5月2日(月)
沖縄も今日で4日目。明日は名古屋へ帰らなくてはならないので、丸一日中
楽しめるのは今日が最後です。天気予報は今ひとつですが、今日の一番の
目的は”美ら海水族館”なのでショックは軽めです。
でも折角だから少しはきこきこしたいよね〜、という事で、今日もクルーソー
たちを後部座席に乗せたまま、朝食も早めに済ませて8時前に出発します。
南風原北ICから沖縄自動車道へ、終点の許田ICでは渋滞しやすいとの情報
に従い、早めに許田を抜けるべく早起きで行動したの。自動車道はレンタカー
ばかりで空いていて那覇市街の恐ろしい運転事情に比べれば非常に快適です。
道中唯一のサービスエリア・伊芸SAに寄り道しました。でもまだ8時半前、
賑やかさはありません。お天気が良ければ海も綺麗に見えたはずですが、
白い百合の花たちが代わって出迎えてくれました。
心配していた許田ICの渋滞も無く(8:35頃通過)、美味しそうなお店が並ぶ
道の駅・許田も開店前なので通過して、まずは美ら海水族館の様子を偵察
に行く事にしました。この様子ならば午前中は雨も待ってくれるだろう、と思い
午後から行く事にした海洋博公園駐車場の規模が気になった事、勾配次第
で今から海洋博公園駐車場に止める手も有るかな?と思っていたのですが、
それはあっさり却下。駐車場の入り口だけ確認して引き返します。
さてさて、どこへ車を止めようかなぁ・・・と思いながらキョロキョロしていると、
国道449号線沿いで本部町の物産館?に観光客向け無料駐車場を見つけ
無事駐車。クルーソーを取り出して、と思った途端もの凄い風が!大丈夫??
9:40 瀬底島へ
あの橋の先は、1周8キロの小さな島。綺麗な白い砂浜が有って、自転車で
気軽に行けそうな島は無いかなぁ・・・?と、事前に探して知った島なのです。
空から今にも雨粒が落ちてきそうなので、一応サドルバッグにはレインウェア
を入れました。海岸沿いの道でも結構な強風でしたが、島へと渡る瀬底大橋
の上は、きこきこ日記史上一番の激風体験でした。橋の中央から振り返る
と、山沿いは既に降り出しているように見えました。でも海の色は想像よりも
ずっと青くて、それだけで気分は慰められます。この曇天でさえ、この青さ!
もしも晴れだったなら驚くほど綺麗なんだろうなぁ。
橋を越えたらそのまま真直ぐ進みます。が、やはり上り基調・・・(^^;小さな
島なので距離は知れているだろうと、きこきこしていると、道端で移動販売
している服屋さん(と言ってもお値段は300円とか、200円とか)が有りま
した。果してこの商品は新品なのか?それとも??・・・気になる、気になる。
帰りも前を通ったけれど、商品を手にとって眺める勇気は無かったのよね。
島の幹線道路の最高地点から右に折れ、瀬底ビーチの案内看板に従って
緩やかに下って行きます。
すると前方にゴルフ場!こんなに風が強い日によくやるなぁ〜と思いつつ
更に先へと進むと、白い海岸に到着しました。車止めのコンクリートに立
てかけてパチリ。遊泳中の方もいらしたので、砂浜の中まで連れて行く事
はしませんでした。ホントは波打ち際で、なんて思い描いたりしていたん
だけどね・・・
10:10〜10:50 瀬底ビーチでまったり
美しいビーチです。晴れだったらどんなにか素晴らしい景色だろう・・・でも
曇っているからこそ過ごし易くて、良かった事もありました。何にもせず
わんこと遊んだり、岩場の影を歩いてみたり。
大きなヤドカリを見つけました。歩く様をじ〜っと眺めます。すると自然と
砂浜の砂粒も見ることになります。よく見ると砂というよりは、貝殻や珊瑚
の砕けたものの様に見えます。独特の白さは普通の砂では無かったから
なのでしょうね。
時折は薄日も射して、のんびりするには比較的好条件だったようです。
ビーチでは風もさほどでは無かったしね。来て本当に良かった(^^)
お腹が空いてきたので、瀬底島を後にすることにしました。
再び強風の瀬底大橋を渡ります。伊江島へ向かうと思われるフェリーが橋
の下をくぐって行きます。渡り終えたら駐車場とは反対側の町の中心部へと
向かいます。満名川の河口に泳ぐ鯉のぼり、と思ったらコレ、かつをだ!
この辺りでは鰹が沢山水揚げされるのでしょうね(^^)
11:15 沖縄そばの老舗・1905年創業のきしもと食堂
詳しい場所や住所なんかは調べずに探したけれど、小さな街なのですぐに
見つかりました。やっぱり知らない街でお店を探すには自転車が一番だね。
お店の前には沢山の薪が一杯積んであります。ガラガラガラ、引き戸を開け
ると、店の前にも漂っていた不思議な匂いが更に強く・・・コレ薪の香りなんだ!
店内は満席に近い状態で、入口に一番近い最後の2席に滑り込む事が出来
(当然その後は店外に行列が)ました。メニューは大、小、じゅうしい、だけ。
やっぱり自信の有る店は決まったメニューで勝負なんだね。
「小二つと、じゅうしいを一つお願いします」回転が良いのでしょう、ほどなく
そばが運ばれてきました。お店のお母さんはテーブルに並んでるたきさ家の
お箸(まめさんの真似っこして買った携帯用の箸)を見て「素敵なお箸ねぇ〜」
「ありがとうございます(^^)」
がじゅまるの薪でそばを茹でるお湯を沸かし、その灰汁の上澄みを中華麺を
作る時の”かん水”の役目としてつなぎに使う、という昔ながらのやり方を続け
ておられるそうです。
コシのある麺と丁寧に作られた事がうかがえるスープの味は、ほっとする
味でした。じゅうしいは”おばあちゃんが作ってくれた炊き込みご飯”って
感じ。見た目から一昨日のじゅうしいとはタイプが違う、と分かるほど水分
も多めでしたが、これはこれで美味しかったです。
相変わらず空には雲が広がっています。水族館の時間も確保したかった事
もあり、今日のきこきこはこれでお終いです。
車だと美ら海水族館のある海洋博公園まではすぐに着いてしまいます。でも
駐車場はいっぱいで、公園北端の臨時駐車場に誘導されてしまいました。
歩いていくと水族館までは結構な距離を歩かなくては(しかも上り)いけない
ようで少々うんざりしていると・・・
園内には電気遊覧車が運行していました。200円か・・・電気ってところも
珍しいし、行きだけでも乗っていこうかな。と思って切符を買うと、一日で
何度乗ってもオッケーとの事。なかなか太っ腹だねぇ(^^)
駐車した臨時駐車場の横に広がるエメラルドビーチ〜水族館〜植物園を結ん
でいて一日中遊べそうです。しかも水族館は再入場可能なので、外でショウを
見学したり、天候が良ければビーチで遊んだり、好きなことを好きな順番で
楽しめる公園なのです。
12:25 美ら海水族館へやってきました。沖縄に行くからには、是非とも
行っておきたかった所です。だってきさ家は水族館が大好きなんだから!
連休真っ只中という事で心配していた混雑も全くなく、スムーズに入館する
事ができました。1800円の入園料ですが、主要コンビニなどで前売り券
が1割引で買うことができるので前夜のうちに用意しておきました。
駐車場も無料なので、かなり安く遊べるなぁ〜と感心。
水族館の入口へは長いエスカレーターを上って行きます。上ったところで
振り返ると、イルカショウのプールやマナティー館、そして白波の立つ海。
なんて素敵な景色なの〜♪
入ってすぐに出迎えてくれるのは珊瑚の海に住むお魚たち。沖縄初日に市場
で無残な姿を見かけた”あばさー”(ハリセンボン)、右の写真の中の大きな魚
の後ろにいる黄色い魚、どっかで見たぞ?・・・そうだ!てだこ亭で食べたよ!
”びたろー”(ロクセンフエダイ)のアクアパッツア、美味しかったなぁ(^^)
でもさっきから気になっているのは奥に待っている大水槽・黒潮の海だよね。
途中の水槽をすっ飛ばして(勿体無かったけど人も多かった!)奥へ進むと・・・
いた!いた!スゴイよぁ〜〜〜!ジンベイザメは海遊館で一度だけ見た事
があるけれど、ここには3匹もいるんだよ。それにマンタや2万匹もの様々な
回遊魚が自由気ままに泳いでいました。一度として同じ瞬間は無い海の中
を眺めていると、時が経つのを忘れてしまいます。手前の水槽に張り付く
人たちのシルエットと比べても、いかにこの水槽が大きいか分かるでしょ!
あぁ、この海の前に寝袋を持ってきて、一晩中ここで過ごしたい気分だよ。
危険サメがいっぱい居る”サメ博士の部屋”にも行きました。サメの歯に
も触る事ができるの。抜けても抜けても奥に次の歯がスタンバイしている
様がよくわかりました。1本1本の歯もノコギリのような鋭さです。あ、
サメに食べられちゃってるヒトがいる(笑)
手の甲にスタンプをもらって、一旦水族館の外へ出ます。イルカショウも
見たいもんね。その前に”メキシコマナティー”のお部屋に行ってみると、
親子で妙な姿勢で重なってお昼寝ちうでした。動かない〜(笑)もう一つの
お部屋の方のマナティーは元気に泳いでたけどね。
その隣はウミガメのプールでした。海中の部屋から覗くと、ちょうどゴハン時
だったらしくカメがわらわらと群れていました。
他にもメインの見学室が水中にある”いるかスタジオ”ではジャンプや色々な
芸をしているイルカの海の中の様子を見学する事ができて(トレーナーさん
も水中にいる)ここも面白いです。そしてメインはやっぱり、これ。
綺麗な海をバックにイルカショウが楽しめる”オキちゃん劇場”です。
おぉ、トレーナーさんはイルカに乗ってるよ〜。スゴイねぇ。
イルカショウって何度見ても楽しいのよね。でも時折小雨がパラつくよう
になってきました。あ〜あ、やっぱり天気予報当たっちゃったねぇ。
もう一度水族館の中を見学したい気持ちもありましたが、結局帰ることに
しました。もちろん駐車場までは電気自動車に乗せてもらいました。はぁ
楽チンだねぇ。
さて次は当然?おやつのお店へ。ダーには悪いなぁ、と思ったけれどここ
まで来たからには思い残す事無く行きたいお店に行かせていただきます。
お昼ご飯を食べた本部町まで戻り、小学校の脇から曲がりくねった山道へ
入って行きます。詳細な場所は分からないけれど、きっと道に小さな看板
があるはずです。それを辿っていけば多分大丈夫でしょう・・・すると看板は
別れ道の度に見つかるのですが、いつまで経っても肝心のお店が見えてきま
せん。ミキさんも、平野さんも、本当にこの坂道を登ったの??お二人とも
「ヒルクライムが待ってるよ〜」とは仰っていたけれど、想像を超える激坂が
続き、最後の最後に”超”が付く激坂が。その先に目指すお店はありました。
晴れていたら素晴らしい景色だった事でしょう。海を見下ろす丘の上に、朱色
の屋根の素敵な一軒家。ピザ喫茶・花人逢(かじんほう)さんです。
タイミング良くすぐに席に付くことが出来ました。聞いていた通り、やはり
ココのフードメニューは自家製のピザとサラダだけでした。チーズが大嫌い
のダーはアイスコーヒーだけ。と、いう事はこのピザは一人で平らげる事
になる訳ですが・・・少しだけ辛味の効かせたピザソースと、トロトロトロ〜
のチーズ、程好い厚さの生地にシンプルな具。イタリア料理のピザとは違う
”ピザ喫茶”の看板にピッタリの美味しいピザでした。
限界まで食べれば全部食べ切れそうだったけれど、ホテルに自由に使える
電子レンジが有った事を思い出して、1切れだけ持ち帰らせてもらう事に
しました。もちろんお店の方は快く包装もして下さいました。
そしてお店の名前にぴったりだと思いませんか!?珈琲のトレイの可愛い
演出。小さな小さなお花、それに美味しい黒糖が添えてありました(^^)
もし再訪が叶うとしても、軟弱きさ家は車でしか行けないよねぇ、と言い
つつ山道を下るのでした。
17:10 道の駅許田到着
すでに渋滞の時間帯に入ってしまい、花人逢を出てから一時間もかかって
しまいました。ダーはもうお腹ペコペコのはずです。みつや本舗でサーター
アンダギーとこのお店の名物であるドラゴンボール(残りあと7個のところ
で、ギリギリ買えました!)、それに”ひらやーちー”を買って、お店の前の
ベンチでドラゴンボールとひらやーちーを食べました。
きさはピザをたっぷり食べたばかりだったので、さすがに一口ずつ味見を
する程度(ピザを2切れ残せば良かった〜)だけ。ひらやーちーはチヂミに
とても似ています。特徴は生地に調味料で味付け(塩味と味噌味があった)
がしてある事、食べるときにソース(サルサソースという流派?もあるらしい)
を掛けること。確かにこのテの料理は国籍不明のゴチャマゼで”何でも有り”
だもんね。おやつとしても、おつまみとしてもイケるあたりも各地共通なの
でしょう。甘いおやつに食傷気味だった(と思われる)ダーには相当好評の
様子で、あっという間に平らげてしまいました。
名物のドラゴンポールはまん丸で、サーターアンダギーと比べると軽いです。
一口食べると・・・モチモチしています。ブラジルのお菓子・ポンデケージョ
に食感は似ているように感じました。後で調べると、どちらのお菓子にも
生地にタピオカが練りこまれていると判って納得。ふわふわ&モチモチの
独特の食べ応えは出来たそばから売り切れなのも頷けます。連休という事
でいつもより揚げる回数を増やしていたそうで、本当にラッキーでした(^^)
さーたーあんだぎーはお土産にして・・・あとココで忘れちゃいけないのが
(インパクト有り過ぎる)乳牛の看板が目印の”おっぱのジェラート”です。
ジェラートも美味しそう(きさの目の前で大家族十数人が皆で買い求めてい
た。おばあから子供たちまで一緒に美味しそうに食べてました)で迷います
が、ソフトクリームにしました。しかもカップ入り(暑さで思いのほか早く
とけてしまう)にしたので安全にゆっくり味わって食べられました。美味♪
すっかり満足して再び車に乗り込みます。どうやら国道58号線は大渋滞
の様子なので、帰りも圧倒的に空いている沖縄自動車道で那覇まで戻りま
した。それでも自動車道を降りてからの市内の道も混んでいて、ホテルに
戻るまで1時間半くらいかかりました。
沖縄最後の夜だもんね、思い残す事無く楽しまなくっちゃ。今夜も丸腰で
出かけましょ。勿論向かう先は昨日はお休みだったあのお店。
19:35 琉球料理あんつく(外観の写真は前日の日没前に撮影)へ
ミキさんから「おばあ二人が安くて美味しい料理を出してくれる穴場だよ!」と
お薦めお店情報を頂いていたのですが、実は最初にこのお店を発掘なさった
のはネリウメさんだった(その節は失礼しました>ネリウメさん)そうです。
お店の中は賑やか過ぎずに落ち着ける感じです。聞いていた通り、カウンター
の中では二人のおばあ(おばあちゃん)が腕を振るっておられます。接客は
ギリギリお兄さん?妙齢の男性が担当されていて、不必要な愛想が無くて
好感が持てました。
メニューを開くと・・・安い!品数はかなり厳選されていて、尚且つ迷うには
十分なほど用意されていました。さすがに夕方におやつをしっかり食べた
ばかりなので、食べられるにも限度があるので尚一層迷うわけで・・・
「ごーやちゃんぷるー、すーちかー、らふてー、ごーやーんぶしー・・・それに
泡盛を頂きたいのですが、初心者向けにはどれにすればよいですか?」
すると泡盛の品書きの一番上にある”瑞穂(古酒)”との返事。今夜は初泡盛
です。二人で1合じゃ申し訳ないかな、と思いつつも1合だけお願いしました。
あと保険?としてシークワーサージュースもね。
ロックでまずは一口・・・いや、舐めてみました。古酒というだけあって角が
無い感じです。お酒飲みの人から見たら笑われちゃうくらい薄く割って飲み
ました。でもお料理を食べだすと、ホントに良く合うね。お箸もグラスも全然
止まらないよ〜。
すーちかー(豚バラ塩漬け)も、ごーやーちゃんぷるー(鮮やかな緑が残る
程度に加熱してあって、歯応えもしっかりあって美味しかった)も昨日のお店
とは違って(どっちも美味しいけど、あんつくの方が好き!)当然の事ながら
店によって様々だねぇ。
らふてー(お肉もさることながら、ダシを吸った大根が美味しくて美味しくて!)
それに”ごーやーんぶしー”がテーブルに運ばれて、あら!想像とかなり違う!
実はお浸しか和え物のようなお料理だろう、と勝手に思っていたのですが
お豆腐と豚肉が入った味噌味の炒め煮だったの。
しかしコレが美味しい!ゴハンにも合うし、泡盛にもピッタリ。勘違いして頼
んだお料理に一番ココロを奪われてしまう、なんて旅の最後の夜には丁度
良い肴となりました。
1品平均500円、と非常に良心的なお値段なので、お腹の容量が許せば
もっと色々食べたかったのですが、これで気持ちよく満腹&ほろ酔い気分。
こんなに素敵なお店を教えてくださったミキさん、そしてこんな裏路地の
お店を見事な嗅覚で探し当てたネリウメさんに感謝感謝!ありがと〜♪
本当に大・大満足でホテルまでノンビリ歩いて帰りました。
そうそう、お土産も何か買いたいねぇ、って事でホテルのすぐそばにある
スーパーいろいろ(その名の通りよろず屋でありました)に寄りました。
最初の夜に平野さんと一緒に行ったの時に、なかなか面白い品揃えだった
のでお土産物屋で買うよりもイイだろう、って事で。明日の朝に荷物を発送
するつもりなので、今夜のうちに重さのある日持ちするお土産を買っておく
必要があったのです。泡盛やら、スパム缶(普通サイズが200円くらいで
安かった!)など、いろいろ買い込みました。
あぁ、明日はもう名古屋に帰るんだねぇ。気分良く泡盛とおばあの琉球料理
に酔って、帰り支度も手を付けずに極楽気分で眠ってしまいました。
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