1月4日(木)
今回のお江戸は6日間、例年ならば正月休みを1日残して帰宅する事に
しているのですが、きさは今年は休暇が短くて明日から仕事です。
ホントは一日休胃日にしたいけれど、今日からしかお店を開けてくれな
いお店が今回のお江戸訪問大本命なので最終日まで頑張らねば。
今回はいつもの阿佐ヶ谷のホテルが取れなかったので、1駅先の荻窪
の小さなホテル。フローリングとは珍しいよね。ここには先ほどまで大量
のお菓子の袋。そしてフロントに連日「コレを冷凍しておいて下さい。」と
ラップに包まれてジップロックにぎっしり入ったパンと保冷材を持ち込ん
だ謎の客。「いったいこの人何なんだ?!」と、ホテルの人に思われて
いたに違いない(笑)
連日その日の成果を撮っていたのも今朝で最後(昨夜は即バタンキュー
だった)で、たっぷり増えた荷物をデリカ号に積み込みます。
支度が少し早くできたので、まめさんの御宅に行く前に”うさぎや”に
寄ってお約束のどら焼きを1つだけ。ダーは他のお客さんのわんこと
束の間遊んでました。
まめさん宅を3人で出発してすぐに、目の前の通りをミキさんが通過!
「きさ家に付き合うのが1日だけじゃ悪いかな。」って。サンキュ〜♪
時間は伝えてなかったはずのに、見事なタイミングでご登場ですこと。
しかし前を行く二人のペースに全然ついていけません。脚が回らない
のが自分でも判る・・・気遣ってゆっくり走ってくれているのに、それで
も背中はすぐに離れていきます。中野ってこんなに遠かったっけ(涙)
早稲田通りから北に延びる商店街の中に目指すお店はあるのです。
パパバブレ、パパブブレ、どっちの読み方が正しいんだか判りませんが
とにかく大人気のキャンディー屋さん。確か2005年の秋にこのお店の
事を知って、昨年のお正月は休みが合わず、夏は長期休業に入ってい
て、そして今回は滞在中今日だけ営業しているので新年最初のお客に
なるべく突撃!と思ったら店内には既にスゴイお客さん。ひぇ〜
瓶入りは800円くらい、この袋入りで400円。どれにするか悩むところ
ですが、ミックスの袋ものを選びました。でも400円かぁ、高いなぁ。
お客さんは皆、壁に並んだキャンディーを見ていますが、おやつの神様
はちゃんと瓶が並んだ棚の一番下で見つけてしまうのだ。煎餅屋さんや
マロングラッセでは必ずお店の隅で袋に詰られて割安に売られている
”割れ”だよ。ココにもちゃんとありました。しかも誰も気付いていない。
普通量の倍以上で300円ほどで売られていました。ミックスのが2袋と
マンゴーが1つだけ有ったので、モチロン全部買占める。
「ねぇねぇ、きささん。ココのキャンディーって美味しいの?」カラフルさ
とお値段の高さに買うべきかどうか迷ったのか?ミキさんが尋ねます。
「ミキさん、それは愚問っ!いったい何年きさに付き合ってるの〜!」
と答えつつ、”割れキャン”を自慢気に見せびらかすのでした。
お店の外で早速マンゴーを開封して口に放り込む4人。うひょ〜!コレ
は美味しいわぁ。やっぱり来て良かった!!
見た目も味も今までのキャンディーとは全く次元の違うお菓子でした。
マンゴーキャンディで少しパワーアップした後は、目白の”志むら”に向
います。昨夏かき氷を食べに行った折、喫茶室ではお食事も頂けると
いうこと、それがとても美味しそうの思えたことも有って今日のランチ
はココ、と決めていたの。
しかしお店は営業しているものの、喫茶室はまだ正月休み、と到着して
判り「ど〜しよう!」目白界隈でランチのお店は事前に調べていたけど
4日から営業しているお店は見つからなかったのよね。やがて志むらで
合流してくださることになっていた はなさん、かさん、にちさんも来て下さ
ったのに、あぁどうしよう!大ピンチ!?
でも見つけちゃいました。カーネルおじさんの隣に小さなお蕎麦屋さん
の行灯を。吉祥庵は個人店ではないようでしたが(後で調べたところ
某宅配ピザチェーンを傘下に収める企業が経営しているとのこと)値段
も手頃で、それに見合ったお蕎麦を出してくれるお店でした。
開店直後の時間だったので7人で座れる席に座れたことも良かったな。
東京のお蕎麦屋さんのカレー、気になりつつも初めて食べる機会になり
ました。名古屋のカレーうどんよりも茶色でかつをの味が濃い目だね。
コレはこれでお蕎麦に合います。きさは2色盛り(冬なので柚子でした)
をさらっと。あぁ、お蕎麦って胃袋リセットに一番有効なランチだよ。
これで万全の体制で最後のおやつに挑めるよ〜!
エーグルドゥースに向かい、はなさん、かさんに相談を持ちかけます。
「パウンドケーキを少し引き受けて貰えない?」するとお二人とも快く
OKしてくださいました。やった!これでたっぷり買えるわぁ〜
きさのショウケースの前で品定めをする目が怖すぎて「きささんの好き
なのにしていいから。」って、あぁありがとう。
お店から歩いてすぐの場所にあるヒミツの場所でおやつタイムです。
キャラメルショコラはコーヒーの風味も組み合わさった味わい
エラブルはル・レ・デセール入会時の勝負作だった(後で知る)メープル
のムースとヘーゼルナッツ。ケーキは甘くなきゃ!
トルシュオーマロンは注文の都度絞ってくれるフランスの栗きんとん。
シャンティーフレーズは美しいショートケーキ。やっぱり日本人はこれ
が大好き。苺の入り方まで計算されるくしている!!
シブースト・オー・ポンムは紅玉がごろごろ。そして表面のキャラメリ
ゼをパキっと割るのが堪らない〜。
サバランはお酒を飲まないまめさんがプッシュ。食べて理由が判りまし
た。お酒の味を感じない初めてのタイプです。オレンジで爽やか。
プログレ・ノワゼットはアールグレイの香りのするダックワーズのような
卵白感のある生地。
華美ではないけれど、品のある顔のお菓子たち。こんなに並ぶと壮観♪
写真を撮って、セロファンを剥がして、せ〜の!で7人で一気にトライ
しました。うふふ、やっぱりどれもウマウマですわ。
続いてケークの切り分け開始です。もちろんラップとジップロックは忘れ
てないぞ。再び食べるのを恋焦がれていたケークケベコワとキャラメル。
そしてコストパフォーマンスが最高、との評判のチョコレートクグロフ。
はなさん、かさんが助太刀してくれて買う気になったロワ・ドゥ・マロン
(王様のマロン、の意)は、まさに王様のお菓子だ!だって写真を撮る
べく箱を開けて並べてみようと持ち上げた瞬間、金の延べ棒かと思う
程ずっしり重い!そしてナイフを入れると思わず”ギャ〜”と歓声が!!
パイの中にマロングラッセがぎっしり詰っていたの。2600円の価値は
充分にあるでしょう。これはホントに素晴らしかった!!
チョコクグロフもメチャメチャ贅沢な作りで量もたっぷりで1900円也。
これも納得のお買い物です。
お土産にタルトレットも買いましたとも。どれも美しくて美味しくて、そして
お値段もお手頃です。奥のアルデッシュはマロンパイで、どこから食べ
ても栗が出てくる素敵なお菓子。林檎のタルトレットも感動の極薄。
手前の空いているスペースの分、もう1つ買えばよかったと後悔しきり。
かさん&にちさんがお土産に下さった”仙太郎”のお菓子も折角なので
ここで頂く事にしました。ミキさんにパシリを頼みお茶を買ってきてもらい
ました。お正月らしくお茄子に、繊細なグラデーションの美しい練り切り
しっとりしたおまんじゅうに、ハラリと口の中でほぐれるきんとん。
素敵な上生菓子は新鮮なうちに頂くのが一番。ごちそうさまでした。
はなさん、にちさん、かさんとはココでお別れです。お付き合い下さって
ありがとう。栄養補給ばっちりの帰路はホントに行きと同じ距離なの?
と思えるほどあっけなく荻窪まで帰還する事ができたのでした。
デリカ号に自転車&最後の荷物を積み込んで、ミキさんとまめさんに
またね!と見送られて6日間のお江戸きこぱくはお終いです。
例年ならば環八を下って中央道経由で帰るところですが、今回は休み
が明日以降も続くダーに少し我侭を聞いてもらうことにしました。都内の
お店にデリカ号で、は御法度なのですが今日は特別。ちゃんと初日に
場所も停車して待つ場所もチェックしておいたの。
三宿から南へ少し進むと、大きなプラタナスの樹がある小さな公園が見
えます。そのお向かいに去年の秋に”シニフィアン・シニフィエ”という
素敵なパン屋さんがオープンしたそうです。志賀シェフはユーハイム・
ディー・マイスターのシェフを務めておられたそうで、お店のwebページ
を見ていると、期待度大。あらかじめメールでお願いしておいたパン
を受け取りに向いました。
車で寄るんだから、今日帰るんだから、と思うとついついあれもこれ
も、と欲張ってしまいます。スペシャリテの”バケットプラタヌ”に大小
の”バケット・デュ・ジュール””パン・ド・ミ””パン・オ・パタート”他に
”パン・オ・ノア””ピカン””ムッシュー・ポム・ド・テール”と豪華です。
”クロワッサン・オ・ルヴァン”が焼きあがり時間が合わずに断念した
事と、”アプフェルシュトゥルーデル”がクリスマスまでで終了してしま
った事が残念でした。
びっしりゴマを纏ったドレの中には大きくきったサツマイモがゴロゴロ。
ピカンはカシューナッツにペッパーが効いた個性的な味、十勝こがね
(当初はインカのめざめだったがシーズン代わりとの事)を入れたポム・
ド・テール。そして何よりバケットの美味しさと言ったら!!嗚呼!!!
そして嬉しい誤算もありました。超豪華でリッチな味わいと大評判の
シュトーレン。予約で既に一杯で、年明けの焼き上がりも10日以降。
宅配も今の段階では受けていない、と今回は諦めるしかないかな、と
思っていたら(キャンセルでも出たのかも)「1つだけ有りますが。」と
言われて買わない訳には行きませぬ。あぁコレでお会計は一気に倍
に跳ね上がって6128円(シュトーレンは3200円!)になり、財布に
残ったのはガソリン代くらい(爆)
焼きあがったばかりの”ピュヴール”を齧りながら用賀へ向かいます。
ルヴァンの生地にレバーペーストとハーブ(タイムか?)を練りこんだ
もの。まだほんわか温かいうちに食べられて幸せ♪
シニフィアンシニフィエのパンは名古屋で何人かの方に食べてもらい
ましたが、「名古屋じゃありえない!」って感想に頷くばかり。ケーキ
にも言えるけれど、結局は中途半端に妥協してしまうお店が多いのだ。
最近一部の品の通販も始められたそうなので(バケットは不可なのが
悲しい)恋しくなったら頼んでみよう。
東名高速では途中渋滞に嵌まりつつ、うさぎやのどら焼きを食べ食べ
車内には香りだけで幸せになれそうなパンがたっぷり。コレで明日が
休みだったら、と思いつつ爆睡したまま帰宅したのでした。
家に戻ってはなさんから頂いた人形町・志乃多寿司のおいなりさんを
ぱくぱく。一口サイズの五目いなりで、あっと言う間にダーと食べて
しまいました。レンコンやごまが入っていて、コレはナイス!はなさん、
ごちそうさまでした。夏に行きそびれた事、ちゃんと覚えてくれていた
のね。ありがとう!
回を追う毎に欲張りなスケジュールになっていきますが、それを可能
にするのはお付き合い下さるオトモダチのご協力があってこそ!
本当に皆様ありがとうございました。そして次回もよろしくね〜
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