4月27日(日)
偶には「うぉ〜きこきこしたなぁ。」って充実感の有る一日を過ごしたい。ってな
事を思いながらも雨の週末が続いて、そんな気持ちが萎みかけていたこの頃。
ようやく晴れの日曜日がやって来そうなのに、良い目的地が思いつきません。
「なばなの里(三重県長島町)のチューリップはどうだろう。」ダーの一言で
一応の目的地は決定。でもチューリップって、まだ咲いているのかなぁ・・・。
まぁ、前から一度ココの「足湯」に入ってみたかった事だし、行ってみよう!
地図を広げて、さてルートは?午前中の休憩場所、ランチのお店だけを決めて、
あとは気の向くままに行ってみましょ。冷凍庫に1枚だけ残っていた食パンを
フレンチトーストにして半分ずつ食べたら、久しぶりにバーディで出発です。
いつもの通りに、いつもの桜並木の下を走っていると、背後から自転車の気配
がします。え?何だか車高が低い気配かも?振り向くと黒いバイキーさんが。
ひえ〜!何十回も(百回越えてるかも?)この時間にココを通っているのに、
リカンベントさんに遭遇は初体験です。思わず「バイキー、カッコいいですね!」
と声を掛けてしまいます。少しだけ走りながらお話をして、すぐにそのお方は
スピードに乗って先に進まれてしまいました。
いくら頑張ってみても追いつける筈も無く、マイペースで行くしかないよね、と
きこきこ。名古屋城のお堀端をまでやって来たら、大好きな射干(しゃが)の花
が道の脇を彩っています。もうそんな季節なんだなぁ〜と思いながら走ってい
ると、群生する一角が現れて吃驚。先を行くダーの足も止まりました。
何度となく通る道でも、季節によってずいぶんと違う印象です。こんなに綺麗な
花畑が見つけられる事も、自転車ならではの特権かも♪小さな発見にニコリ。
もう少しで最初の休憩(こうして立ち止まって写真を撮っているのは休憩とは
呼ばない)だぁ〜。頑張って行きまっしょ。
名古屋駅の西、以前から目をつけていた喫茶店にモーニング調査と称し休憩
です。写真は・・・またの機会に。近いうちにまた拙ページに登場するはずで
すから(笑)。想像通りの店内の様子と、モーニングの充実ぶりにニンマリ。
もう今日の使命の半分を終えたような気分だったりして。ってダメじゃん。
何となく西に南にフラフラと走っていきます。できるだけ交通量の多く無さそうな
道を選びつつ、上り坂の心配は橋以外には無い平坦な土地を走ります。でも川
や用水が多いから、行き止まりって事も有ったりします。その度にクネクネと
裏道を探りながら進んで行くのは、それはそれでで楽しいものです。
できるだけ初めての道を選んで行くうちに、新たな発見がいっぱい待っています。
いかにも全部手作り、って雰囲気のパン屋さん(残念ながら定休日だったけど)や、
庄内川の土手の内側には立派なお寺も見つけてしまったよ。
地元の人じゃなきゃ絶対入ってこないような細い路地の先、周りは広い敷地の
古いお屋敷がゴロゴロ有ったりします。中川区は特に馴染みの無い場所だけど
いかにも名古屋的な匂いがプンプンしていて、とても面白い。面白いついでに
こんな所も発見!ふと見つけた看板を頼りに進んだ先に有ったのは・・・
福助の頭の後ろに隠れているのは「古」の文字。つまり「大名古屋温泉」って凄い
名前の温泉。この辺りに天然温泉が有るらしい、って話は聞いたことが有った
けれど、実際に見たのは初めて。かなりイイ味出してる建物にウケながらも、
温泉施設は綺麗に改装されている様子。入場料は16時までが850円、以後は
450円(21時まで営業)で、宿泊もOKらしい。これは別に機会を作って一度は
訪れる価値は有りそう。ぽたのゴールに名古屋の天然温泉、なかなか良さそうな
企画じゃん♪
環状2号線沿いには(中川区にしては)良さそうなケーキ屋さん(カフェ付き)を、
蟹江町の尾張温泉近くでは蔵造りのフレンチレストラン(午後はお茶だけもOK
飲み物にはワッフルがオマケで付いてくるらしい!)なんかも見つけてしまって
超ご機嫌モード。きこきこってやっぱり楽しいじゃん♪ しかしながら今日の所
は何れのお店も様子伺いだけ。だって楽しみなランチが待っているんだもん。
それにしても今日は素晴らしい青空、こんなに気持ちの良い休日は本当に久し
ぶり。一体幾つの橋を今日は渡ったのだろう・・・でもこの川を越えれば目指す
お店はもうすぐの筈。近鉄・富吉駅が見えたら国道1号線に出れば到着です。
パン達人のTerraさんのお墨付きのお店「ボンレヴェック」へやって来ました。
ここはレストランも併設されていて、各種ランチはパンが食べ放題!これは是非
きこきこして食べに行かなくては(食べ放題=車で行くのは禁止、の構図がきさ
家では出来つつある)と思っていたのです。ランチはメインとサラダ、パンが
付いてどれも1000円程です。
お料理が出てきて吃驚。サラダと言ってもオマケみたいなのなんかじゃなくて、
チキンがたっぷり入ったボリュームのあるおかずサラダ。パンもじゃんじゃん
進みます。食べやすい大きさの物が7〜8種類ほど。メインのお料理はダーは
チキンのトマトシチュー、きさは小海老のソテー・アメリケーヌソースを。勿論
パンの籠に手が伸びる伸びる。結局二人で全種類のパンを3回おかわりしたか
な・・・(ってことは一人10個〜12個食べたのか!ぐはっ!)メインのお皿
には何故かご飯(バターライスだったと思う)がほんの少し添えてあって、コレ
が又さらに良い感じ。お店の雰囲気も良い感じ。気取らず入れて、近所のおばあ
ちゃん達がランチとグラスワインを楽しむ姿(勿論会話はバリバリの名古屋弁)
には参った!凄いぞ、蟹江のおばあちゃんず!
大満足のランチの後も、更にきこきこを続きます。さすがに国道1号線を走る気
にはなれず、少し北を走る東名阪に沿う県道から長島町を目指す事にしました。
そこで富吉駅から北に向けて走り始めた途端、またまた気になる看板を発見!
どうやら中国茶のお店らしい、そんでもってモーニングも有るみたい。思わず
看板に従って細い路地を入って行くと、レンガ壁が印象的な一軒家が見えまし
た。モーニング、ランチとも非常に魅惑的なメニューが揃うこのお店、以前に
きさ家が雨の中訪問した佐屋町・茶一花の姉妹店だと後に判明。これは是非
とも日を改めて尋ねてみる価値は有りそう。さて、いつ行けるかなぁ?
東名阪の下を走る県道は何だか殺伐として面白みが有りません。でも弥富町に
近づくと野鳥の姿を数多く見ることが出来るようになりました。この界隈には
広大な干潟があって、渡り鳥の休憩場所になっているのです。青空と鳥たちを
眺めながら、木曽川の手前で南に下って国道1号線に戻ります。
すると1号線沿いにまたまた気になるお店を発見。大きな屋敷に蔵がいっぱい、
国道側の入り口から覗くと、味噌樽らしきものが見えます。引き戸を開けてみ
ましたが鍵が掛っています。あれ?営業中の札が出ているのになぁ・・・すると
ダーが「入り口は下へお回りください」の但し書きを見つけました。店内に入る
と、お酒と味醂、お醤油の一升瓶が並んでいます。あれ?お店の人は??
奥を見るとお母さんが一人で「伊東家の食卓」の再放送に見入る姿が見えます。
(暫くして覗いていたきさ家に気付いて恥ずかしそうにしておいででしたが)現在は
この場所では醸造はしていないそうですが、蟹江町の醸造所製の本味醂、特注
の豆味噌などに惹かれました。が、お味噌は2キロ入り、瓶詰めは一升瓶なので
買って帰るわけにはいきません。う〜ん、残念。
「これからどこまで行くの?」と、お母さん。「なばなの里まで行ってみようと
思って来たんですが・・・」「招待券が有るから持っていきなさい。」「えっ本当?
いいんですか?!」「丁度お友達から貰ったのがあるから、どうぞどうぞ。」
画して入場料1500円のチケットを2枚頂戴してしまったのでありました。
今度は訪れる時は車で立ち寄って、ちゃんとお買い物しよう〜っと。
こうしてやって来ました「なばなの里」は、ゴールデンウィークが始まった祝日
ということで予想以上の大賑わいです。観光バスもじゃんじゃんやって来ます。
頂いたチケットが無かったら、恐らくは引き返した事だったでしょう。駐輪場
(といっても駐車場の片隅のスペース)から入り口に向かうだけでも、うんざり
するほど。更に恐るべき商業施設主義に(園内飲食物持ち込み厳禁、のお陰で
道端に座り込んでお弁当を食べるグループが多数。そして当然園内の各飲食店
には長蛇の列!)園内の花の美しさも、やや虚ろに見える気もしないでは・・・
チューリップは先週が盛りだったようで、一所懸命残ったお花を探してパチリ、
パチリ。これで入場料1500円はキビシイかも。井桁屋さんの奥様に感謝だぁ。
もちろんチューリップだけじゃなく、園内には様々な樹木や草花が待っていて
春を楽しむことは出来ましたけれど。
広い園内をお散歩した後は、お楽しみの「足湯」へゴ〜!
うふふ、混浴でございますわよん。お湯加減は・・・やや熱いです(^^;
園内の混み具合同様、やはり足湯も大賑わい。やっぱり気持ち良いねぇ、
極楽ですな♪ここはタダだから尚更気持ち良かったりして。←ゲンキンだ
当初の目的も無事果たしたら、きこきこ再開です。なばなの里のすぐ傍にある
悪名高き「長良川河口堰」の上を走ります。さすがに風が強くて帽子が飛ばさ
れそうです。
河口堰からは長良川だけしか越えられないので、国道1号線に出て伊勢大橋か
ら長良・揖斐川を渡ります。おぉ、自転車で三重県まで来ちゃったよ〜
やはり帰りは電車だから、って思えば結構遠くまで行けるものなんですよね。
三重県桑名市に入って、川沿いを南下するとキツイ向かい風が待っていて少々
バテ気味。それでも自転車で桑名まで来たからには、どうしてもココへ寄って
みたかったの。
東海道中唯一の海路「七里の渡し」は宮宿(現在の名古屋市熱田区)〜桑名宿を
結んでいたそうです。伊勢詣での陸の玄関先でもあるこの港町には、一の鳥居が
海に向かってそびえています。写真は・・・残念ながら思うように撮れなかった
のです。この後少しだけ旧東海道沿いの街並をぽたぽたしてみたところ、予想
外に良い雰囲気で、港の写真と併せて次回の課題という事にしましょ。やはり
たっぷり時間をとって訪れる方が、急いでアクセクするより楽しいもんね。
で、今日のおやつは・・・駅の近くにケーキ屋さんの情報を仕入れていたのですが
どうやら無くなってしまっていた様で(ケーキは食べなくても平気な人は平気だ
からねぇ・・・不景気にはやっぱり弱いのかなぁ)探し回るうちに見つけた別の
お店に飛び込みました。桑名近辺で3つのお店を構える、地元では多分ファン
の多い様子のパンとケーキのお店「ナカガワ」へ。
手前のトライフルはシフォンケーキとカスタードとフレッシュクリーム、それに
フルーツが山盛りのケーキ。奥はチョコ生地にバナナを巻いて切り株を模した
ロールケーキ。ケーキの御伴にアイスティーが欲しくなると、夏が近づいてきた
なぁと感じるのがきさ家だったりして。偶然見つけたお店だったけれど、十分
満足のおやつタイムでした。
そうそう、桑名に来たからには「安永餅」を買って帰らねば。柔らか〜いお餅に
控えめ餡子の細長い形の餅菓子です。ここが国道1号線に面した本店らしい。
木箱入り、個包装入り、家庭用のバラ袋入り、用途に合わせて包装(と値段)
を色々準備している所がなかなか素晴らしいです。2つだけお土産に買ったら
もう駅に向かわなくっちゃ。
桑名駅は近鉄とJRが乗り入れる駅、できるだけ自転車を持って歩きたくはな
いから、少し大回りでも近鉄の乗り場近くの改札まで回って久々の輪行です。
階段から一番近い乗り場で電車を待っていたら、一番前の席に座れちゃいまし
た。今日走った道程を早送りで逆に再生をしながら名古屋へ帰ったのでした。
今日は次のぽたへの課題がいっぱい出来た大満足の一日でした。でも続編は
自走アプローチは無理だろうなぁ。
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