11月3日(日)

この秋の紅葉見物は おだあさんからナイスなプランのお誘いを受けていたので
もう大船に乗った気分で週末を待っていたのです。が、しかし目指す地域の天気
が思わしくありません。そのうち回復するだろう、と楽観している内に金曜日に
なってしまいました。どうやら行き先を変更しなくては自転車には乗れません。

直前の土曜の夕方までは「奈良」の気分だったのですが、連休の中日ということ
を思うとメジャーな観光地に行く事が躊躇われてしまいました。静かな所の方が
なんとなく気分に思えてきたので「天竜峡」に行ってみましょう、と全くの きさの
独断で行き先を決定。これが吉と出るか凶と出るのか・・・

ところで「天竜峡」って何処なんでしょう?デリカ号車内でおだあさんに地図を開き
ます。諏訪湖から遠州灘に続く天竜川の中流、飯田市南端に有る渓谷の美しい所
なんですって。(←実はきさ家も行った事無いのだ)

車は一路、中央道を進みます。山々の木々は色づいているかなぁ?・・・え!?


雪降っとるじゃん。(泣)ちなみにここは恵那山トンネルの手前です。長い長い
トンネルを抜けると、そこは・・・いや大丈夫。しっかしこんな寒さで自転車楽しめ
るのかしらん??雲行きは下降線を辿るのか?!

天竜峡と言えば川下りで楽しむのが伊那谷の定番観光らしい。それを自転車で
行ってみよう!と決めたのが、そもそもの間違いだったのか?デリカ号を川下り
の船の乗船港(やっぱり川でも港って言うんだねぇ)の駐車場に止めていざ出発!


外寒〜い!きさ家は今日は冬装備で挑んだので、顔以外はわりとへーき。けれ
ども おだあさんはチョっとぶるぶる。一年ぶりにダーのウィンドブレーカーと
デリカ号備品の軍手を装着されたのでした。紺ブロ号も久々の登場ね。

まずは川沿いの道をず〜っと走ります。水神橋までは真っ直ぐ来ましたが、ここ
から更に進むには、対岸の県道1号を進む以外に道は無さそうです。え?あの
高っか〜いトコロを走ってる道がその県道?!マジっすか〜!

こんなトコに行こう、ってお誘いした事を悔やみつつ、きこきこ3人は進みます。
1つ集落を抜ける度に上って下って、おだあさんの膝の具合が気になりつつ(でも
一番後ろのダーが一番ペース遅かったっけ)それを耐えると緩やかな山道になり
ようやく一安心。前方にようやく撮影スポットになりそうな橋が見えてきました。

  
完成当初は朱色だったと思われる鉄橋は、風雨に晒されて哀愁すら漂ってきそう
です。天竜橋から下流方向を見渡すと、時又港の見事に色付いた銀杏がポツンと
佇んでいます。写真右は上流方向にカメラを向けたもの。左端に少しだけ写って
いるのが寂れた鉄橋です。なんだかこの橋全体が生活感に溢れていてイイ感じ。

更に先へ進みます。どうやら最初ほどのアップダウンはもう無い様で、のんびり
と「天竜峡」の看板を目指して走ります。あぁ、最初からこんな調子の道ばかり
だったら良かったのに。そんな事を考えているうちに一応の目的地である筈の
天竜峡へとやって来ました。

少し渓谷の景色を眺めた後、まずは天竜峡駅へ向かいます。今日はここから輪行
する計画なのですが、電車の時間が判らないのです。そこでまず時刻表を確認し
てから、それにあわせてブラブラしましょ、って事になりました。

 
電車の時間を確認すると、1時間後に次の列車に乗れることが判りました。で、
まずは冷えた体を温めようと言う事で、駅でいきなり御蕎麦(きさ家は二人で
1杯ね)と五平餅(草鞋形よりお団子形の方が食べやすくて良いね・出来れば
焼きたてが食べたかったなぁ)を1本(85円・安いっ!)ずつぱくぱく。

お腹も暖まったので、再び渓谷の景色を楽しみます。遊歩道も整備されている
しく、JRのイベントも重なっていた所為かウォーキングの人も結構います。
3人は橋の上から景色を眺めるだけ。電車までの1時間はノンビリが気分。

  
しかし「姑射(こや)橋」ってのはスゴイ名前だよねぇ。ここから下流方向を写した
のが左の写真です。いやはや全然紅葉してませんね。(爆)ゴメンナサイ。
碧の川面と岩肌と紅葉、を期待していたんですけどね・・・何だかなぁ。
右側は少しだけ色付いたモミジを見つけてパチリ。

橋の上でお喋りしていると「ウォ〜ン」とエンジンの音がします。川に目をやる
と、川下りの船がエンジン全開で上流方向に走っていきます。もちろんお客さん
を降ろした後、弁天港に再び戻らなくてはいけないからなのですが(トラックで
回送するのか?って少し思っていた)ちょっと無粋な感じ。「コレが川下りしてる
船と擦れ違いでもしようものなら、最悪(まぁそんな事はしないだろうが)だね〜」
なんて話したりして。

そうそう、天竜峡へ来たら寄ろうと思っていたお店が有るんでしたっけ。

 
遊歩道の周遊コース終点に程近い場所の「ほていや菓子舗」へやってきました。
黒砂糖の皮&こし餡の“天竜峡まんじゅう”と“草餅”を包んでもらいました。
おだあさんは“天竜峡まんじゅう”と“あんころ餅”をおみやにするみたいです。
ではガラスケースの上に置かれているのは?“みたらし団子”1本に3つなので
2本を3人で分けっこしてその場でぱくぱく。香ばしく焼かれたお団子です。

人が人を呼ぶのか、ウォーキングを終えた人たちが次から次へとやって来ます。
みんな“お饅頭とお餅をお土産にして、みたらし団子を1本食べ歩き状態”で店か
から出てきます。たくさん有った草餅も、気付くとあと1つしか有りません。
お店のおばあちゃんは大忙しの様子です。

再び駅に戻り230円の切符を買って、ホームで待っている電車へ乗り込みます。
これで9駅先の高台の街、飯田市に連れて行って貰えるのだから輪行サマサマ
です。
 
爽やかそうな青空に見える飯田駅(リンゴのステンドグラスふう駅舎なのね)です
が、やはり風は冷たい。まずはお昼ご飯のお店を探しましょ、ってことになりま
した。(お蕎麦と五平餅とお団子は何処へ行ったんでしょう・爆)

駅前の観光案内所で貰ったガイドに「中国料理・大食漢」ってお店がありました。
ネーミングに著しく反応してしまい(笑)探してみると、なんだかヤル気が感じ
られない雰囲気が店から漂っていたのでパス。街中をグルグルと良さそうな雰囲
気のお店を求めて彷徨いますが、最初から目をつけていた中華ソバのお店以上の
お店には出会えず、結局駅前の「新京亭」へと戻る3人なのでした。

 
おだあさんはワンタン麺・600円、きさはチャーシューワンタン麺・750円
ダーは中華そば・550円に餃子・380円。餃子は野菜たっぷりの揚げ餃子に
お皿にキャベツの千切りが敷かれていて、上からピリカラタレが掛けられている
もの。もう一皿追加したかったけれど、こんなことなら普通のワンタンにしてお
けば良かったなぁ。チャーシューワンタン麺、結構ボリューム有り。麺がもっと
コシが有るとよかったのにねぇ、とは3人一致した感想。
スープはいっぱい飲んでも後から喉が渇かなくて、不思議な美味しさなのでした。

食後はお茶でもしてまったりしたいねぇ・・・中華ソバ屋さんの店先から目を前方
にやると、モスバーガーのマークの看板が見えました。近づいていくと、残念な
がらドライバーの為の案内看板で、自転車でちょっと行こうと思える距離では
無い事が判ってガッカリ。そこで以前飯田市にやって来た時に気に入ったお店
にご案内する事になりました。

 

美味しいケーキとパンのお店「トップ」はサクラ並木の北外れに有ります。一歩
中に入ると、焼きたてのアップルパイの香り♪お店の一角にイートインスペース
が有るので、それぞれ好きなケーキを選ぶ事にしました。おだあさんはスフレチーズ
ダーはチョコレートケーキ、きさは・・・名前失念。ちょっと変わったデザインです。
薄いバームクーヘンの生地の中に、カスタード&生クリームがたっぷり詰っいて
上にはマスカット、縁にはアプリコットジャムがあしらわれています。

アップルパイはカットされたものは無いので、一番小さなホールを1皿買って
帰る(翌朝あっと言う間に無くなりました・爆)ことにして、箱に収めて席に運
んで下さった店員さんの手には、もう一皿クラッシックショコラが。
「よろしければ試食をどうぞ」との事。うぅ、チャーシューワンタンメンにしな
きゃ良かった。いや、モチロン有り難く頂戴しましたけれど。

どうやら おだあさん&きさ家が行く先には「満腹」以外は無いらしい(爆)
結構おまけ、とか間違って出てきた品をそのまま無料で頂戴しちゃう、とかお腹が
さほど空いていないときに限って、さらに1品サービス、のラッキーがやって
来るような気が・・・そしていつものように食べ過ぎてしまうのでした。

食後はリンゴ並木へ。飯田市と言えば、って名所らしいのですが、道の中央に
リンゴの樹が有って、脇を車がビュンビュン走るので今一つ雰囲気に欠ける気
が・・・でもちょうど林檎が赤く色付いて(あ、決して実をもいだりしてません・爆)
リンゴ並木としては一番絵になる季節です。

 
左後ろに見える蔵の様な建物は、中を改装して雑貨屋&カフェになっていたので
すが、カフェにはお客さんの姿無し。街全体なんだか出歩く人が少なくて、寂し
い印象の飯田市なのでした。(しかもガイドブックで目をつけた店は、軒並み
日曜休みだったのです。哀しすぎる〜!)

時計はまだ午後2時過ぎでしたが他に気になる場所もなく、時々は顔を出していた
お日様も、午後からは曇りがちです。もう車に戻って、明るいうちに温泉に入
りましょ、ってことになりました。



飯田市内を流れる松川を下ると天竜川に合流します。今朝車をとめたのは、その
合流地点から更に天竜川を少し下った所なので、帰りはひたすら下り基調です。
それにしても飯田市ってホントに坂の上の街。この下りも結構恐かった〜
30分ほどで弁天港に到着です。


車で15分ほどの「秋桜の湯」で温まって、名古屋へ戻りました。帰りの中央道
は渋滞気味で、3時間ほどかかってしまいました。今日は夕食もご一緒なのです。
遅くなったおかげで、お腹の空き具合も絶好調です。(←いいのか?!)

 
あ、もちろんもっといっぱい食べました。コレより前に出たお料理は、出された
端から3人のお腹の中に吸い込まれていってしまったので。(笑)
以前にも拙日記に登場したこのお店の“ナン”がきさはメチャメチャお気に入り。
日本人のご夫婦で作るインド料理は、本格的だけど少し日本っぽくて、カレー以外
のサイドメニューが特にウマウマ。ゲソの唐揚、パコラ(インドふうのてんぷら)
カレーコロッケ、スパイスの効いたマサラオムレツ(右写真)、マンゴードレッシング
が美味のサラダ、カレー(ほうれん草ベースのチキン、チキンベースの溶き卵入り、
バラーマサラベースのチキンカレー、何だかこの日はチキンで揃っちゃいました)
3種に熱々のナンをぱくぱく。何度食べてもココのナンの焼き具合はサイコ〜!


あぁ、結局今日は何しに出掛けたんだっけ?よく判らないまま、お腹一杯になって
帰宅の途に着いたのでありました。

* 今日の教訓・当たり前だけど、やっぱり下調べは重要らしい。

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