5月3日(火)

今年のきさ家の連休は5月3日から7日までの5日間。10年前に訪れて以来
ずっとずっと再訪したいと思っていた”しまなみ海道”をノンビリと満喫しようと
いう計画です。もちろん、美味しいモノもたっぷりで。

2日の夜11時にデリカ号は名古屋インターを出発して、どこまで行くのかは
渋滞状況&ダー任せ。予想では姫路〜岡山辺りくらいまでかなぁ?だったら
3日は倉敷をぶらりとするのも悪くないな、なんて思っていたのに・・・あれよ
あれよと言う間に福山を過ぎて西瀬戸自動車道(しまなみ海道は正式には
こんな名前だったんだねぇ)を突き進み、因島の大浜PAに到着したのは
午前4時半近くでした。

当初の目論見では、4日・5日でしまなみを走破しようと思っていたのですが、
丸1日早く到着出来たお蔭で嬉しい計画変更。仮眠をしながら、さて今日は
どうしようかワクワク。ダーが目を覚ますまでの間に(当然こっちは移動中に
たっぷり寝てるからねぇ)頭をフル回転させて、この貴重な1日をどうするか
計画を立てます。事前の情報収集の段階で”行きたいけれど日程的に無理”
と思っていた場所の中から、生口島一周+岩城島一周に決定。一番の問題
は”計画通りの時間に”ダーが「お腹空いた。」って言ってくれるかどうかなん
だけど、1日早く着いてノンビリできるんだったらあまり欲張ってはダメだね。

ダーが目を覚ましたのは8時。パーキングエリアのレストランからはタコ天
の香りや朝定食の香りもしますが、ダーは「今はまだ食欲無し。」よしよし。
今回食べたいモノの一つだった蛸飯を11時から食べよう、とこれで決定。

  
車で出発する前に、大浜PAから続く遊歩道を歩いて因島大橋を眺めに行き
ました。すでに自転車の姿もちらほら見えます。もうすぐきさ家も行くぞ〜

因島から1つ南の生口島に移動し、デポ地を決めます。最初に候補に考えた
シトラスパークは思った以上に坂の上だったのであっさり諦め、次の候補の
サンセットビーチを目指します。もちろん、デリカ号だから生口島を横断して
自転車じゃ行けない峠からの眺めも楽しんで。

 
サンセットビーチ駐車場は無料ですが18時に閉鎖されてしまう事、海水浴
シーズンは満車になりそうなので注意が必要です。レンタサイクル貸し出し
も行っているので、まぁまぁ賑わっていました。きさ家以外にもMy自転車を
連れた車も数台いました。

 
瀬戸田方面に向けてきこきこ開始。でもすぐに脚が止まってしまいます。
だってステキな景色ばっかり続くんだもの。白い砂浜、遠くに見える多々羅
大橋、立派なお社の中には海を見守るお地蔵様。あぁ島にいるんだなぁ〜

 
生口島で一番の集落・瀬戸田のしおまち商店街にやってきました。ランチの
お店の開店時間には少し間があります。そこにローストチキンの焼ける香り
が漂ってきます。玉木商店の店先のベンチで手羽元を1ピース、二人で分け
てぱくぱく。今回はしまなみで美味しいお魚を一杯食べよう〜!って決めてい
たんだけど、最初に食べるのがチキンになっても気にしない。だって美味し
いんだもん。ローストチキンを買った人は特製のタレが50円で分けて貰え
るそうなので、当然1つ買いました。これで家でも美味しく焼けるかな。

 
しおまち商店街への入口は瀬戸田港の石灯篭が目印。右に曲がれば風情
ある家並みが少しだけ続き、その先からはお店がちらほらと。シャッターの
閉まったままの所もありますが、そんな店先には鯉のぼりを掛けたりして
寂しく見せないように頑張っています。
商店街で外せないのは和菓子屋さんの向栄堂です。レモンケーキと瀬戸田
まんじゅうが人気の品。饅頭は残念ながらバラ売りが無かったので、レモン
ケーキを2つだけ買いました。

 
お昼ご飯までほんの少しだけお散歩。隣の高根島に掛かる黄色い高根大橋
の先には、またまた海を見守るお地蔵様だよ、と思ったら、”亀の首地蔵”の
案内板がありました。そこに書かれていた昔話は朗らかではないお話なので
すが、景色としては長閑なところです。あ、そろそろ11時だぞ。

 
再びしおまち商店街を抜けて、生口島で一番有名な観光地・耕三寺の向かい
の”蛸処・憩”で念願のたこ飯なのだ。天ぷらかお刺身に、酢の物と吸い物に
珍味・蛸の子豆腐(と、勝手に命名・卵と白子を合わせて蒸したもので濃厚で
美味)の定食は確か1890円だったかな。メインを二人それぞれ刺身、天ぷら
で注文して楽しみます。刺身と天ぷらはもう少〜し小さく切ってくれた方が食べ
やすかったかな。だってすごい歯応えなんだもの。たこ飯はふんわり柔らかく
満足でした。食べ終える頃には満席になっていました。こちらのお店は夜は
予約のみの営業なので要注意です。

 
今日はゆっくり観光モードなので、生口島出身の平山郁夫美術館に寄って
みました。平成9年に開館したそうで、綺麗に手入れされた庭が眩しい。
ちょうど”しまなみ海道60景”という企画展が開催されていたので、これから
出会えるであろう景色を、まずは絵画で楽しもうという訳。画伯の幼少期の
作品も常設コーナーには多数展示してあったり、ミュージアムショップも
充実していました。館内はロビーでのみ撮影OKでしたので、上の写真は
そこで撮ったものですので念のため。

小一時間かけて見学し、さて生口島をきこきこしよう、と思ったら美術館の
目と鼻の先に和菓子屋さんが。さっき向栄堂でバラ売りしていなかった酒
まんじゅうが売られています。1個50円を堂々と1個だけ購入。

 
生口島で外せないのはジェラートショップのドルチェです。ケバケバしい門の
耕三寺の向かいにもお店がありますが、折角自転車で来たんだから本店に
寄らなきゃね。夏みかんとデコポンで柑橘対決でさっぱりと。ダーは甘夏の
ジュースです。海の見えるテラスで食べるアイスは格別だよ〜
食べている間にも次々に自転車はやって来てはアイスを食べて行きます。
まだ食べ足りない気もするけれど、次のおやつもあるのできこきこ続行。

 
スタートしてから島を半周した辺りに生口橋があります。丁度橋を見上げる
場所にひっそり公園があったのでおやつタイム。向栄堂のレモンケーキを
1つずつ。レモン形のカステラの上からレモンチョコクリームをコーティング
したもので、懐かしい味です。大きさも程好い大きさで1個ペロリ。続いて
みしまやの甘酒饅頭は甘い香りがふんわり漂い、餡もあっさりで1つじゃ
足りなかったなぁ。まぁまだメインのおやつがあるからいいや。
更に生口島を進みます。この先はしまなみ海道の推奨サイクリングコース
から外れるので、すれ違う自転車は殆ど居なくなってとってもイイ気分♪

 
そして小漕港で暫く船を待ちます。すぐ目の前に見える岩城島に向うのです。
岩城島は橋で結ばれていないので、アクセスは船しかありません。小漕港
からは30分毎にフェリーが出ています。車と一緒にヒョイと乗って285円
(一人+自転車)でお向かいの島へのプチ船旅です。

 
岩城島もレモンの産地として知られているそうです。洲江港の側に造船所
が有る以外、レモン畑が続きます。島の反対側までおやつを食べに行って、
グルリと岩城島を1周してみよう、という予定です。ちなみにこの島の一番の
名所は岩城富士と呼ばれる積善山頂展望台(標高370m)ですが、軟弱
きさ家は当然パス。1周するだけでもう坂はお腹一杯です〜

 
さすがに岩城島には車が少ないので、のんびりと走れる(這うように上るが
正しい表現かな)ので気分は悪くないです。それに風に乗って漂うレモンの
香りが正にレモンの島だね〜と嬉しくなります。ホントに静かで独り占め
しちゃったみたい。だって港で猫に逢った以外、誰にも逢わないんだもん。

 
40分かかって島の反対側の岩城港までやってきました。こっちの集落が
島のメイン街みたいです。港の目の前にある観光センター・リモーネプラザ
の中にある”レモン・ハート”でレモンケーキ(リング型1ホールが630円)
レモンムースとレモンのおやつを楽しみました。アイスティーには強制的?
にレモンが浮かべられていました(笑)カフェではスライスしたケーキを。
レモンケーキはしっとりしていて美味しいの。要冷蔵じゃなかったら絶対に
2ホール買って帰ったんだけどねぁ。レモンムースも2層の味が良く合って
いて◎でした。

 
もちろんレモン製品のお土産も色々売られていました。ジャムは黄色いの
と青いレモンのが売られていました。ジャムは迷って購入を見送り、買った
のは一番右の”れもんはーと”というレモンバターです。一体どんな味なの
か楽しみ(まだ開封してません)ですが、クロワッサンに塗ってみたいな。
左の写真の建物がカフェレモン・ハートと売店が入っているリモーネプラザ
その奥が岩城港です。ここではレンタサイクルを2台だけ見かけましたが
他の観光客は海釣りの人がチラホラいただけ。

 
あと半周しないと生口島に戻れません。少し坂があったり、行き止まりで
ウロウロしたりしましたが、概ね走りやすい道でした。普通のサイクリスト
さんであれば1周30分もかからないんじゃないかしらん。きさ家は1時間
以上かかって1周しましたが(爆)

 
そして再びフェリーに乗って小漕港へ。切符売り場などは待合所には無く
乗船してから大きなガマグチをぶら下げたおっちゃんにお金を支払います。
しまなみ海道推奨コースよりも、こんな何にも無い島での時間が楽しいな
ぁと思ってしまうの。あぁ、行って良かった。

 
さて、生口島に戻ったのは16時半を廻った頃でした。どうにか駐車場の
閉鎖時刻までには戻れそうです。走り出して暫くすると、柑橘類の販売所
がありました。色々な品種を食べ比べる事ができるので、好みに合った物
を探す事が出来ます。何種類か試食させてもらった結果、初めて見る品種
”はるか”を買いました。酸味が殆ど無い小ぶりのグレープフルーツの様な
食感で爽やかな甘さです。ちょっと種が多いのが難点かな。

 
さらに進むと多々羅大橋が見えてきます。さすがに大きいなぁ〜見上げてい
ると首が痛くなりそう。通り過ぎたところで写真を撮ろうかと止まっていたら、
反対からやってきた自転車旅人氏が近づいてきて「シャッター押して頂け
ませんか?」だって。やっぱりココは撮りたくなるよねぇ。きさ家はいつもと
同じで自転車だけの記念写真ですが。

 
段々と日が西に傾いてきました。デリカ号の待つサンセットビーチはもう
すぐです。海には”ひょうたん島”が浮かんでいます。ホントに今日は風
も無く雲も無く、素晴らしいお天気でした。生口島一周+岩城島一周で、
走行距離は40キロくらいだったかな。

車に戻ってクルーソーを後部座席に納めると、もう6時近くになっていまし
た。まだ止まったままの車が何台もいたけれど、出入口は施錠されてしま
ったのかなぁ?ここが24時間出入り自由だと文句無いんだけど。
夕食に、と思っていた大三島のお店にデリカ号で向うと、何と本日予約の
方のみ、となっていました。あらら・・・そこで気を取り直して向ったのは
自家養殖のヒラメを使ったお料理をいただける”くろしお”というお店。

 
 
通された小上がりからは、チラリと多々羅大橋が望めます。お店はまるで
外観と同じく民宿みたいな雰囲気。白醤油で頂くヒラメのお刺身、伯方の
塩で頂くヒラメの天ぷら、ヒラメの卵もたっぷり入った釜飯、ヒラメのアラの
吸い物、それに小鉢2種が付いたひらめコースは3000円ほど。ヒラメの
唐揚げにお吸い物、小鉢、ゴハンの唐揚げ定食は2000円くらいでした。
お料理も民宿ちっくな盛り付けで登場しましたが、どれも美味しくて満足。
唐揚げは二度揚げしてあるのか、細い骨はパリパリと食べられたし(勿論
身はふっくら)、淡白かと思われた釜飯もたっぷりの卵としっかり底に付い
た香ばしいオコゲが特に美味しかったなぁ。添えられた伊予柑?までもが
とっても甘くて最後まで堪能しました。二人で5000円か、う〜ん、もう少し
リーズナブルだともっとステキなんだけどなぁ。

大三島は日帰り温泉施設が3箇所有り、その中で一番安い多々羅温泉に
デリカ号は向かいます。やけに空いているなぁ、と思ったら19時半で入場
打ち切りになっていたのです。仕方無いので海の近くのドームの三島の湯
(もっと広かったらヨカッタんだけどねぇ)へ。こちらも閉館ギリギリセーフで
どうにか、というところでした。島の夜は早いので注意が必要です。

今夜は多々羅大橋のすぐ横の道の駅”多々羅しまなみ公園”で休みます。
星が沢山光る空に、明日も良い天気で間違い無し!と安心して眠りに落ち
て行きました。

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