4月29日(金)
今年のきさ家のゴールデンウィークは、きさ家始まって以来の大イベント!!
前夜は早くベッドに入ったものの、ワクワクドキドキ♪眠れない〜でも気付くと
まだ午前2時、まだまだ朝になりません。そしてやっと朝4時半の起床時刻に。
いそいそと身支度を整え、リュックを背負って出発です。トコトコトコと朝の
見慣れた町を歩きます。あらら、コレきこきこ日記じゃなかったの??
そして今度はバスに乗り込みます。皆さん大きな荷物をトランクルームに
詰め込んでいるみたい。でもきさ家は身軽なリュックだけ。6時前に発車の
バスにもかかわらず空席は殆ど無しで、朝の高速を走り1時間弱で終点に
到着しました。予定よりも10分以上早かったので良かった〜
やって来たのはセントレア。そう、きさ家揃って初の飛行機旅行なのです。
先日下見を済ませた通りに、連休初日で賑わう出発ターミナルをトコトコと
歩き、先ずはチェックインを済ませます。よしよし、これでまずは一安心。
出発まで1時間もあるので、ここで朝ごはん。ベル山田屋でモーニングセット
(海老マヨ入りのピタパン+ポテト+サラダ+オレンジ+飲物=700円)を
注文。さすがに早朝なので名物のカレーは注文せず。食べてるお客さんも
いたけどね(^^;
あ、ハンドクリームを忘れちゃった。下にお店が有った筈、と行ってみると、
あらら、手荷物検査場に向かって大行列が出来ています。慌てて買い物を
済ませて列の最後尾に並び、約15分かけて手荷物検査場を通過しました。
よしよし、これで二安心。それでもまだ出発まで30分あるので、ふらふら
お散歩。空弁にも食指が動くものの、もうこの後は食べちゃダメ!と南の
方角から電波?を感じたのでガマン。
もうそろそろ搭乗口に向かった方が良さそうです。あれに乗るんだね〜
ワクワクしながら待っていると、やがて搭乗案内が始まりました。一般席
よりも一足早くクラスJの案内だったので、ちょっぴり優越感♪座席も少し
広めで、これで1000円しか違わないんだったら安いよね〜、と上機嫌。
予定よりも20分遅れてヒコーキは南の空へと飛び立ちました。わくわく。
残念ながら窓際には座れなかったけれど、子供の様に窓の方を覗いたり
(窓際の方は殆ど眠っていたし、その隣の席は空いていた)外部カメラの
映像を眺めながら空の旅を楽しむのでありました。コンソメスープはチト
塩分がキツめだったので、その後で柚子ジュース(JAL特製らしい)とお茶
まで飲んでしまったよ。そして2時間後、曇り空の下とは思えない青い海が
見えました。とうとう来たんだ!沖縄・・・嬉しくて涙が出たのはいつ以来?
飛行機を降りたら、そのまま身軽にタクシー乗り場へ向かいます。
空港から1000円弱(沖縄のタクシーは安い)の旭橋近くの小さなビジネス
ホテル・マリンウエスト那覇に到着すると、2つの赤いトランクと着替えの
入ったバッグが待っていました。そしてそして、今回の沖縄行きに多大な
ご協力を下さった平野さん。相棒のエアグライドもモチロン一緒です。
自転車の支度も整ったところで、平野さんが包みを取り出してくれました。
那覇三大饅頭!の一つ、ペーチン屋の”テンピのメーまんじゅう”で最初の
おやつタイムとなりました。いや、ホントは期待していたんだけどね(^^)
初めて見る月桃の葉っぱに包まれた薄いお餅のようなお菓子です。中には
餡が入っていますが、これも初めて食べる優しい甘さです。むむむ、と唸り
ながらきさ家は2枚ずつぱくぱく。あ、平野さんは1枚だけになっちゃった。
* テンピのメーまんじゅう、とは”天妃の前饅頭”との事だそうで、天妃宮
の前で売られていたそうです。この包みには"テンピのメー まんじゅう”と
書かれていますが、沖縄言葉で書くと”テンピヌメー(テンピの、ではない)”
となるようです。
11:50 いよいよ沖縄きこきこスタートです。曇りだけど時折は薄陽も
射しています。少し動くと、う〜ん、暑い。暑い。やっぱり沖縄なんだね。
走行は難しそうな繁華街・国際通りを外しながら牧志方面へと平野さん
は連れて行ってくれます。
12:08 てだこ亭に到着しました。平野さんの過去数々の沖縄レポートの
中でも”行ってみたい度数”高ポイントの沖縄食材を使ったイタリア料理を
食べさせてくれる人気のお店です。女性一人で切り盛りされているお店な
ので予約必須なのですが、ドアを開けると「平野さん、いらっしゃい〜(^^)
今日はお友達も一緒ね。」太陽みたいなオーナーが出迎えてくれました。
メニューを開くと、食べてみたいお料理ばかり並んでいます。あれとコレと
う〜ん、こっちも。・・・そんなに頼んで大丈夫?と平野さんが不安そう。
フルーツトマトと島とうふをモッツアレラに見立てたカプレーゼ、毎日最初の
ゲストテーブルにサービスされる一品はカポナータ、自家製のフォカッチャに
脂が乗ったカジキのカルパッチョ、「小さいけど今日のオススメよ〜」との声で
言葉で注文したのは黄色い姿のビタロー(ヨスジフエダイ)のアクアパッツア
パスタは旨みた〜っぷりのやんばる(沖縄北部地方)の地鶏とブロッコリー。
そしてメインはトロトロに煮込んだアグー(沖縄黒豚)と貴重な島にんじん。
ランチタイムサービスの、さんぴん茶(ジャスミンティー)を飲んでまったり
していると、約2時間が経っていました。あ〜、ホントに沖縄に居るのねぇ。
ホントはドルチェも頼みたいところだけれど、この後の展開を考えて諦め
ざるをえないのが残念なところ。夜だったら良かったのかな??
13:55 牧志公設市場へ。てだこ亭のすぐ目の前なので歩いて見学。
路地脇にも天ぷらを売っている小さな市場(といっても見えていたのは3軒だ
けで、奥には更にお店があるのかも?)なんかもあってなかなか賑やかです。
タイヤチューブみたいなイラブー(ウミヘビ)に、沖縄といえば豚ですね。
あ、コレはオモチャのブタのようですが、手前のテビチはホンモノです。
海産物のお店では観光客に声を掛けまくり(2階の食堂と結託して商売して
いるらしいが、観光価格との事)なのが少々煩かったけど水族館みたいな
カラフルな魚を見るのは楽しいよ。傑作だったのは皮を剥がれたアバサー
(ハリセンボン)で、もう気の毒な程に情けないお姿だったんだから(笑)
野菜では”島らっきょう”が旬のようで、あちらこちらで見かけました。
残念ながら”島にんじん”と”島バナナ”は発見出来ず。
14:20 次に向かったのは壺屋やちむん通り。”やちむん”とは焼き物
(名古屋人的に言うなら”瀬戸物”ってところかな)の事。石畳の少し曲がり
くねった路に沿って、窯元直営と思われるお店が点在しています。さすがに
どのお店でも趣向を凝らしたシーサーが出迎えてくれます。
「少し坂が有るけれど、脇の細い路地に行ってみる?」「行く!行く〜!」
きこきこして楽しいのは、やっぱり裏通り、って決まっているんだから返事
は決まっています。少し坂を上って行くと、う〜ん!沖縄だぁ、って感じの
御宅が並んでいます。風雨に耐えて家を守ってきたシーサーや石垣が
時を語っているようです。キョロキョロきこきこ・・・前を行く平野さんが指
差す御宅を見ると、軒先でお母さんがシーサーの絵付けをしてるみたい。
まさに”やちむん”の街だねぇ。
14:40 さーたーあんだぎぃの店・おやかわへ。「適当に買って来て。」
ガラガラガラ、中に入るとカウンターの上には数種類の品書がありますが
かぼちゃを除いて空っぽ。お店のお母さんは「もう売れちゃったから、閉め
ようと思っていたんだけど・・・」え〜、そんなぁ。でもでも脇に試食用に用意
された小さな小さな4種類のサーターアンダーギーがあった!「あの、これを
分けていただけませんか?」「いいよ。20個で250円ね〜。」そして残って
いた白・黒・紅芋・かぼちゃのプチサーターアンダーギーを小袋に全部詰め
てくれました。多分、20個くらいあったはずだけど「200円でいいから。」
と、オマケしてくれました。ありがと〜
14:50 もう一つおやつを、とやってきたのは・・・天ぷら屋さん!?
天ぷらがおやつだなんてチョッと意外なんだけど、以前テレビで見た沖縄の
天ぷら専門のお惣菜屋さん(先程の牧志公設市場近辺にも数軒みかけた)
の味はどんなのなのだろう??一度食べてみたいなぁ、と言う事で連れて来
てくれたのは、看板が無い(以前はあったのでしょうけれど今は屋号は判読
不可能)てんぷら屋さん。おじいとおばあの二人だけのお店で、サカナ、イカ
それにかき揚げがどれも一つ30円!それぞれ2個ずつで全部で180円!
そしてお隣のパン屋さんも覗いて見ました。既におやつは仕入れてあるか
ら、特に気になるモノが無ければ買わないでおこう、と思いながら一人で
ドアを開けると、ムムム・・・外観以上にパンの品揃えは良い感じ。普段は
あまり食指が動かないメロンパン。でも外に貼ってある”特製メロンパン”
(スペシャルだったかも??)が妙に気になる。でも商品棚には、普通の
メロンパンしかない・・・ご主人に尋ねると「ごめんなさい、切らしてしまって。
・・・あ、でもすぐ作りますから。」「・・・???」するとご主人は、棚の普通の
メロンパンを1つ持ち出して厨房へ入り、そしてすぐにレジへと戻ってきて
言いました。「クリームが入っていますから、必ず今日中に召し上がって
下さいね。」「はい、10分以内には食べさせていただきますから(^^)」
15:00 丘の上の公園の木陰でおやつタイム〜♪
手がベタベタになっちゃったので天ぷらの写真は無しですが、サカナもイカ
も美味しかった〜。それに野菜のかき揚げも30円とは思えない美味しさ!
続いて特製メロンパン(15分経過しちゃったけど)カスタードクリームは、ま
だ冷たさを保っていて、メロン風味もいい感じです。最後はプチアンダーギー
で、コレは何味かな??と予想しながら(笑)ポイポイと食べられちゃう感じ。
サーターアンダーギーは冷めていれば日持ちするそうなので、少しだけ食べ
て残りはお持ち帰りにしました。
次なるおやつに備えてカロリー消費を図る?いやはや、参りました〜(泣)
次から次へ現れる激坂!!燃料補給したばかりという事で初めはどうにか
きこきこ(バーディだったら無理だったはず。新車投入の甲斐が有った?)
していましたが、終いに現れた階段にはさすがにギブアップ(笑)でもこの
道のほうが車も少なくて距離も短いコースなんですって。
15:52 山城まんじゅう到着
那覇三大饅頭を制覇すべく激坂を越えてやって来た、と言う訳。超・超有名
店らしく、店内にはマスコミに取り上げられた切抜きやサイン色紙が沢山。
1個100円ということで、3つ包んでもらいました。
16:00 首里城公園
団体バス観光客の集団を横目で見ながら、自転車と一緒に歩いて守礼門を
くぐります。近くで見ると・・・安物の舞台のセットみたいだ(^^;しかも反対側
には守礼門の表札?は付いていない(セイコなぁ)し、まぁ所詮団体旅行の
写真用って事なんでしょうかね。首里城公園は入場せず遠目でみただけね。
さすがに連休真っ只中、まぁまぁの人出です。
さて、折角ですから買ったばかりの山城(やまぐすく)饅頭を頂きます。
静かなお濠傍で、まだ温かい月桃の葉に包まれたおまんじゅうを取り出しま
す。温かい所為か月桃の香りが最初に食べた”テンピのメーまんじゅう”より
強く感じます。伏見の薄皮饅頭(ローカルな例えでスマン)のような感じ。
月桃の香りに慣れていないので少しだけ違和感も感じましたが、これも
沖縄ならではの味。食べた甲斐は十分にありますね。きっとこの香りで
育ったならば、他のモノには代え難いのでしょうね。
16:30 ぎぼまんじゅう(のーまんじゅう)
那覇三大饅頭を制覇すべく、”ゆいレール”の終点首里駅近くから住宅街に
入ったところに移転した”ぎぼまんじゅう”に連れて行ってもらうと、が〜ん!
もう今日は売り切れてしまったのだそうです。あぁもっと早く行けば良かっ
たのに(いや、てだこ亭でノンビリし過ぎたのが響いたのでしょうが)ホント
に残念!でも一つは課題を残しておかないと、次に繋がる楽しみが無くな
ってしまうからね。あ〜あ、でもやっぱり”のーまんじゅう”が食べたかった
なぁ・・・
16:45 さーたーあんだぎーの店・安室
続いては養鶏場が経営元という”さーたーあんだーぎーの店・安室”へと
やってきました。ここも住宅街の中にいきなり現れるお店です。お店では
袋詰めされたものが並んでいましたが、お願いすればバラでも分けて貰え
ます。早速お店の外でぱくぱくぱく。さーたーあんだぎーって、笑ったように
生地が割れているから3人で分けるのに丁度良い具合なのだ。喉が渇く
けれど、止められない美味しいさです。でも段々と影も長くなってきたの
で、3人で1個だけ食べて残りはお土産にしました。
さらに住宅街の坂道をきこきこと進んでいくと、小高い丘の上に到着しま
した。首里の辺りでは、カトリック教会の辺りが一番標高が高いそうで、
おぉ、スゴイ眺めです。この日は夜にかけて雨の予報が出ていましたが
どうやら大丈夫そうな感じで一安心。曇っていても十分に暑い(晴天なら
ば熱中症になりそうなほど)ので、1日の間に何度も何度も冷たい飲み物
を補給しなくてはならない状況でした。
坂を滑り下りて行くと黒い蔵が見えました。むむむ、コレは酒蔵かな?表に
廻ると”瑞泉”の看板が見えました。泡盛の酒蔵なのですね。石垣にツタが
絡まりイイ感じです。せっかく沖縄に来たのですから、一度は泡盛に挑戦
したいところですが、それは丸腰の時までお預けですね。
17:40 内金城嶽(うちかなぐすくたき)の大アカギ
金城町の石畳にやって来ると、”大アカギ→1分”という看板を見つけたの。
奥に入って行くと、こんなに大きなアカギが6本。かつては首里城周辺にも
このような大木が有ったそうですが、殆んど第二次大戦で焼失してしまって
貴重な大木群なのだそうです。葉が茂っていて本当は少し暗い感じだった
のですが、丁度西陽が射して明るい感じの写真になりました。
そして石畳の下り坂道を歩きます。とても自転車では走れません〜(^^;
どのお宅にも南国らしい草花が庭を彩っています。途中にはNHKのドラマ
”ちゅらさん”のヒロインの宅としてロケで使われたお宅もありました。
がじゅまるの樹と石畳とクルーソー、う〜ん、沖縄してるねぇ。
こんな小さな橋にも沖縄を感じますね。思わず平野さんを引き止めてパチリ。
明るいけれど、もう18時。そろそろ夕食のお店に向かうようです。今夜は
ご馳走が食べられる事になっているのよね〜ワクワク♪
国道をきこきこ、きこきこ、きこきこ、那覇を脱出。交通量の多い道ですが、
この綺麗な歩道には「自転車通行可」の標識は有りません。・・・ってことは
車道を走らなきゃいけないの??でも怖くてとても無理。だって沖縄の車
ってホントに怖いんだから(この件については最終日の日記にて)それに
歩道には歩行者は殆んどいないので、ず〜〜〜っと歩道を走りました。
途中でアイスクリン売りも見かけました。ちょうど白いバンが回収にやって
来たところを目撃しました。このバイトは過酷そうだなぁ・・・
19:05 にんじん食堂へ
約1時間後、辿り着いたのは宜野湾市の夕暮れを見渡せる一軒家でした。
着いた時には3人ともホントにホッとしました。理由は・・・最終日にて。
うさぎの”にんじん食堂”の看板が無ければ、料理屋さんとは判らないで
しょ。玄関で靴を脱ぎ、ダイニングテーブルへと案内されます。
ご夫妻だけで切り盛りされる完全予約のお店ということで、どの様な沖縄
料理が頂けるのか興味津々。テーブルは6人用のものが2組だけで、先客
は既に食事を楽しんでおられるようです。
「お料理は順次お出ししますからね。」とお母さん。では「いただき〜す。」
初めて食べる”海ぶどう”とっても美味し〜い。”豆腐よう”はコレだけでもう
酔っ払ってしまいそう。青い皮の鯛のお刺身も、苦菜の白和えも美味です。
ね、ね、ね、スゴイお料理でしょ。どれから食べればイイか迷ってしまう!
だって、きさの大好きな”量はちょっぴり、種類はたっぷり”なんだもの。
隣ではダーが猛スピードでお皿を空っぽにしていきます。それを眺めなが
ら、どれから食べようか悩むのはシアワセで楽しくもあるのだけれど、種類
のあまりの多さにホントに困っちゃうよ。ラフテー、てびちと昆布、ミヌダル
スクガラス、ナーベラー、ミミガーの煮こごり・・・どれも美味しい。特に気に
入ったのは島らっきょうの浅漬けでした。ご飯以外は残さず食べました!
2時間近くをかけて、ゆ〜っくりと手の掛かったお料理を楽しみました。
本当にステキなお店でした。一つだけ残念だったのは”紅芋ポーポー”が
食べられなかった事かな。でも大満足でした。
お腹一杯のお腹を抱えながら、1時間半をかけてホテルまできこきこ。
帰りの道中は眠さとの戦いでした。だって今日はメチャ早起きだったし。
平野さんのお蔭で、盛りだくさんの一日でした。ありがとうございました。
そして明日もよろしくお願いしま〜す!
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