3月24日(土)

横浜のマモルさんが18きっぷを使いムーンライトながらで名古屋に
遊びにいらっしゃいました。目的は2つ。1つは高山のリストランテに
行く事、もう1つはナゴヤドームのベイスターズのオープン戦観戦。
リストランテは原則日曜日がお休みということなので、土曜日に高山へ
行く事になりました。ムーンライトながらが名古屋駅に到着するのは
5:19、そのまま高山まJRで行く事も可能ですが名古屋発中央線の
始発は1時間後だし、乗り継ぎ乗り継ぎで向うと高山に着くのは10時
を過ぎてしまいます。
それよりも始発の地下鉄で移動してもらって、デリカ号に乗ってしま
えば、高速を使えば2時間ちょっとで高山市内に到着しちゃいます。
高山市役所横の駐車場にデリカ号を停めて、久しぶりにちょっとぽた。
ブロとウゴ・ベネを取り出して出発!マモルさんにはベネ子に乗って
もらいました。

 
寒そうです。いや、寒かった!さすが高山、朝の冷え込みは厳し〜い!
普通の観光地じゃ朝8時台じゃ行くところもないけれど、高山なら有名な
朝市があるもの。宮川朝市は夏に比べると出店が少ない(野菜や果物
のお店は少ない)けれど、土産物屋さんも店を開けているので自転車を
停めて歩きました。

 
街のあちらこちらには高山祭りの屋台が納められたお蔵があって、朝市
の入口?には大黒様が鎮座していました。そして橋を渡って・・・


高山に来たらやっぱりこのみたらし団子。こっちのみたらしは甘みが無
しの醤油味です。おばあちゃんの横の炊飯ジャーの中に焼いたお団子
が保温してあるのですが、注文の都度お醤油を塗って再び炙ってから
渡してくれるので香ばしいの。

 
もう一つ、飛騨牛串焼きも忘れちゃならない、ってダーは串焼き屋さん
の準備が出来るのを待ちかねていたんだよね。
恵那川上屋のお店もありました。くり壱(栗きんとん鋳込んだ蒸し羊羹
を朴葉で包んだもの)や、春限定の栗きんとんを試食だけ。美味しいけど
明日は東京に行くのでおやつ買い過ぎは厳禁なのだ。

とにかく宮川沿いの土産物屋さんも朝市の出店も試食販売が凄いの。
全種類試食ご自由に+お茶までサービスの豆菓子屋さんにマモルさん
もびっくり。かなりお気に入りだったみたいで、お茶を片手にパクパク。
あまりの気前の良さに驚いておられました。でも美味しいから食べた
ら買いたくなっちゃうよね。二人して沢山の種類が詰った大袋を購入。


農家のおばちゃんが今朝ついてきたばかりのお餅をストーブで焼いて
食べさせてくれました。生地に胡麻や青海苔、お醤油も練りこんだ餅
は、何も塗らなくても美味しい〜!思わず3パックも買っちゃった。
お味噌屋さんでは温か〜いお味噌汁の試食が有ります。小さなお椀が
可愛いの。お約束の朴葉味噌となめらかタイプのこうじ味噌を買いま
した。すっかり重たくなって自転車に戻ってきたけど、ブロンプトンなら
へっちゃらです。さて、裏通りをきこきこと行きましょう。


土産物屋さんの並ぶ通りのその裏には風情のある店構えが並んでいま
す。朝市通りのお店は気軽に入りやすい雰囲気、本店は老舗の佇まい、
両方を上手く使い分けています。左はお味噌屋さん、右は酒屋さんです。
そのまま南へ向えば更に趣きある”さんまち”に入って、いかにも高山
観光っぽくなってきたぞ、と思ったら・・・


朝ちゃんと空気を入れておいたのに、マモルさんに貸したベネ子の前
輪がペタンコです。うろうろと自転車屋さんを探して空気を入れさせて
もらいました。やっぱり旅のお供にはママチャリバルブが心強いわ。
天気予報ではもうすぐ雨の予報なので、先にきさの希望のお店に向う
ことにしました。


”トランブルー”は歩いてはちょっと遠いけど自転車なら楽に行ける距離
です。今や大人気のパン屋さんで、名古屋で買えるのは1年に1日だけ
なんですから。リアル店舗を訪ねるのは今日が初めてです。


だから明日は東京だってば!なのに買いまくってしまいました。だって
安いんだも〜ん。窓の外からダーが食べたいって言ったクロワッサン
のクリームサンドとオレンジとカスタードクリーム入りのブリオッシュ
(共に要冷蔵)を近くの公園でパクリ。モチロン温かい珈琲をボトルに
用意してきましたもの。いつものナイフで3等分してぱくぱく。
お持ち帰りのパンは蜂蜜入り食パン大・小(栗も+)、クロワッサンと
チョコ入りミニフランス、Tバゲット1本、大きなプレッツエル(ザクザクの
パイ生地にたっぷりアイシング&アーモンド・予約品が沢山積んであっ
たので人気品と思い購入して正解!)、練乳を練りこんだスイートロール
マウンテン、とこれでもかなり厳選したんだけどなぁ。
駅近くの公園でパンを食べた頃から雨がパラリ。諦めて駐車場へ戻る
事にしました。う〜ん、もう少しぷらぷらしたかったなぁ。上二之町の和
菓子屋さんにも行ってみたかったのに・・・


すると目の前にそのお目当の”とらや老舗”の看板。どうやら市役所の
近くにも支店が出来たみたいです。と、なれば買って帰るしかないで
しょう。よもぎがたっぷり練りこまれた草饅頭。草餅じゃないんです。
モチモチした薯蕷饅頭の中に粒あんが詰っていてコレは美味しい。
あ、食べたのは帰りのサービスエリアで休憩した時ですよん。余談で
すが、和菓子屋さんの生クリーム系餅はダメかも。今回もハズしちゃ
いましたね。苺ソースとクリーム入りのイチゴ大福ってダメダメです。
生苺+白餡のイチゴ大福と漉し餡入りの豆大福は・・・やっぱりココは
草饅頭が良いみたい(笑)

デリカ号に自転車を積み込んで、ランチのお店の駐車場に移動します。
まだ少し時間があったのでアーケードのある商店街をうろうろしつつ
飛騨牛コロッケや肉まんや”龍の髭”の誘惑を振り払っていると予約の
時間になりました。


”ラ フェニーチェ”は北イタリア料理のリストランテ。東京の有名店で
腕をふるっていた西野シェフが地元の高山に開かれたのだそうです。
ロードバイクを操る西野氏とは旧知のマモルさんから、オープン以来
「一緒に行きたいね。」ってずっと話していたのです。ご自宅の一部
を改装したお店のようですが、ココは観光客はまずは立ち入らないと
思われるエリアです。でも写真を撮っている間に評判を聞きつけたと
いう雰囲気の若い女性グループが入店していきます。


ドアを開けると右手に厨房とカウンター席、左側にはワイン棚。アメフト
のボールとヘルメットも飾られていますが、西野シェフはブログで紹介
しておられた通りスリムでポニーテール!で腕をふるっておられます。
ランチタイムには950円で日替わりパスタ+サラダ+エスプレッソ+
ドルチェのリーズナブルなランチがありますが、折角お邪魔したので
すから少しリッチに3500円の予算でお願いしました。


前菜はプロシュート&メロン、生サラミ、コッパの生ハム盛り合わせ。
イタリアの生ハムは久しぶりに頂きましたが、やっぱりちゃんとした
お店で出して下さるモノは美味しいに決まってます。ドライトマトの
オイル漬けとグリッシーニと一緒に。あぁ、ホントはここでワインな
のでしょうが・・・以下自粛。



パスタは3種類でお願いしました。アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ
(ベーコンとブロッコリー入り)はベタっとしたオイリー感が無くパリっ
としていて、ごく薄くガーリックオイルのヴェールを纏った感じ。パスタ
の茹で汁を加えないで、オイルを適量しか使わないレシピだそうです。
2皿目はマカロニ。マカロニ、って言っても1本1本シェフが手作りの
マカロニ。手で巻いて作るマカロニって初めて食べました。1本1本が
微妙に味わいが違うところが楽しいの。荒挽きソーセージ入りのピリ辛
トマトソースが絡んで、モチっとしたマカロニによく合います。もっと食べ
た〜い!と思っても1本ずつ巻いて作る事を思うと、大事に食べなきゃ
って気持ちになります。あぁ〜、判っていてももっと食べたかったな。
もう1皿は4種類のチーズを使ったペンネ。これも北イタリア料理なら
外せない(ダーには悪いけどね・コレだけはマモルさんと半分っこした
ので量が多く写ってます)ので。たっぷり食べても全然しつこくなくて
なるほど、そこが素材の良さ+プロの技なのでしょうね。
トマトのドレッシング(最初見た時にタラコだと思ったのはナイショ)の
サラダでさっぱりしたら、メインのお肉料理です。


サルティンボッカは薄く伸ばした仔牛のお肉で生ハムを包んで焼いた
もの。バターの香りのソース(北イタリア料理の特徴でしょうね)で頂き
ます。生ハムの塩味と柔らかな仔牛が一体となって、更にソースが絡む
と素敵なバランスなのです。ロゼッタのパンでソースまでしっかり頂きま
した。この地でパンはどのように調達しておられるのか?と思っていた
のですが、冷凍パンと侮ってはいけないパンですもの。


ドルチェはかぼちゃのプティングとクロッカンテのクリームジェラート。
全部をお一人で作るのですから、それはそれは大変です。でもシェフ
は自分の手で作る事にこだわっておられるのです。
お店のテーブルにはシェフが自分の言葉で語ったリーフレットが置いて
あるのですが、食いしん坊には「うん、うん。」と納得できる事がいろいろ
書いてありました。
「カロリーの高いもの程うまい」当然です。良質のバターやチーズなら
たっぷり使ってもくどくならないはず。体に良いと称して美味しくない
料理を平気で出すのは許せない!ってずっと思ってたもの。


ドルチェの間に他のお客様はいなくなって、やがて厨房からトントントン
と音が聞えました。きっとディナーの仕込みを始められたのでしょう。
サルティンボッカ用のお肉を丁寧に薄く伸ばす作業の手を休めて下さ
って少しお話してお店を後にしました。
高山で北イタリア料理、観光地で観光食を食べるのも良いけれど、あの
マカロニを食べに高山に行こう!ってこれからは思うんだろうなぁ。

ラ フェニーチェで美味しいお料理を頂く為に一つだけ注意が必要です。
西野シェフが全部一人でお料理を作っておられるので、必ず予約をして
行きましょう。予約をするなんて堅苦しい、なんて思う必要は無くて
お客さん同士でシェフの時間をシェアするための電話なのです。
電話番号は・・・「ラ フェニーチェ 高山」で調べてね。日曜日はお休み
だそうですが、相談に乗っていただける場合もあるそうです。


デリカ号でお喋りしながら名古屋に戻る頃にはお腹も何となく空いて
きました。折角だから名古屋食だよね、って事で味噌カツを。きさ家
にとって”味噌カツ”といえばココ!ってお店にご案内しました。
マモルさんのお口にも合ったようで、この丼ご飯をお代わりしちゃう?
勢いでペロリ。きさはさすがに茶碗サイズのご飯も味噌カツも半分で
精一杯。ランチが少々物足りなかったダーがちゃんと引き受けてくれ
ましたが(^^;

今度は高山でディナー&温泉でまったり、なんてプチ旅もイイかもね♪


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