11月27日(日)

昨日に続いて今日も一日博多を食べ尽くすぞ!と意気込んで目覚めたものの
外は小雨模様です。8時頃には青空が見えてきましたが、夜のうちにかなり
降ったらしく路面はなかなか乾きません。前日買ったダム・ド・フランスの
ショコラクロワッサンとベリーたっぷりデニッシュを食べながら部屋でダラダラ
過ごします。9時半、もう待てる時間の限界となったのでホテルを出ます。

  
住吉神社の近くにある1泊5000円のアコードホテルです。さすがは値段の
通り、1泊で勘弁してくれ〜ってホテルではありますが限られた予算であり
ますので(^^;

予定時間ギリギリで出発してしまったので、予定していた観光コースは全て
すっ飛ばし天神のデパート・岩田屋へ向います。お店の前にダーとウゴベネ
を残し、包みを抱えて開店直後の地下食品売り場へ向います。冷蔵ロッカー
に前日買っためんたいこと生チョコを入れて、夕方まで少しでも身軽になって
しおうという算段(勿論、帰りには岩田屋さんで買い物もしましたが)です。

そして急いで朝のおやつ。新天街商店街の中にある”パティスリー・フレ”へ。

 
商店街に有りながらそれを忘れてしまいそうな素敵なティールームが2階に
あります。少なくとも名古屋には、こんなに広くて洒落たサロンがあるお店は
無いはず。博多ってすげ〜、名古屋の方が負けてるかも。正直そう思ったよ。
ダーは入口のメニューで”サンドイッチセット”があることを目ざとくチェック
していた様子。むむむ、やるな!きさはスペシャリテのフレジエにするって
決めていました。月替りのベリーフレーバーの紅茶と共に♪
しかしサンドイッチは出てくるのに時間が掛かる。次に乗るべき電車の時間
が気掛かりだ・・・しかし、出てきたそのサンドイッチを見て、そして一口食べた
瞬間、ダーの眼力?を見直したのでありました。カンパーニュにたっぷり野菜
&チキン、リッチなブリオッシュ生地のラウンドパンの1つはスモークサーモン
もう1切れはエビとアボカドでした。パティスリーでサンドイッチをいただく機会
はなかなか無いけれど、豪華でイイですね〜。朝からすっかりシアワセ♪
それにフレジエ!☆☆☆☆☆ウマ〜い!こ〜ゆ〜ケーキ、大好きだ〜〜!!
いわゆる仏蘭西菓子版のイチゴショートケーキでありますが、濃いカスタードと
しっかりしたビスキュイ、それに一番底にビターチョコが隠し塗ってあるのが苺
と絡まって激ウマ。ダーは前日の甘食続きでこのフレジエは口を付けなかった
ので一個を一人で全部食べた(注・これはとても珍しい事です)のだけど、最後
まで飽きない。食べても食べても飽きない。半分だけだったらもっと食べたいと
思った事でしょう。ホントはもっとゆっくり味わいたかったのだけど、なにせ時間
が無い。今日も予定がみっちりなのだ。1階に下りて、持ち運んでも大丈夫そう
なパウンドケーキが目に付いたので簡単に包んでもらい、急いで天神駅から
輪行です。目指していた電車は逃してしまいましたが、どうにかまだリカバリー
できる範囲の遅れで一安心。

 
姪浜(めいのはま)でJRに乗り換え、2つ先の今宿駅に到着したのは11時25分。
ここから少しきこきこすると、目指すお店に到着です。

 
博多に行くなら本場の博多ラーメンを食べたい!それも地元てぃ御用達で!!
そこで電車を乗り継ぎ遥々やって来たのは、その名も”安全食堂”なるお店。
11時40分に到着して1組待ちでした。壁のメニューの潔さ&安さがイイねぇ。
観光客指数は極めて低く、用意されたお子様椅子の数でいかに地元の食堂と
して不動の人気を誇るのかが窺えます。期待は高まるものの、若干問題もる
のです。それは二人ともお腹が余り空いていない、って事で。う〜ん、でも折角
ここまで来たんだから(当然の事ながら12時を廻れば大行列必須だし、その
後の予定も決まっているので今しか食べる時は無い)ラーメンと、ラーメンと
人気を二分するチャンポンを注文します。しかし・・・

 
うっ。ナンなんでしょう!この量は!!チャンポンはボリューム満点と聞いては
いたけれど、実際目の当たりにするとビビリます。ラーメンは普通の量でした
のでチョッと安心しましたが、こういうお店で残すなんて事は出来ない。もう後
戻りが出来ない状態で、一口。「う、ウマイ〜!」「うん、コレは美味い〜♪」
あまりの美味さに、二人とも空腹じゃなかったのを忘れたかのように食べ続け
るのでありました。竹輪とハンペンとピンクのハンペン、豚肉に山盛のキャベツ
とモヤシでチャンポンの麺はなかなか姿を現さないのですが、麺もスープも
あぁ、もう一口、もう一口、と箸が止まらない。
ラーメンは注文時に麺の固さを聞かれます。普通で、とお願いしたのですが
最初は少し硬いかな?という感じ。でも食べ進むうちに丁度良くなっていくの。
急いで食べないとあっと言う間にのびちゃうのね。正直言って博多ラーメンは
獣臭さくて、自ら好んで食べに行く機会は無かったの。でもココは全然違うの。
地元のお年寄りも多く通ってる、というだけあってとてもあっさり、でも旨みは
しっかり。ずるずるずる、ずるずるずる、ずるずるずる。柔らかチャーシュー
をもぐもぐ。また、ずるずるずる・・・以下略。10分以内で共に完食。

 
その間にも店内には続々とお客さんが。しかしお店の人の客さばきはお見事
で、厨房チームと給仕チームのおばちゃん達の連携は見ていて気持ちが良い。
ちなみに写真に写っているカウンターの恰幅の良い男性はチャンポンの大盛
りを注文していました。もう、それはそれはお見事な山盛でしたとも。なんだか
名古屋のB級名物・あんかけスパに通ずるようなチャンポンでした。
それに気になるモノがもう一つ。入口そばのガラスケースに無造作に置かれ
ている”とりめし”のおにぎり。すごく美味しそう。でも絶対無理だよね・・・と、
思ったら「持ち帰り出来るみたいだよ。」と、ダー。「さっきあれ包んでもらってる
人がいたよ。」おぉ、それはナイスです。帰りの飛行機で食べるのに好都合だ。
おばちゃんに「2つ包んでください。」とお願いすると「お姉ちゃん、どっから来た
の?」「名古屋からです。でも、なんで遠方からだと判ったのですか?」「だって
さっき写真を撮っていたでしょ。」「そうですか、バレていましたか。でもわざわざ
来る甲斐がありました。とても美味しかったです!ごちそうさまでした。」

さて、こんな郊外にまで来て1軒で終るのは勿体無い。当然もう1軒寄り道の
店をチェックしています。これも徒歩では厳しい距離の移動なので、やっぱり
折りたたみ自転車って食いしん坊には最も適した旅の相棒だね。

 
西九州自動車道と併走する国道202号・今宿大塚交差点に大きな看板が出て
います。”治七のクリームパン”これを見て、その先の細い路地に行ってみよう
とする地元民はどれくらいいるのでしょうか??

 
車じゃ入りたくないような細い道の小さな集落の中に、旧家を改装したお店
がありました。お庭にはガーデンテーブルがあって、ここでおやつを食べる
のも良さそうです。さすがに今日のきさ家では買って帰るしかありませんが。
クリームパンはプレーンに加えて様々な種類が揃っていました。さつまいも、
ゴマ、どれも気になりますが、買ったのはプレーンとかぼちゃ。それにダー用
にカレーパン(当然ながら焼き系)を。恐らく作れる数にのは限りがあるのか
午後には売り切れる事もしばしばの人気のクリームパンだそうです。大事に
リュックに納めて、再び今宿駅へと引き返します。

今度は地下鉄直通の電車で博多市の中心部・中洲川端駅まで移動します。少し
風が出てきましたが、風向きは事前にリサーチした通りなので今後の計画には
支障は無さそうです。大相撲九州場所の開場前を通って、博多埠頭を目指し
ます。そういえば昨日の夜の街でもお相撲さんの姿をチラホラ見かけたっけ。

 
さて、今度は船に乗りますよ。自転車はそのままだと子供料金がかかるとの
事なので折りたたんで持ち込みます。市営渡船・きんいん2号に乗って30分
西戸崎と大岳を経由すると、船に乗ってたお客さんはきさ家を入れて4人だけ
でした。博多港からは壱岐や対馬、釜山行き航路があって、途中ではフェリー
ともすれ違ったり。それにしても、きんいん2号の中でクイズアタック25を見て
いる日曜日、ってのは面白すぎるよ。

 
志賀島にやってきました。この島は歴史の教科書で誰もが見た事がある金印
(国宝のアレです。ホンモノは昨日大行列だった国立九州博物館にあるそうで)
が発掘された場所なんですね。って事で渡船場の前には、こ〜んな記念碑が。
ちなみに九州博物館じゃ金印の前は人だらけらしいけど、こんな小さなモノじゃ
後ろからじゃ見えないよねぇ。

 
島と言っても橋で結ばれていて、白砂の中を両方向に海を眺めつつ走るのは
(当然、追い風!)気持ちよかよかです。天橋立みたいかも。やがてこの島に
やって来た一番のお目当が見えてきました。

 
 
”金印ドッグ”の”船外レストラン・やすらぎ丸”こそ、今回のB級グルメコースの
目玉?なのだ。だって全てが面白過ぎるじゃない。両側に海が見渡せる場所、
店はやすらぎ丸って船だし、金印ドッグってネーミングも凄い。写真の女の子
の様に注文口から注文すると、お兄さんが番号を伝えてくれます。出来上が
ると放送で呼び出してくれるのだそうで。注文口から中を覗き込むと、4人の
お兄さんが忙しくそうにホットドッグを作り続けていました。結構手が掛かって
いそうで、ますます期待が高まりまする〜
そして待つこと15分、ついにきさ家の金印ドッグ(500円)が出来上がった!!
サイコロステーキと角切りのイカフライ、それに特製ソースを掛け、最後にパン
を焼いてあるので、アツアツで表面はカリッとしています。中には千切キャベツが
みっちり詰ってる!1本だけ買って交代で一口ずつ齧ると、一人は肉、肉、肉、
もう一人はイカ、イカ、イカ、になってしまうので注意が必要です(笑)サイコロ
ステーキ、と堂々メニューには書いてありましたが、何せ1つ500円の金印です
からその肉の味はお察しの通り。嗚呼、B級万歳!と博多湾と玄界灘の両方に
向けて叫んでしまうのでありました!!

そしてそのままウゴベネは追い風に乗って東へと進みます。海の中道海浜公園
の中にある水族館の横から、うみなかラインに乗り再びプチ船旅なのです。桟橋
手前でおじさんに自転車の持ち込みについて尋ねると不可との返事。大急ぎで
畳んで切符を買って、桟橋で待っている小さな船に向ってダ〜ッシュ!

 
左は市営渡船でコレは博多港箱崎埠頭へ向うもの。乗るのは右の小さな方ね。
切符を見せて乗り込もうとすると「スイマセン、それはもしかしたら自転車?」
「え?ええ、そうですけれど・・・」「あの、自転車は持ち込み出来ないんですよ。」
そんなのってアリ?ちゃんと袋に入れてるのに?ベネ子だったら普通の旅行鞄と
大差ない大きさなのに?小さな船だけど、お客さんはきさ家以外には二人っきり
でガラガラなのに??・・・・もう色んな?????が頭の中をぐ〜るぐる??
しかし出航時刻が迫っている事もあり、結局そのまま二人と2台を乗せて貰う
事が出来ました。でもこれは特別な措置で、もう2年前から自転車の持ち込み
は断っているのだそう。かつては出航時間になってから折りたたみ始める迷惑
モノが何人もいて、運行の妨げになった事が理由だそうです。自転車の乗船が
可能だった頃には子供料金を貰っていたそうなので、下船したら支払う約束
をします。何だか少し納得出来ないものの、この船に乗れないと計画が狂って
しまっていたから運は良かったのでしょう。でも、本当は自転車ダメです。
乗船を許可して貰えた決めての一言は「もう、ここに来る事は無いですから。」
もしもきさ家のマネをして乗船拒否されたとしても責任は負いかねますので・・・
20分ほどで対岸の百道(ももち)へ到着しました。

 
西陽に輝くヤフードームとシーホークホテルをバックにパチリ。夏にはさぞや
賑わっているのだろうなぁ、と思いながら ももち海浜公園を抜けて次のお店
を目指します。しかしこの界隈、どこにでも有りそうな景観の街で少々薄ら寒
くなります。見たことにあるマンション群、並木道、オブジェの配された公園、
そしてお約束の夕方のショッピングセンターに向けた渋滞・・・住みたくない。

 
次にやって来たのは藤崎駅近くのブーランジェリー”ル・マ・ド・プロヴァンス”
外の小さなテーブルには先客が寛いでおられたので、休憩は次のお店にする
事にして、お土産だけ買うことにします。しかし週末でもう4時を過ぎている事
もあって、あまり食指が動かされるパンはありませんでした。その分スイーツを
色々と。ロッシェ・ア・ラ・フランボワーズ(ビターチョコ&ケーキクラム&木苺)
に、親指くらいの大きさの3色フィナンシェ、マカロン3個組(バニラ、プラリネ
パッションフルーツ)、それに可愛いサイズのふわふわのロールケーキ”ももち
ルーロー”も。ちょこちょこ食べたくなるおやつが充実していました。

そして早良区のお店をもう1軒。室見駅から南に進んだ住宅街の中に、黄色
の一軒家”TeaHouse カシュカシュ”にやって来ました。小さなカフェだと聞いて
いたのですが、運良く1テーブルが空いていました。

 
雑貨好きな人には堪らない可愛さでしょ!そして可愛いマダムが笑顔で迎え
てくれます。手作りスイーツとルピシアの紅茶で一休みしましょ。

 
好きなケーキ+スコーン+フルーツのセットとケーキセットを注文しました。
ダーはリンゴのタルトに即決。この2日間のダーのチョイスは見事にきさの
ツボに嵌まってます。じゃあ、もう1種類は何にしようかな・・・季節モノって
事で栗のタルトを。スコーンにはクロテッドではなくハチミツが付いてます。
タルトはリンゴの方が上出来でしたが、どれも丁寧に作ってある事が伝わる
味です。もちろんパンも買いましたよ。自家培養酵母(天然酵母とは表記し
ていなかった)使用で、砂糖、卵、バター、牛乳(乳製品)を使わない、という
ことがコダワリだそうで。チョコチップが少しこげているベーグル(ちょっと
変わった成型ですな)が美味しそう。マフィンも、プチクルミ食パン、それに
ソーセージ入りベーグルも。なんだかいっぱい買ってしまいました。

さて、ここから天神まで引き返します。室見から地下鉄に乗っても良かった
のですが、輪行はもう空港へ向う最後の1回だけにしたかったので。だって
荷物が重いんだもん。
・・・しかしこの判断は後に後悔してしまうのでありました。途中、しっかりと道
を間違えてしまって天神に着く頃にはチョッとぐったりです。岩田屋に寄って
冷蔵ロッカーの明太子と生チョコを回収し、ついでに少し買い物もして。
外で待ってもらっているダーに、最後にもう1軒、と切り出すと、予想通りに
ダメ出しが・・・B級のとっておき!と思っていたお店なのだけど、仕方無ね。
それに次回のお楽しみ♪を少しは残しておかないとね。

輪行の支度済ませても空港に向う時間にはまだ早すぎます。目の前のスタバ
で一休み。

 
冷たいフラペチーノを飲みながら、お昼に買ったかぼちゃのクリームパンを
半分ずつぱくぱく。おぉ、コレは美味しいねぇ。これで重たい荷物を抱えての
輪行する元気が出てきたぞ。いつもだったら然程苦にならないベネ子の輪行
ですが、2日間で買い込んだお土産が信じられない重さなんだよぉ・・・

 
ずいぶん早めに空港に到着しました。ウゴベネを預けて身軽になった途端に
また誘惑が・・・福岡空港のお土産売り場って思った以上に充実しています。
なかでも明太子は凄い種類です。しかしココで買ったのは明太子ふりかけ。

 
もちろんスイーツもね。Terraさんお薦めの”筑前 二笑”はお手頃な詰め合わせ
が有って良いね。それに沖縄に続いて唐芋レアケーキも。福岡はチョコ味で
ありました。今まだ(12月6日現在)冷凍庫の中なので、当たりかどうかは
判らないけれど。

 
きゃあ!ミッフィーちゃんだ〜!!長崎のハウステンボスのお土産コーナーが
ありました。もちろん念入りにチェックしちゃいます。ハウステンボスの限定版
はリボンのお洋服と木靴なのだね。ナチュラルカラーのバンダナと、カラフル
なミニポーチをさんざん悩んだ末に買いました。
そんな事をしているうちに、搭乗手続きの時間になりました。早く空港に着い
たから、ゴハンを食べる時間もあるだろうと思っていたのに、お土産コーナー
で思った以上に時間を費やしてしまったのでした。

 
と、言う訳で飛行機に乗込んだらすぐにガサゴソ、ガサゴソ。お昼に安全食堂
で買った”とりめし”を取り出すと、うっ・・・重い。おばちゃんに「2つ下さい。」
って言っちゃったから、あの大きなおにぎりが4つみっちり詰め込まれていた
(写真は2つ抜いた後に撮った)のでした。でも結果的には2人前買っておい
て正解でした。だってメチャ美味しかったんだもの。ペロっと2個とも食べて
しまったよ。ホントはお店でほんわか温かい状態で、ラーメンと一緒に食べ
るのが最高なんだろうけれど、冷めても十分に美味しかった〜(^^)

  
セントレアでも見た目には大事そうに運んできてもらえました。午後10時を
過ぎていたので空港内は、閑散としていました。ウゴベネをカートでラパ子
まで運びます。電車や空港バスに乗って帰ることを思うと、ホントに楽チン。

いや〜、本当に忙しいけど楽しく美味しい博多旅でした。やっぱり二日じゃ
食べ尽くせなかったから、続編はきっとある・・・・はず。
とりあえず、冷凍庫の備蓄してあるめんたいこが無くなったら、ひろみ屋さん
から取り寄せしよ〜っと。もうスーパーのは買えません!

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