8月14日(月)
前夜11時前に寝ようとしたけど、ちっとも寝付けない。休み前のいつも
事とはいえ、今日の厳しい(笑)予定を思うと眠らなくちゃ〜、と思いつつ
ウトウトしかけたら起床時間の4時だった。さて、長い2日間の始まりだ。
5:00
夜のうちにクルーソーとブロンプトンをラパ子に積んでおいたので、最後に
用意したのは冷凍庫の大型サイズの保冷材×3つ。百均の保冷バッグ2重
重ねの中に凍らせたタオルと一緒に詰めて赤いパニアに詰めると、すでに
ヤバイ重さ。着替えや少しのお土産はブロのツーリングパニアの中。荷物
を積み込んで亀島駅近くのコインパーキング(1日1000円)へ向けて出発。
5:40
名古屋駅のコンコースに到着。輪行準備と思ったらクルーソー用の新品
のちび輪バッグをラパ子に置き忘れた事に気付き慌てて駐車場に戻る。
まだ発車時刻まで30分以上有ったので大慌てにならずには済みました。
すぐに戻って用意しても、それでもまだ改札の開く6時前。自由席を求め
る行列に混じって改札を抜けるのに一苦労。重い〜っ。
6:20
定刻通りに始発の新幹線は東京に向けて走り出しました。お江戸での食戦
開始は10時過ぎの予定なので、おにぎりを二人で3つね。これから繰り広
げられるであろう事を考慮した末の選択。前日見つけた美味しいお惣菜屋
さんで目の前で握ってもらったもの。ふんわりして美味。しかし更に警戒して
おにぎりは全部1:2の割合でダーに多めに食べてもらう。
7:30
車窓から富士山を眺めつつ、直後に届いたメールに大笑い。前夜のうちに
お仕事が無事に終わって急遽参加表明して下さったyouさんから「時間を
読み間違えてもうお店に着いちゃった。」だって。おいおい、まだ7時半を
過ぎたところじゃん。
しかし次に届いたメールに呆然・・・「イデミスギノを含む一帯が停電中」
え?!もう今日のケーキを作っている真っ最中のはず。もしもオーブンが
止まったりしたら、冷蔵庫が止まったとしたら・・・杉野シェフは間違いなく
全部捨ててしまうだろう。あぁ、今回のトーキョー遠征で一番のメインだった
のに。何のために4時に起きて始発に乗ったんだよ〜。
新幹線は遅れる事無く到着したものの、駅構内は真っ暗。自動改札も使え
ない。きさのココロの中も暗〜い。八重洲口に向けてクルーソーとパニア
を抱えて出て、すぐに出発準備。信号機が止まっているようで警官の笛や
パトカーや消防車のサイレンで物々しい。
自転車の用意をしているとすぐにお迎えのhaiさんが発見してくれた。停電
の事を聞くと、どうやらビルの建物内の停電は大丈夫と聞いて一安心。
さっそく京橋に向けて走り出すと、徐々に信号機も復旧してきた様子。
中央通を進み高速高架の手前で左に曲がると、写真やテレビなどで何度も
見た事のあるあのお店が。
8:40
一番乗りのyouさん(販売係の女性たちよりも早かったらしい)とサタデー
の後ろに並んで10時の開店を待ちます。イデミスギノに挑むに相応しい
お二人の助っ人と、あれやこれやとケーキ屋さん談義。途中、杉野シェフ
のお顔もチラリ。最初は日陰だったお店の前は、開店前までにギラギラと
背中を射すようになり、去年の万博通いで並ぶ忍耐力がついたきさ家(笑)
でもさすがに少々ツライぞ。
開店30分前あたりから行列が延び始め(右の写真は9:35)開店時には
30人くらいだったみたい。ちなみに我らの後ろに並んだ5番、6番目着は
両方とも男性1人。5番目は関西ナンバーの単車で乗りつけケーキ職人?
6番目はやや貴公子風、続いて女性二人組みがどんどんやってきます。
10:00 *超長文なのでケーキに興味の無い方は次の写真へどうぞ
いよいよ開店。少し前に研修生の札をつけた女性が店先で「朝早くからお
並びくださりありがとうございます。順に御案内します。持ち帰りは1時間
以内の方に限らせていただきます。」と挨拶のあと、いよいよ中へ。
ケーキ好きにはかなり知られていますが”イデミスギノ店内の撮影禁止”
じゃあテイクアウトで、と思うでしょうが有名なケーキは軒並みイートイン
のみ。写真はダメだがメモはOK。よって文章のみで熱く語ってみましょ。
せっかく1番乗り組なんだから、イートインのみケーキを制覇したいぞ!
と鼻息も荒く選手入場。
1列状態で店内ガラス内側の焼き菓子スペースに沿って生ケーキケース
の前に進みます。ここでイートインもテイクアウトでも注文をするのですが
15種類くらい並ぶはずのケースの中にスタンバイしていたのは、たった
6種類だけ!思わず「他のケーキはいつできるのでしょう?」「順番に用意
していますので、はっきりとは答えかねます。」そんなバカな!?まぁ全部
を自分でこなす杉野シェフだから仕方が無いのか。
「最初のお客様、ご注文は?」「アンブルノアと○○○○(名前が難しくて
覚えられない)」と、youさん迷わず2個注文。いや、ココのケーキは余裕で
500円〜700円はするんですけどイイんでしょうか?でも「2時間以上も
待ってケーキ1個で帰れるか!」言い切るyouさん。そりゃそうだ!じゃあ
遠慮なく2個ずつコースだから8種類イケるぞ。しかしケースにあるのは
6種類だけ。11時には2軒目で待ってるにちさんち合流だし、1日の予定
もあるからココでケーキ出来上がりまで延々と粘る訳にもいかない。
とりあえず(と、いう言葉をココに来て使いたくは無かった!)今有る6種
に加えて「このあと次に出来上がるのは何ですか?」「アンブロワジーと
○○○○(名前が難しくて覚えられない)」おぉ、あのアンブロワジー!
それは必須だ。しかし目の前の札(商品名と簡単なインプレが書かれて
ある)を目で追っていくと”タヒチ”が気になる。youさんも同じ事を思って
たので、「すいません、タヒチはいつ頃出来上がるんでしょうか?」
「・・・(他のスタッフに聞いている様子)11時過ぎになると思います。」
いくらなんでも遅すぎるよ!!仕方がないので(と、いう言葉をココに来て
使いたくは無かった)次に出来上がる2種を加えた8種を注文。
結局”あるだけ全部!”状態。持ち帰りは1人6個までなのだが、店内食
でもケーキ喰い占めとサロンの回転率向上の為?”一人2個迄にご協力
下さい”と言われてしまう。それはそうだわなぁ。でもまぁ8種類も食べられ
るのだから、こんなシアワセは無いよね。
奥のサロンの一番奥の4人席に収まり、続いて飲み物の注文です。温かい
紅茶はダージリン、アールグレイ、キャラメルに白桃の4種類。きさ同席時
のお約束(注文が被るの原則禁止!)どおり1つずつ注文します。
程なく紅茶が運ばれてきました。テーブルの上は桃の香りでいっぱいです。
普通、アールグレイがあったらアールグレイの香りが一番目立つはずなの
に、何故か桃が主張しています。
なかなかケーキが出てこない(他のテーブルには置かれているところも有
って少々不満・出来上がっているケーキだけの注文だったのかな?)ので
少しずつ飲んでみますが、これで1カップ(ポットじゃないのよ)740円ざん
す。お高いすって?いや、もう金銭感覚壊れてますから全然平気さ(^^;
ようやく静々とケーキが運ばれてきました。おや、もう既にアンブロワジーを
含めた出来上がり待ちケーキも揃ってて2つずつ並んだ皿4枚で合計8つ。
お皿はシンプルな長方形で、ケーキ2点を盛って丁度良い大きさのもの。
注文時に「どの組み合わせでお皿に盛れば良いでしょうか?」との問いに
「どのようでも構いませんので、並べて綺麗な組み合わせにして下さい。」
・・・・綺麗だよぉ〜〜。手を付けるのが勿体無い。でも食べるぞ!でもでも
どれから??youさんもhaiさんも困るよねぇ。
「自分の食べたい順に4分の1ずつ食べよう!」と宣言して各自のペースで
杉野シェフの作品に挑みます。
それはそうと、10時半くらいになる、と言っていたケーキがすでに出来てい
るなら11時くらいになると言った”タヒチ”もすぐ出来るんじゃないの?
その旨を接客係嬢に告げると、タヒチも用意すると言う。やった!これで9
種類だ〜!インプレのみ、ビジュアル無しでケーキを注文するなんて、今
の今まで一度も無かったと思うんだけど。
で、どれから食べたかって??そりゃ〜アンブロワジーでしょう!
アンブロワジーはクープ・ド・モンド(2年に1度行われるケーキ職人ったちの
世界選手権・国代表の3人一組で課題を競うが、日本が優勝したのは'91年
の1回だけ。その時の出場シェフであり優勝を決定付けたケーキを作ったの
が杉野シェフ。チームメイトであった”ガトー・ド・ボア”の林雅彦シェフ作の
アンブロワジーを奈良に食べに行ったけれど、本家本元はやっぱりこちら。
4人だとケーキが分けやすくて丁度良い。大きめのフォークでざっくり切って
4等分。フォークに付いたムースを舐めると・・・ひぇ〜!凄い!イデミで食べ
なきゃアンブロワジーを食べたことにならない、と言ってた人がいたけれど、
まさにその通り。これこそがアンブロワジー(神の食べ物の意)だったのだ。
林シェフ作も美味しかったんだけど、その上の上の美味しさなの。イデミの
ケーキを初めて食した名古屋っ娘のオトモダチが「もう名古屋でケーキを
食べなくても良い。」と言って、きさの”イデミ詣でしなきゃ熱”に着火した
んだけど、少なくとも名古屋で二度と”アンブロワジーもどき”(入賞ケーキ
はレシピを公開している場合も多く、地方のケーキ屋には”エセ○○”が
並ぶ事は珍しくないのだ)を食べないぞ!!
続いてのケーキは・・・・・・・しまった!
ここで大事な事に気が付いた。ショーケースの6種+もうすぐできる2種と
いう注文の仕方をしてしまったので(しかも我らは大行列の先頭で、慎重に
商品札のインプレを1つずつ読むことなど出来なかったのだ)見た目から
想像のつくもの以外はどんなお菓子なのか全く判らない状態で食べ進め
なければならなかったのだ。
ケーキ屋さんに行ってケーキを味わうこと、その次に大事な楽しみをこの
店では体験できない。それは、
ショーケースに並ぶ宝石のようなケーキをうっとり眺めながら、どれにす
るか?と悩む至福のひととき。インプレが書いてあればじっくり一つすつ
読んで想像を膨らませ、そうでなければスタッフに質問したりして、自分
が今から一番食べたいケーキはどれ??って悩むの。きさと一緒にケーキ
屋さんに行った事があるオトモダチなら見たことあるでしょ?あの真剣に
悩む重要儀式が行われていなかったのだ。
それに気が付き、ど〜しよう?と思っているとyouさんが「しまった!コレを
最初に食べちゃった(最後に残しておけばよかった!)」と、胡桃の乗った
ケーキを評しました。そう、それはアンブルノアという名前(youさんが最初
に目を付けたので覚えてくれていた)のお菓子。その言葉を信じてそれは
後にまわそう、じゃあ2番目はどれに?
すぐに9品目の”タヒチ”が登場。テーブルの上はそりゃ〜もう凄い状態。
こんな豪勢なおやつタイム、写真を撮りたくて堪らない〜!公開しないな
ら、フラッシュ使わないし、デジカメの電子音は切ってあるし、自分用の
覚えだけに撮るくらいいいじゃない〜、と思う気持ちは正直ある。でもね
やっぱり止めよう。しかし背後じゃ既に携帯やデジカメの大撮影会が多くの
テーブルで開催中。最悪なのはケーキ皿を自分の顔の前に持ち上げ携帯
電話のカメラを撮りあう若い娘ども。背後からケリをプレゼントしようかと
思ったよ。そして同業者と思われる男ども。熱心に観察しつつ口に運ぶ姿
は研究熱心じゃの〜と思うけど、デジカメでバシバシ撮ってんじゃない。
実は撮影禁止の事については、撮影禁止マークの表示がメニューの下部
に小さくあるだけ。接客嬢たちも見て見ぬふり(注意をされる場合もあるみ
たい・別の一般客諸氏レポ参照)ばかりで、かなりハラワタは煮え煮え。
まぁそうなる事は先日もイデミに行ったオトモダチのレポートから予想は
していたんだけど、もうどこもかしこも写真状態だったので、そうなりゃもう
ここは意地でも正攻法で行くぞ!とyouさんもhaiさんも思ったはず。
・しっかり苦いコーヒームースに甘いけどほろ苦いキャラメルもムースが
2層になってるケーキ(ブレジリエンヌ)は、ただ苦いだけじゃなく甘いだけ
じゃなく、余韻が素晴らしい。
・白とピンクのコントラストが美しいケーキ(コートダジュール・春っぽい見た
目だったけれど夏のケーキだったらしい・上の若葉のような柄はライムだ
ったみたい)は、ムースとスポンジの配色がとっても美しくてうっとり。
・気になるタヒチは予想と全然違う見た目にびっくり。フィナンシェ型状の
薄いパイ生地にパッションフルーツのクレームブリュレが入っているの。
夏にパイ?普通は無い組み合わせだけど、出来立てだけあってカリっとし
たパイ生地に爽やかで鮮やかななブリュレとの組み合わせが見事。
・「コレは一体ナニ?」一番複雑だったのはオレンジ風味のチョコムースに
ラム酒の効いたスポンジの上に食べた事の無い食感のギリギリ固体を保
つ物体。バナナムースだと判明してなるほど。こんな味はココでしか味わえ
ない。判り難い味だと思うけれど、もう一度もっと多量を食べてみたいぞと
思えるもの。ベー・キャライブ、覚えておこう。
・鮮やかなマンゴームースの上にはダイス状の果肉とフランボワーズが1
粒乗っています。フォークを入れると、中からは鮮やかなカシスのソースが
現れて、一気に口に運べば・・・うぅマンゴーだっ!国産マンゴーではない
けれど、初めて宮崎産マンゴーを食べた時と同じくらいの衝撃。そのまま
だけど、マンゴキャシスって名前。
・ルージュ系フルーツを飾ったスーボワはカシスのババロワ。意表を突く味
ではないけれど、こういうお菓子が置いてあるお店は山ほど有るけれど、
レベルの高さが違うのを見せつけられる。
・フレッシュフルーツが山盛りのタルト・オ・フリュイ・フレは見た目が華やか
で、必ずどうやって分けっこしようか?と悩むあの種類のタルトです。
こういう時、どうするか?一口サイズの様々なフルーツが8種類、複雑な
バランスで乗っているのを全部一旦皿の上に並べて、各々に第一希望の
果物を決めてもらいます。タルトを4分割して、第一希望の果物と組み合
わせの良さそうなものをもう1つ選んで分割したタルトに戻して食べます。
裸にしたタルトは美しく焼き上げられていました。思わず裏を返して見て
しまいましたが、素晴らしい焼き色で見事としか言い様が無い。
・そしてアンブルノアに・・・降参です。こんな凄いお菓子があったなんて!
youさんが「4分の1で止めるのが嫌だ〜!」と言うのも頷ける。独り占め
して食べてみたいなぁ(笑)
男性陣が早々に食べ終わり「レポート、よろしく。」と丸投げモードの二人。
ちょっと待ってよ〜。名前も判らない、素材がナンだったのか判らないまま
食べ終えてしまったものもある、そして2日後まで9種類のお菓子の感想
なんて覚えてなんかいられない。イラストで残しておけるような画才もないし
せめたメモを残しておかなくっちゃ。そこでダーを除く3人は、さっきまで目の
前に有ったお菓子の特徴を一生懸命思い出してメモを作成します。記憶と
伝票に書かれたフランス語の略称だけが頼りなの。
でもやっぱり判らないお菓子もあるので、皿を下げに来た接客嬢に事情を
話して名前を聞いてみるものの、一部のお菓子は彼女もピン!とこない。
それでも朝イチでやってきて、カメラを使わずケーキを楽しむ我らの事を
悪くは思わなかったのか、一旦席を離れた彼女は大きな本を手に再びこち
らにやってきて「これ、よろしければご覧下さい。」
”素材より素材らしく”という写真集のような美しいレシピ集でした。本はお店
で買う事も出来るのですが、その店頭見本用の1冊をテーブルに持って来
てくれたのです。1ページ、また1ページ捲るたびに「これも食べたかった。」
「いや、コレも。」「さっき食べたあれに使われていた素材は○○だったんだ。」
そんなことを話しながら見ていくのでちっとも先に進まない。でも見たい。
1998年に出版された本なので、それより後の作品以外は謎を解明する事
ができました。これでどうにか後で読み返しても記憶が蘇る日記が書けそ
うだよ。
既に11時をとっくに廻っています。2軒目のお店で待っているはずのにちさん
には遅れると連絡はしてあるものの、炎天下に申し訳ない。名残惜しいけど
(だってどんどん他のテーブルには気になるお菓子が置かれていくんだも
の!)お店を出ることにしました。もちろん、手ぶらで店を出られる訳などは
なく・・・。
くるみのたっぷり乗ったチョコケーキ1台、ピスタチオのマドレーヌ、それに
プラム入りのショコラ生地にココナツをまぶして焼き上げたもの。普段は
ココナツ系は好んでは選ばないのですが、お薦めマークに従ってみようと
思ったのは杉野シェフに対する敬意の表れという事で。
写真はホテルで撮影(右側のチョコレートについては後ほど詳しく)しまし
た。翌々日に食べましたが・・・・・あぁ、参りました。クルミのチョコケーキ
のうち4分の1はhaiさんに翌日お分けしたのですが、残り4分の3は全部
きさ家で消化してしまうほど。ピスタチオの色と香りが素晴らしいマドレーヌ
もココナツ付きのプラムショコラケーキも、なんとも素晴らしいもの。
そうそう、4人の中の唯一の一般人(他の3人は?)ダーも満足のようでし
たよ。アンブロワジーの違いも(上手い具合にプロフェッショナルの放送も
一緒に見たので、今回の行列にも反対はされずに済んだ)ね。もちろん
助太刀のお二人が居なかったら途中で反対された可能性も高かったので
この件でも感謝せずにはいられないなぁ。アンブルノアとアンブロワジー
が好評(多分、今日食べた中でこの2つが誰もが納得の味)でした。
・やっぱり杉野シェフは匠だった。他では味わえない感動菓子多々。
・改めて調べると、まだまだ食べてみたいお菓子が〜
・そのために並ぶのはOK。でも道連れが欲しい。4人が最適人数。
・開店を11時にして、オープン時の品揃えを65%以上にして欲しい。
・テレビ余波が収まるまでは撮影禁止の事は明確に表示した方が良い。
・ナイフも欲しい。タルトは勿論の事、断面ショーも楽しみなんだから。
・ちょっとケーキでも食べようかな、と思って行く店じゃないです。でも
そんな店も有っても良いでしょう。たとえ東京に住んでるとしても、普段
のおやつではなく、特別の日のおやつ店だね。
・一日も早くケーキ好きさんだけが集うお店に戻って欲しい。
これがきさ家イデミスギノ初訪問の全て。次回訪問が叶う時には、ちゃん
とケーキを選んで食べられますように。もしも、第二回イデミスギノが有
るならば、
・開店前?開店直後?その時期で一番揃ってる時間に合わせて行く
・イートインのみ、をやっぱりカフェで食べたい
・テイクアウトOKのケーキを有るだけ取り置き(これは可能との事)して
時間を空けて午後(か夕方でも)徒歩で再訪問して回収。
・徒歩圏内の持ち込み出来そうなスタバとか(京橋は狭くて×)探して〜
・↑この日は他の店のケーキは食べなくていい(笑)
しかし、覚悟をしていたとはいえお会計は8040円。加えて焼き菓子には
1860円使って合わせて9900円。お店を出るときまで値段の事は考える
のは止めました。まぁコレも江戸の思い出、という事で。
11:35
当初の予定よりもかなり遅れて線路を隔てた反対側の”サダハルアオキ”
へ到着。トレンクルのにちさんと合流し、更に朝のひと仕事を終えたはなさん
が愛車のはなちゃん号で駆けつけてくれました。お茶する時間位ならOKとの
事なので、予定を変更してガラガラのカフェで頂くことにしました。
開店時刻は11時なので、ケースにはお菓子が全員並んでお出迎えしてく
れていました。やっぱりケーキ屋さんはコレでなきゃ。
有名なエクレアも見たこと無いカラフル展開。やっぱり基本の抹茶を。
フォルムが一番気になったお菓子と(youさんも同じだったみたい)、すでに
4つも減っていた(上の写真参照)タルトを試してみよう。
haiさんが気になったというマカロンの乗ったお洒落なもの、それに外せな
いのがミルフィーユ。
そして、こんなものまで・・・
デセール盛り合わせにしよう!と言ったのはyouさんですよっ!でも氷を
頼んだのはきさですが。
サダハルアオキのお菓子は、お値段が張りますが1つが大きいので1つを
6人で分けて丁度良い量でした。と、いうか4分の1も食べられません。
この辺りは個人差があると思いますが、パリでブレイクしたシェフの味は
やっぱり濃厚だなぁ〜と。そして大きさについても、これもパリ仕込なの
かしら。これくらい大きくなきゃパリ娘は食べた気がしないのかも。
特にタルトキャラメル・サレ(ぐるぐる模様のチョコタルト)は糖分欠落時
ならこの世のものとは思えないくらい美味しいのでしょうが、既にイデミ
で2個以上胃袋に収めた身には6分の1が限界量でした。
氷を先に食べてしまわないとね。一番下はバラのムース、(見えないけど)
ヘーゼルナッツのサブレ、赤いフレッシュベリーがごろごろ、イチゴかき氷
が入っています。結構大きなグラスに入っていて、食べ甲斐があります。
あやのさんのトーキョーウジキントキで"高値更新(1200円)”として紹介
されているのを見て、食べみたいな〜と思っていたので実食が叶い嬉しい。
多分、3〜4分の1くらいはきさが食べちゃいましたが、かき氷というより
”グラニテ入りパルフェ”って感じ。食べられて良かった!
なみ波のホワイトチョコが美しいのコートディボワール。パッションフルーツ
のムースと相まってさっぱりした仕上がりになっています。スタイルも味のう
ち。見た目も上品で味も万人受けのお菓子かな。
抹茶エクレア、裏はやっぱり汚いのでこれはお菓子の特性上仕方の無い
事だと理解できました。通常のカスタードより、はみ出た色が凄いことにな
っているのでビビりますが(^^; 思ったよりさっぱり(抹茶のお蔭?)です。
紫色のマカロンに綺麗な渦巻き模様、杏がみっちり入ったプロヴァンスは
それはもう不思議な味わいで、もう少し食べてみたかった。とにかく初めて
の味。見た目もホントにお洒落で、見ているだけで癒される〜
そしてミルフィーユ♪迷い無くぐちゃぐちゃに6等分(にできる程デカい!)
して口に運ぶと・・・・・うぅ〜これこそが本当のサダハルアオキのミルフィーユ
なんだぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ウマっ!本当の、としたのは名古屋人
には判るよね。値段は確かに張るけど、1口単価は”あの店”と変らないよ。
今度は抹茶ミルフィーユが食べた〜い!
1700円のアソートモントデセール、これはコストパフォーマンス高いよ!
ココのケーキの単価を考えると、なんてお得なんでしょ〜って(笑)もう1つ
四角いケーキ系の盛り合わせもあるので、二人でイートインならこれでOK。
もしくは二人なら1プレート+かき氷+飲み物の組み合わせかな。
濃厚なチョコレートムース、パッションフルーツ(絞っただけなのか?でも
口直しに丁度良かった!)、ライスプティングはゆる〜くて優しい甘さと
ベリーが嬉しい、ゆるゆるのマンゴーたっぷりプリン?これも良いわぁ〜
しかし一番ガツンと来たのは新作?柚子エクレア!これぞ見事な”巴里
の日本人”って感じ。
クロワッサンやキッシュなども並んでいましたが、値段相当の魅力を感じ
得なかった(目が節穴かもしれないが・・・)し、明日の朝食向きのパンが
無かったの。焼き菓子もイデミの後では手が伸びるものは無し。
いや、きっと美味しいんでしょうが、個人的に趣向が合うのは杉野シェフ
のお菓子なんです・・・。
鉄瓶で供される紅茶を飲みつつ、超・高級回転ケーキを堪能するシアワセ♪
値段も値段だし、イデミスギノの後だし、予定では3種くらいテイクアウトして
皇居で食べようかな〜と思っていたはずが、気が付くと2軒連続の大豪遊!
イートインなら6人が最適人数。ケーキが分けやすい形だし、サロンもゆっ
たりしていてとっても快適。しかしこのゴージャスなひとときのお会計、はい
・・・10820円!、6人で一万円オーバー!!うひゃ〜〜
お店の外に出ると、やっぱりお隣の”ラ・メゾン・デュ・ショコラ”が気にな
ってしまい「ちょっとだけ待ってて〜」とお店に吸い寄せられるのでありま
した。店員さんが「夏限定のメロンとポルト酒のショコラです。」と試食を
薦めて(4分の1くらいのカット)くれました。いや〜!確かにメロンだ!
なんてお上品な香りなんでしょう!でもでも保冷材持参とはいえ、コレを
買って帰るのは無理だなぁ。試食のあまりのウマさに、何も買わずに帰る
のが惜しくてどうにか何かないかなぁ、とショウケースを見渡すと・・・
うぅ、値段をまじまじを見ると高級品だなぁ、庶民にも手が出て溶け難い
ものを、という事で”グレン・ドゥ・カフェ”を選びました。コーヒーの豆を
模した粒チョコです。食べるのが楽しみ♪それでも小箱で1500円よ。
奥には小さなカウンターがあって、ショコラドリンク各種やアイスクリーム、
チョコレートケーキをいただく事もできます。あぁ、ここも改めて訪れたい
なぁ。
外に出るとネクタイ姿のねず吉さんを囲んで談笑中。フライデー軍団を見
つけて知り合いに違いない、と見に来てくれたみたい。
この時点で時間もスイーツ限界レベル(一応きさにも有るよ)もオーバー
で、午後の予定を大幅カットと思っていたら、haiさんからさらにトドメが!
「ここから歩いてすぐの”かずや”でお菓子が頼んであるんだ。」
何ですと??しかし、しかし、他ならぬhaiさんのご推奨スイーツを食べな
い訳にはいかないぞ。はなさんと一緒に歩いて移動します。
予約時に”場所はご存知ですか?”と言われるそうです。haiさんはもう3回
目だそうな。初めての人には見つけられないお店だよ、とついて行くと・・・
このビルの奥に小さく”菓子”の灯りが見えるのです。目印はそれだけ。
通路を入っていくと、まるでパチンコの景品交換所ぐらいのスペースです。
すでに”売り切れ”の札が出ていました。予約済みのお客様が訪れるのを
待っている状態です。すぐ近くの公園で早速頂きました。
まずは見事な丹波栗が入った”丹波栗あんよせ”は吉野葛で餡を練り上げ
大粒の栗を包み込んだもの。見た目は栗蒸し羊羹のようにも見えるけれど、
もっとねっとり柔らかいく、冷えた状態が食べ頃の舌触り(よって即食べ)
ケーキ巨匠2軒ハシゴでも、これは別腹?としっかりいただきました。
今度は予約して1棹お持ち帰りしたい品です。
続いてカップ入りの”練り菓子”を開封。鹿児島産の紫芋は甘ったるさも
無く、お芋の風味がしっかり。続いて無ラベルの新作。甘さとミルキーさ
が後を引くきます。なんとなくミセスハートの黒蜜ゼリーを思いだす味?
でもナンだろう?と思って帰宅して調べてみると、黒糖だったみたい。
最後に抹茶を頂きました。いやいや、苦さがイイです。散々食べてもう甘
味は・・・と思いつつ食べると、あぁ苦ウマじゃ!
次は笹に包まれた”練り”も食べたいな。充填パック入りよりも更に濃厚
な風味を楽しめる期待が膨らむばかりです。
今回は狙っていた青山の和菓子屋さんがお盆休みでダメ。でもhaiさんが
とっておきのお店に連れて行ってくれてホントに感謝!!一哉さんが一人
で全部を作る小さな小さなお店は、超・お気に入りのお店になりました。
すでに時刻は13時半を過ぎていました。ここではなさんと一旦お別れ。
自転車一行は本日の宿泊先の両国のホテルに向かいます。水天宮を横目
で見ながら、次回こそはお腹を空かせて行かなきゃ〜って。甘いもの度数が
上がりっぱなしで、結構キツイ!あぁ甘くなくて美味しいモノ食べたい!
午後の予定は大幅変更です、でもhaiさんは機転を利かせて元祖カレーパン
のカトレアへ寄ってくれました。お店の中ではテレビ取材中のようでしたが
入店を規制する様子も無かったので、さっそく中に入ると・・・あれ?カレー
パンは?、と思ったら揚げたてがどんどん出てきました。にちさん、youさん
ダーはカレーパンを1つ食べられる、と言います。haiさんときさは半分も
無理っぽいので、カレーパンを3つ+ミニミニサイズの豚まんを2つ。
それに明日の朝食用に甘くないモノ、とポテサラ入りのツナマヨだったっけ?
お惣菜パンを2つ。レジで会計をしていると、いきなりライトとマイクを突きつ
けられる。いや、まだ店内にいるのは判っていたけど、唐突に「よくこちらに
は買いに来られるのですか?」って・・・どう見たってご近所さんには見えな
いでしょ〜が!その後に続く問いかけも、あまりにも台本通りの機転0点で
(面白かったらネタになりそうな受け答えをしてやろうかな〜と思ったのに)
終いに名乗ることもなくだったので、どうにも腹立たしくなってきた。
「あなた、いきなり名乗りもせずにカメラを向けるのは失礼じゃないの?」
ゴニョゴニョ・・・オネエチャンは口を濁し、男性スタッフに助けを求める。
これがまたハッキリしない野郎だったのだけど、どうやら日本テレビ早朝
に放送している情報番組だったらしい。関東ローカルだろうから、放送を
目にする事も無い(いや、絶対カットだったに違いないが)けどね。
運良く?お隣のお店はお盆休みでシャッターが降りていたので、路上で
カレーパンタイム。スイーツ3連投の後のピリ辛カレーパンは、揚げたて
だけあって、さっくり&とろ〜りで絶品であります。それに豚まんも秀品。
ミニサイズの量り売りも嬉しい。結果的にこれが昼食になりました。
TV撮影は終わったようで、昔ながらのパン屋の正装で決めたご主人が
外に出てこられました。やっぱり目が行くのはyouさんのサタデーだね。
少しお話をして、「名古屋から食べに来た甲斐がありました。とても美味し
かったです。また伺います。」ええ、また行くと言ったら本当に行きますよ。
さすが元祖のカレーパン。今風のお洒落なパン屋さんも好きだけど、近所
にあって欲しいのは、昔ながらのお値打ちで美味しいお店だな。
今年のお正月に行った江戸東京博物館の横を過ぎたところが今夜のお宿
でありました。イデミスギノのお菓子と不要な荷物をホテルに預けたらすぐ
に浅草に向けて出発。
さすがに雷門周辺は観光客がいっぱいです。人力車がたくさん、外国人も
たくさん。自転車を降りて観光モードでアーケードを歩きます。でも少しだけ
離れると、ぐ〜んと人も少なくなります。目指すお店まで、もう少し。
花やしきの西のアーケードの中の初音茶屋へやってきました。お目当ては、
かき氷!コーヒー味ってチョッと珍しいよね。コーヒーは甘いの、苦いの
どちらか選ぶ事ができます。甘いのと、苦い+ミルクを食べ比べしました。
他には宇治金時、氷しるこ(器の下に漉し餡入り)、それに氷カルピス♪
どれも良かったけど、苦いコーヒー+ミルクが一番高ポイントでした。
それと密かにカルピスも。まんまなんだけど、でも好きだなぁ。
自転車でやって来た一行を見たお店のお母さん「ツーリング仲間?」「いえ、
そんな大層なものじゃありません。自転車のお散歩、ってところですよ〜。
自転車ならこちらの氷みたいに美味しいモノだけ食べに行けますから。」
言問通りを上野方面へ進み、陸橋を越えて”イナムラショウゾウ”の電柱を
見ながら上野桜木へ。イナムラショウゾウには過去に二度行きましたが、
どちらも丸腰だったので目的だけ果したら、すぐに駅に引返したんだっけ。
自転車だとチョチョイと寄り道できるんだけどね〜、その先の信号を右に
曲がったところなのに、今まで来られなかったお店へ。
台湾のデザート”愛玉子(オーギョーチー)”を今回こそは食べてみよう!と
思いやってきました。この年季の入った看板と店頭メニューが摩訶不思議。
さっきの氷が結構な盛りだったので、一番シンプルな愛玉子1人分だけ持ち
帰りにしました。お腹に余裕があれば氷にも挑戦したかったんだけど、店内
の雰囲気が凄い(覚王山デリーみたいだった・笑)し、とてもじゃないけれど
一人1品は食べられそうにない状態。でも愛玉子は夏向きデザートだから
どうにか今回食べておきたいんだよ、という事でテイクアウト。
続いてお向かいの谷中・岡埜栄泉にも寄ってみました。豆大福売り切れの
貼り紙はしてあったのですが、お目当の”浮草”も売り切れでがっくり。
やっぱり電話をしておけば良かったなぁ、と反省。
そしてナゼか定休日のイナムラショウゾウの前で愛玉子を囲む5人。実は
ベンチがあるか、と思って来たんだけど、さすがに店内に仕舞ってあった
ようでした。店の前の植え込みに座り込んで、蚊と戦いながら初愛玉子。
台湾北部の山間地に自生する中国語で「愛玉」と呼ばれるカンテンイタビの
果実に含まれているペクチン質を抽出してゼリー状にしたものだそうです。
この物体そのものには味は無くて、別添えの黄色いシロップをかけて食べ
ます。う〜ん・・・正直、これは美味しいの?と疑問符が頭の中に浮かんで
ぐるぐる。蜜が甘いので多分、店内で氷愛玉子として食べる方が好みかも。
しかしずっと気になっていたデザートを制覇できて満足。皆もスプーンは
あまり伸びないみたいで、言いだしっぺの責任を果すべく半人前くらいは
流し込みました。2度目は無い・・・よね。多分。
谷中霊園の中を抜け、日暮里駅西側の通路が行き止まりになっていたりで
駅の周りをグルっと大回りして谷中銀座へ。影もだいぶ長くなってきてなん
だかイイ感じ。ミキさんの和菓子ポタで担いで上がった”夕焼けだんだん”
今日は下っていきます。商店街に美味しいコロッケ屋さんがあるそうです
が、残念ながらお休みだったの。5人で1個でイイから(いや、それ以上は
無理)食べたかったなぁ。でもお惣菜屋さんから漂う香りのお蔭で徐々に
スイーツが消化されていくのを感じます。夕食に向けてよい傾向だぁ〜
もうこれで今日のおやつは打ち止めね、じゃあそれまでお買い物しましょ
と、思ったら・・・またhaiさんが地雷仕掛けてるし(笑)
”10円まんじゅう”とは凄いぞな。ご期待通りに引っかかってみました。
販売は10個単位で、10個も買うの?と思ってしまうものの、それでも
105円なんだからね。激安だよ〜。2〜3日は大丈夫と判って安心して
購入。でも食べたのは翌日と翌々日でしたが、これが10円ならイイね!
と思える味でした。大きさも可愛いし、なにか面白い事に使えそう。
後楽園遊園地(今は東京ドームシティと呼ぶんだねぇ)の絶叫を聞きながら
不思議なリング形の観覧車をパチリ。さかいやには何度か行ったはずだけ
ど、山手線より北のエリアは殆ど初めてだなぁ。
あ、お昼に連絡をするはずだった夕食のお店に電話しなきゃ〜。え〜っと
人数は・・・全部で14人に増えたんでですけど大丈夫でしょうか?
快諾してもらえて一安心。さっそくウェア館をチェックすると、おぉ、なかなか
手が出ないパタゴニアが安いっ!それに明日の空模様から丸腰の可能性
が高いので、フツーの人っぽいシャツを買ってしまおう。ダーにも適当な服
を選んでレジに向うと、ラッキーなことに只今コロンビアのウェア購入者
にはクーラーバッグが貰えるとの事。そうとは知らずに「これにしたら?」
と選んだのに、ハイグレードな(百均比)大きさも手頃なクーラーバッグ
+レジャーシート(ベストも欲しがったので買ったのだ)まで付いてきたぞ。
ここでyouさんとお別れ。イデミスギノ、ご一緒できて本当にヨカッタ〜!
是非ともクーラーボックス持参で全種類制覇してくださいね。別れ際に10円
まんじゅうを食べてもらって、黄色いサタデーは一足お先に家路に。
少し早いけど夕食のお店に向かう事にしました。トーキョーウジキントキの
あやのさんに先日お会いした折にオススメいただいた”雲南料理”のお店が
秋葉原(末広町)近くにあるのです。あやのさんのblogで美味しそうな写真
を何度も拝見していたので、とっても楽しみ♪
お盆もお仕事な方も多い中、この夜は12人もの方がご一緒して下さいま
した。きさ家も入れて14人、なんだか凄いことになっちゃった。
”過橋米線(かきょうべいせん)”は末広町のジョナサンの隣のビルにあり
ます。馴染みの無い雲南料理ですが、味付けは幅広くお値段もお手頃で
大満足の大夕食会となりました。
大皿に盛られた前菜は、お馴染みのバンバンヂイにクラゲ、絶対外せない
とあやのさんがオススメに納得の牛ガツ。後は太刀魚の南蛮漬け。骨が
少々気になりましたが、味は抜群。牛ガツはお粥に入っていたのを食べた
事があるくらいで、どんなものだったのか味の記憶が無い食べ物だったの
ですが(以後、見た目のグロさに食べる気が無かった)グロさに目を瞑って
でもまた食べたい。
こんもり盛られた”千張肉”は薄切りバラの煮豚の中に酸っぱくて辛い
高菜のような菜っ葉が詰っています。一緒に頂くとなんとも複雑な味わい
です。
これはどちらもお豆腐のお料理。”老江湖豆腐”は見た目は激辛風ですが、
唐辛子を避ければきさ家でも大丈夫。お豆腐の間に挽肉を挟んで焼き上
げソースを掛けたもの。これ1つでご飯がたっぷり食べられそうなくらいで
すが、まだまだご馳走が出てくるので白ご飯は無しね。
バラの花と豆腐の蒸し物は竹の器で出てきます。見た目も華やかで、味も
とってもマイルド。今夜の女性陣から一番人気を誇っていました。バラには
特別な味は無いのですが、彩りの良い海老と優しい餡が絡んでスルリと
胃袋に収まってしまいます。
野生キノコのお料理も他所では味わえない逸品。キノコ尽くしの炒め物は
シンプルながらも、シャキシャキとした歯応えと滋味溢れる味わいが素敵。
珍しい形の鍋に入ったスープが汽鍋です。これにもキノコがたっぷりと。
お腹が一杯のはずなのに、お代わりしてしまう魅力的なスープなのです。
いったいどこから野生のキノコを調達してくるのかは謎ですが、この2皿
が特に印象的でした。
で、これが店の名前にもなっている”過橋米線”と”冷やし米線”なのです。
大きな丼には鶏ベースのスープがたっぷり入っていて、薄切りの具材と米
で作った麺(細いうどんくらい)を入れて汁そばの要領で頂きます。
冷やし米線は冷やし中華の様に彩り良く盛られた麺と具の上から黒酢風味
のタレを掛けて混ぜ混ぜしていただきます。
温かい米線のスープが何とも言えない味わいで、これもお腹いっぱいなの
にお代わりしちゃったはず。冷やし米線は少し変った風味でした。チョッと
ニガテな香りだったのだけど、免疫が出来たらクセになる味だろうなぁ。
雲南ハム入り炒飯は、気が付いた時には既にかなり減っていました。想像
通り、じゃなくて以上にどんどんお皿から減っていきました。写真の料理を
各3皿ずつ出して頂いたのですが、ほとんど綺麗に片付いたんじゃないか
しら。お店の青島ビールも飲み尽くしてしまったしね。
最後に熱々の南瓜餅に練乳を付けつつ、ぱくぱく。あぁ、お腹いっぱい〜
お料理は3000円で作っていただけました。飲み物を入れても4200円。
と〜ってもリーズナブルでしょ。単品のメニューもお値打ちで、少人数で
も楽しめるお店です。
名残惜しくお店の外でもお喋りしたりして、結構長い時間皆様を引き留め
てしまいました。だって大勢だったからねぇ。夜7時から始まった宴なのに
おやすみなさい、とお別れしたのは10時を回っていたっけ。
両国のホテルまでぶらぶらと帰って、長い一日は終了。あぁ満足なり。
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