8月24日(日)
18きっぷ企画第二弾として、琵琶湖畔の米原から大津まで行ってきました。
朝8時半に薄曇の米原駅を出発、入江川を伝って琵琶湖へと向かいます。
琵琶湖の殆どの湖畔には「さざなみ街道」というサイクリングコースが整備されて
います。瀬田が起点で、反時計回りが基本のようですが、名古屋から向かったきさ
家は逆周りに進むことになります。純粋に走るなら大津まで電車で行って、米原か
長浜まで行く方が正解かも。
サイクリングロードの案内はちゃんと出ていますが、いきなり見落としたのか気
づいたら小さな集落で行き止まり。でも路地を適当に進めばちゃんと復帰できま
す。多分・・・
きさ家が真面目にサイクリングなど出来るはずも無く、いきなり彦根で湖岸を離
れて寄り道します。どこに行くかはご想像の通り(爆)
滋賀県で一番有名らしい和菓子店”たねや”と姉妹店の洋菓子店”クラブ・ハリエ”
県内と関西〜中国地方各所にお店を構えていますが、彦根店は両方が並んでいま
す。どっちから入ろうかなぁ〜。
まずはケーキショップに入って、夏の日中でも持ち運び出来そうなオレンジケーキ
(バウムクーヘンが有名らしいけれど大きすぎて諦めたの)と、飲むゼリーの甘夏
&八朔味を買って、こちらはすぐにチュルチュルと。更に和菓子屋さんを覗いて
一番のオススメの”ふくみ天平(てんびん)”の2個入りを求めて、店前にある
ベンチでさっそく食べちゃいます。これは最中なんですが、皮に餡を自分で挟ん
で食べるの。しかも餡の中には求肥が入っていて、美味しい〜。4個入りにすれば
良かったかなぁ。
”たねや”グループのお店は何軒か訪れましたが、どのお店も店員さんのレベルが
高くて、お菓子も美味しくて、とても気に入ってます。
空に青さが出て、夏らしい景色が広がります。愛知川にはカヌーの姿もちらほら。
右手にキラキラ輝く湖を眺めながら、きこきこ、きこきこ。でも段々と気温も上
がってきます。コンビニを見つけるたびに、冷たいお茶をサーモスに補充しなが
らなので休み休みのペースです。
けれど近江八幡町に入った所で見かけたファミリーマートを最後に、コンビニも
見かけなくなりました。湖岸沿いの歩道を主に進みましたが、湖水浴客のものな
のか、ジェットスキーに来た人のものなのか、歩道のあちらこちらに停められた
自動車には閉口。車止めに寄せて駐車するものだから、自転車から降りなければ
ならないことも。そしてついに「どうにかすり抜けられるかな。」そう思って通ろうとし
た時、車止めとペダルの間に挟まれてしまった右足の指先・・・痛いっ!足をペダル
から離して通れば良かったんだけどね。
それでも湖の移り変わる景色が凹んだ気持ちを慰めてくれます。水面しか見えなか
った湖面の先に対岸の景色を見つけた時には、大きな琵琶湖を着実に進んでいる
んだなぁ〜って気分に浸れます。もう少しでお昼ご飯のお店が見える筈。
な〜んにも無い湖岸道路に突如現れる大きなドライブインのような”鮎家の郷”で
お昼ごはん。時間は12時でしたが、席は広いのですぐに座ることが出来ました。
メニューを開いて、鮎の天ぷら、って珍しいかも、と思って鮎天丼。ダーは鰻丼。
きさは途中何度かに分けてオレンジケーキを食べていたので、ご飯は全部食べられ
ず、逆にダーはご飯はしっかり(間食はナシ)と食べていました。
食後は外のテーブルでアイスキャンデーを食べて、なぜか売られていた大きな牛乳
パンを補給食用に買い、屋台で売られていた”小鮎の唐揚げ”に後ろ髪を引かれつつ
きこきこ再開。と思いきや、ダーのバーディのスポークが折れていることに気付き
ました。走り続けるのは良くないとは思ったのですが、結局予定通りに進みます。
琵琶湖大橋を過ぎ烏丸半島の東側にやってくると、湖面を覆いつくす蓮に目を奪
われます。時期も時間も外していたけれど、それでもいくつかのピンクの花たち
が静かに笑うように揺れていました。濃い緑の蓮の葉の向こうには、風力発電の
風車が見えます。この先には水生植物園と琵琶湖博物館があるそうです。
近江大橋も瀬田川大橋も通り越して、ようやく見えた”瀬田の唐橋”に、とうとう
琵琶湖南端まで来たんだなぁ、って感慨に浸ったりして。この橋こそが旧東海道
であり、琵琶湖と瀬田川の境でもあるはず。さすがに橋はコンクリート製でした
が、周辺には歴史を感じさせる商家が見えたりして、東海道の名残を感じます。
対岸からもハッキリその姿が見えていた美しい並木道。行儀よく整列した様は、
真新しい鉛筆みたいです。なぎさ公園の中を抜けると”御所城跡”の碑を見つけま
した。昔は湖畔にお城が有ったなんて、全然知らなかったよ。
近江大橋から先は湖岸ではなく、県道18号を進みました。パルコの一番目立つ
スペースからスターバックスの誘惑が・・・でもそれを振り切って大津駅に向かい
ました。あ、でも電車に乗る前にサッパリしたいよね。
県庁の近くの”かぐら湯”に寄りました。いまどき珍しく(世の男性憧れの)番台
に、お釜型のドライヤー、混合栓じゃない赤と青の給湯レバー、固定シャワー、と
レトロなお風呂屋さんでした。熱いお湯がじんじんと染み渡ります。
大津駅からは快速を待たずに各駅停車で1時間もかけて米原まで戻りました。でも
そのお陰で、名古屋方面の乗り換え列車に余裕を持って座ることが出来て結果的
にオッケーでした。で、米原の乗り換えって事は当然売店を覗いた訳ですが・・・
残念ながら残っていたお弁当はこれ1個だけ。でも1個だけでも買えたからまだ
良かったかな。交代で箸を持ちながら、近江牛のすき焼き風煮がメインのお弁当を
あっという間に平らげます。う〜ん、美味しい!でもまだ足りないよぉ〜!
そこでお昼に買った牛乳パンを平らげ、あとはすっかり夢の中で名古屋へ戻った
のでした。風の無い一日で本当にラッキーでした。
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