黄色の
にんじん団子には黒胡麻餡がたっぷり入っています。しかも柔らかい!
正直見た目には期待しないで食べたのですが、みくびってスイマセン。
こぶ茶が添えられているところも高ポイントだったの。続いて登場した
フルーツみつ豆は茹でたての白玉、缶詰なしの果物、えんどう豆も寒天
も、もちろん黒蜜も素晴らしい!
きっと夏場は美味しいかき氷を食べさせてくれそうな予感。ゆったりした
店内はギャラリーも兼ねていて、待つ間も退屈しません。
再び自転車で駅に向おうとしたとき、別荘族と思われる親子連れの5歳
くらいの男の子に「あ、赤とシルバーのお揃いの自転車だ〜。」と言われ
心の中で少年に「おぉ、この2台がお揃いに見えたんだね。しかもコレ
をグレーではなくシルバーと言ってくれたのね。ありがと〜!」と答えて
坂を上り駅へ。
ダイヤを確認していなかったのでかなりホームで待たされてしまったの
ですが、乗りもしない踊り子の写真を撮ったり。残念ながら実際に乗っ
たのは銀列車でした。伊豆急の赤白塗りが良かったんだけどな〜
伊豆高原から伊東まで五駅640円乗車時間22分で今日一日かけて
走った道程を引き返します。それにしても伊東までが640円で東京まで
が2850円って・・・・・なんだかなぁ。
伊東駅に着いたのは18時半過ぎ。既に薄暗くなってきて、もう夕食でも
イイよね、と意見も一致。”居酒屋魚河岸”という何ともありがちな名前の
お店に向かいます。
お昼にはお値打ちなランチ定食もあるそうですが、いざカウンターに通さ
れると、小さなホワイトボードに調理方法別の魚の名前と値段が書かれ
ているだけです。食事だけですが、告げると何にしましょう?とおっちゃん
みたいなおばちゃん。「お刺身を。」とダー。じゃあ「キンメの煮付けを。」
カウンター6席、座敷4卓のお店ですが待つ間お客さんを観察してみる
と地元率が高いようです。ココは少し駅から離れているからね。お隣の
おじさんが食べているお刺身の盛り合わせ、凄いボリュームだなぁ〜
と思ったらこっちにもキタ〜!!たっぷりのマグロ、大きく切ったアジ、
タイ、驚くほど大きな帆立(もちろん下にヒモもちゃんと盛られている)
ウニだって大盛りですもの。うわぁ〜ビックリ!更にキンメの煮付けが
トドメを刺します。濃い目の煮汁に脂ノリノリのキンメが美味。小さな
お玉が取り分け用に添えられてきます。更にお魚たっぷりのアラ味噌汁
に丼ご飯。あ〜、もっとお腹を空かせて来るんだった、と後悔。ご飯は
ウニ乗っけで食べた以外は残してしまって、殆どお魚で満腹になると
いう何とも贅沢な食べ方をしてしまいました。
果たしてお会計は・・・5000円以内だったら安いよ〜ね、と思ったの
ですが、結果は6000円超でした。豪華なお刺身と上等なキンメが
頂けたので満足。もっと空腹だったら大満足だったはずなんだけどね。
デポ地の道の駅に戻ってデリカ号で温泉に行こうとしたら、道の駅の
駐車場は大混雑。こりゃ一度出してしまったら入れなくなる、と判断し
再び自転車で出かけることにしました。
さっきの魚河岸のすぐ近くにある”大黒天神の湯”へ。伊豆界隈の温泉
施設はどこ1000円オーバーなのですが、こちらは200円と銭湯以下。
しかも2階は貸し切り風呂になっていて50分600円。大浴場も気にな
ったのですが、2階の貸し切りを利用しました。シャワーは付いていて
いますが石鹸などはありません。お湯は透明で無臭、湯量はたっぷり
で小さな浴槽ですが貸し切りだからゆったりです。600円とは安いっ!
入浴後ドライヤーを1階で借りようとしたところ、建物が古いので電気
設備の容量も増やせないのでドライヤーは使えない、との事。この日は
夜になっても気温が下がらなかったのが幸いでした。ドライヤーが使
えない事以外は建物は古いものの手入れは行き届いていて、これまで
訪れた日帰り温泉施設の中でも再訪したい度が高い温泉でした。
ゆるゆるとデリカ号まで戻って伊豆の一日目は終了。25キロくらい
だったかな。
ずっと再訪したいと思っていた大室山にクルーソーで行けた事に満足。
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