1月2日(月)

今日は今回の東京6日間の中で唯一雨の一日です。よって朝から電車で移動
です。地下鉄と電車を乗り継いで、上野駅に到着したのは予定通りの9時少し
前でした。公園の中をてくてくと進むと、待ち合わせ場所の国立科学博物館の
チケット売り場には開館を待つ人の列が既に出来ていました。
なにも朝一番で博物館に行かなくてもイイんじゃないの?と、お思いでしょうが
そんな事はありません。早い方がい〜のだ!すぐにRAYさん、うっきーさんも
ご登場。6人分のチケットを買い終えたところで、わかばさんとかとーさんが
お出ましになりました。早い時間からお付き合い感謝です〜。

そもそも、なぜ国立科学博物館なのか?という事なのですが、ココの中には
日本料理の小山シェフがプロデュースする食堂(レストランではない)が有り
まして(虎ノ門の”青柳”にはとてもとても行けないけれど)博物館の食堂なら
ではの料理が楽しめると聞いて前々から気になっていたのです。

もちろん、折角行く訳ですから館内もちゃんと見学したいな。しかも企画展は
”パール展”と興味が湧く展示です。早めのお昼を中で済ませると仮定すると、
パール展を見学するのには1時間じゃ済まなさそうだし、常設展だって見たい
し・・・と、思ったら、開館の朝9時に向う事になったのです。
それに見学施設は朝の方が空いていてスムーズに見学できて良い筈、そう
思ったことも。

 
最初にパール展を見学しました。古代から養殖技術が確立するまでの長い間
雲の上の世界の人たちは天然真珠に魅せられていたのです。真珠はどの様に
生まれるのか、御木本氏の養殖真珠の技術(今を以ってしても、製品としての
真珠が出来る確率は50%なのだそう。アコヤ貝に施す核入れ作業も、まるで
外科手術さながらの熟練した技術を要するようです)の紹介も興味深いのです
が、やはり目を奪われるのは豪華絢爛のパール、パール、パールの輝き!
やっぱり長い長い時代も、世界中の国をも超えて愛されているのですね。
もちろん最新のアクセサリーも(そして出口にも素敵なお土産コーナーが有る
訳ですが、何も買えませんでした・笑)とにかく新春早々、リッチな目の保養と
なった事は間違いありません。

動物図鑑と植物図鑑を捲っているみたいな、大人だってワクワクしてしまう
(だって全部がホンモノ!実物大!天然色なんだよ!!)常設展を見ている
うちに、中二階の食堂が開く時間になりました。

 
窓際の席からはシロナガスクジラの全身骨格が目の高さに迫ってくる、という
博物館ならではのロケーションの”ミュゼバサラ”。ココの名物は、その名も
”恐竜の卵コロッケ”(ミニサラダ、ライス付き800円)です。お隣にちょんと
乗っているのはうずらの卵。女性の握りこぶしくらいの大きさで、中を割ると
トロトロのグラタンが出てくるのです。アツアツで美味しいの!


しかもそれぞれ違うプレートで出てくるのがまた楽しい!色々なデザインの
カラフルな恐竜が描かれていて、見比べてみたりして。RAYさんのお皿(縁に
グルリと小さな恐竜が並んでいるもの)が主役の卵の大きさの引き立て役も
こなせて良い感じ。・・・あれ?テーブルの上にコロッケは5人分??だって
同じモノを食べるのは勿体無いじゃない、と思ってビーフカツレツミラノ風を
頼んでしまいました。ハヤシライスも迷ったんだけどね。お値段の事を思えば
大変良心的だと感じました。
もしかしたら?と少しだけ期待していたプリンは、残念ながらメニューには
載っていませんでした。あぁ、昔プリン〜。今度はbasaraに行かなきゃね。


館内が混みあって来た頃に展示室を後にし、ミュージアムショップを覗いて
博物館を出たのは12時を廻ったころでした。上野駅を跨ぐ大きな歩道橋を
越えて、地下鉄に乗り次に降りたのは三越前。地上へ出ずとも三井タワーへ
行けるのね、と案内表示に従って地下を歩いていくと、その先に有ったのは
千疋屋総本店専用エレベーター(ちゃんと店ロゴが入っている)だったの!
三井タワーに入っている事は判っていたけれど、31日に自転車でビルの前
を通ったら、やっぱり行きたいなぁ〜って思ったのよ。もちろん、食べたい物
は特製フルーツパフェしかないんだけど。
1階は広々としたショップと明るいカフェ、2階には素敵なパーラーと、ワイン
とお料理が頂けるデーメールがあります。カフェとパーラー、両方のメニュー
を見比べて、お値段は少々張るもの(しかも並ばなきゃいけなかったけれど)
皆様にはワガママを聞いていただいてパーラーへ。カウンターに6人で着席。


以前(2002年の元日・於イクスピアリ店)特製フルーツパフェを食べてから
あれ以上の旨いパフェは無い、とずっと思っていたの。あとは気になってい
たフルーツサンドが食べてみたいかなぁ。するとダーはアフタヌーンティセット
にするって。この際、値段は見ないことにして(笑)注文。
豪勢な3段プレートには、カットフルーツ、オレンジ&グレープフルーツゼリー、
フルーツサンド(ちなみにこれで一人分・飲み物付き)と、食べたい物が全部
乗っかってます。皆で少しずつお裾分けし合いながら食べられるのも嬉しい。
かとーさんのマンゴーカレー、わかばさんのストロベリーシェイク、RAYさんの
ピーチティー、少しずつ頂きましたが、どれも素晴らしく美味しい。お値段に
恥じぬ味であります。
ただ、一つ残念なのはフルーツサンドのパンがあっと言う間に乾燥してしま
ってパサつき気味だったこと。いやね、丁寧に管理されている事はカウンター
に陣取ったお蔭でよ〜く判ったんです。一組ずつキチンとラップに包まれてい
て、注文の都度丁寧に端のミミを落としてカット、盛り付け、という手順を踏ん
でいるのに、食べる頃にはもうパンの外側が乾燥している・・・何故??中身
は文句無く美味しいんですけどね。コレにガックリきたので、テイクアウト用の
サンドイッチ(箱詰め)は買うのを止めました。
もちろん、パフェは素晴らしいものでした。バナナ、マンゴーのアイスと特製の
苺ソース、たっぷりのカットフルーツ、全部の材料が特選素材なんだからね。
美味しくない訳が無いでしょう。1500円でこれだけのモノを買い集める事は
不可能なので、そういう意味に於いては全然高くないと思んだけど(我が財布
にとってはそうそう食べられるお値段じゃありませんが)ね。
プルプルのゼリーを食べ、正月にスイカを食べるなんぞ、すごい豪遊だよね。


食後は1階のショップをくまなくチェック。フレッシュフルーツは、とてもとても庶民
の手が届くようなお値段じゃありません(桐箱入りのメロン様が15000円から
1000円刻みで20000円まで並んでいたのみはビックリ・素人には何が差なん
だか???)が、探すと色々なモノがあって面白いのです。
レトルトのマンンゴーカレー、缶入りすっぽんスープ(こんなのあるのね)、3種の
フィナンシェ(バナナ、ゆず、バニラ)、美しいフルーティークッキー、さくらんぼ
のコンポート(綺麗な瓶入りはお高いけれど、このパックなら少しお求め易い)
を。これでも熟考の末の決断なんですが、2階と合わせると結構な金額を注ぎ
込んでしまいました。じわじわ味わう事にしましょ。

千疋屋を出たところで、ふと隣を見ると、ジュエリーショップ?いや、違う!


そうそう、三井タワーにはあのマンダリンオリエンタルホテルがオープンしたん
だよね。そのペイストリーショップだもん!迷わず入るよねぇ。凄いゴージャスな
店内ですが、パンの値段は目玉が飛び出る程ではありません。ケーキは平均
500円くらいだったかなぁ。リンゴがゴロンと乗っかったデニッシュは見た目も
味も素敵です。それに3個くっついたオレンジブリオッシュ(わかばさんが最初
にチェックされたの)も、クロワッサンもガレットも期待を裏切らないお味でした。
今度は是非ともケーキにも挑戦したいなぁ。


そして日本橋からてくてく、てくてく。傘を差しお喋りしながら歩いて、さて、どこへ?
神田川が隅田川へ合流する柳橋からは屋形船や佃煮屋さんが。橋の欄干には
かんざしが模ってあったり、川縁に柳の並木、ビルの谷間の江戸情緒。その先の
大きな橋で隅田川の向こう側へ行けば、大相撲の街・両国でした。歩道に沿って
力士の手形や土俵入り姿のモニュメントが並んでいたり。
かとーさん×わかばさん+両国=ポパイ、という方程式が自動的に出てきそう
なのですが、残念ながらお休みちうでしたので別の場所なんです。


江戸散歩のつもりが、やって来たのは戦国時代だった?勇ましい掛け声と共に
火縄銃からも〜の凄い銃声がバーンと轟きます。ひぇ〜


ココは両国国技館の横にある江戸東京博物館なんですが、なんだか凄い建物
です。エスカレーターで建物の屋根の下の広場に着いたところで、火縄銃の
実演が行われていた、という次第。コンクリートの天井に響く所為か、爆音
が倍増されて迫力あります。



更にエスカレーターで上り館内に入ると、そこはさながら江戸の街でありまし
た。山車有り、芝居小屋あり(実際に落語会も聞ける場合もあるみたいです)
大名屋敷やら江戸の街の大掛かりなミニチュアも目を惹きます。
それに東芝が協賛している”からくり”の展示が面白い。ガラス越しじゃなく
実際に動くからくりが見たいね、と展示室を進んで行くと・・・


そういえばニュースで見たっけ。アメリカのコレクターの元にあった最高傑作
のからくり人形”文字書き人形”が日本に里帰りして(動く状態ではないのだ
がアメリカでは修復する術が無い)偉いセンセイが復元させたって。
このヒゲのおっちゃん(ボケてる)が、その東野先生らしい。グッドタイミングで
その人形が(写真の右のね)動く様が見られました。ステージ近くの椅子席は
すでに満員でしたので、後ろで立って見学。
初日だったからか?それともからくり人形の機嫌が悪かったのか?最初のうち
なかなか思うように動いてくれなかった人形なのでありましたが、最後は見事に
「寿」の字を(他の字も書けるらしい)書いておりました。
でも主役の文字書き人形が登場するまでに、東野先生所蔵の様々なからくり
が登場し、それはそれでとても面白かったのだけれど、ず〜っと立ちっぱなし
だったので終わった頃には6人とも少しお疲れ(^^;


更に展示は続き、火消しの纏(まとい)を実際に持ってみたり、時代は江戸か
ら東京に変わりって、昭和までの世を駆け足で見てまわります。あ、途中で
新春イベントで富くじも引きました。結果は・・・残念ながら最下位の絵葉書
でしたが、かとーさんは見事に当たり!でも景品って何だったっけ?
あっと言う間に閉館の時間になってしまい、最後は警備員のおじさんに追い
たてられるように博物館を後にしたのでした。
一行は大江戸線で門前仲町まで移動し、今夜は深川めし食べようという計画。


駅から深川不動尊の参道方向へと歩いて行くと、なかなか賑わっています。
門前仲町で気になっていたケーキ屋さん・ペリニィヨンが目に付いたので、
迷わず中へ。するとショーケースの中のショートケーキに目が釘付け!うぉ!
どこで食べるのかも考えないまま、取りあえず買ってしまうのでありました。
そしてペリニィヨンの向かいの六衛門へ。わかばさんが電話で営業している
か確認して下さっていたので安心して行けました。


2階のお座敷に通してもらって、深川丼と深川飯を頂きました。何が違うの
かといえば、深川丼は白いご飯に味噌味のあさりのぶっかけ飯、深川飯は
炊き込みご飯です。もちろん、丸腰ならではの黄金の液体付きで(笑)
いざ、深川丼が出てきたところでホントは「なんだか彩りも悪くてどうよ?」と
思ったのですが、一口食べたら美味しいじゃないの!ネギとお揚げと一緒に
煮てあるの。丼の底に煮汁が溜まって、見た目は悪い。外食メニューとして
成立するのか?!と思えるのだけれど、旨けりゃいいよ。深川飯もあさりの
ダシが染みて美味しいんだけど、見た目と味のギャップが激しい丼に比べる
と印象が薄くなってしまうのだ。どっちも美味しい事は間違いないんですが
もう一度食べたいのは丼の方。でも、きっとまた「何コレ!」って思うかも。

2階のお座敷に通してもらえた事をコレ幸いにと、深川飯の後には、さっき買
った苺のショートを食べました♪大きな苺がお目出度い感じで良いわん。

食後は深川不動尊と富岡八幡宮にお参り。参道のお店や屋台を冷やかしなが
ら歩くのは楽しいものです。わかばさんはおせんべい屋さんでお得な”割れ”
を買ったり。名古屋では見かけないカルメ焼きやあんずアメも有ったっけ。

そして最後にもう1軒、行っちゃいましょうか〜


門前仲町商店街の甘味処”由はら”で、栗入りぜんざいを。初めて食べる汁気
無しタイプのぜんざい(名古屋では見かけないタイプですな)です。お箸が付いて
きますが、スプーンの方が都合よろしい。餅は1個だけ!と思ったら餡に隠れて
いて2個だった。栗甘露煮は可も不可も、というところだけど焦げ目の付いた餅
と、ポテっとした餡を絡めて食べるのは美味しいものです。桜湯が嬉しかったり
しましたが、正月特別価格だったからかな?
RAYさん、うっきーさん、ダーの三人は飲み物だけ(うっきーさんの紅茶カップ
がハート形だったのが印象的でしたが・笑)で、わかばさんはあんみつ、そして
さっき深川丼を食べたにもかかわらず、深川飯&おでんのセットを頼んだのは
かとーさんでありました。深川飯も看板メニューにしているだけあって、これも
美味しかった。しかし、おでん付きとは参りました〜。

雨のお蔭で行けなかったお店も有りましたが、雨のおかげで楽しめた場所も
有って、なによりお付き合い下さった皆様のお蔭で楽しい一日となりました。
わかばさん、かとーさん、RAYさん、うっきーさん、ありがとうございます。
2度目の荒川サイクリングが叶ったら、ル・ラピュタに行かなくっちゃね!

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