10月19日(土)

この週末は「軽井沢サイクリング2002」に参加するのです。おのひろきさん、
まきさん、吉田さん、そして片岡さんがずっと前から入念な準備をして下さり
待ちに待った日がやってきました。さて、どんな楽しい事が待っているのか・・・

いつものように前日の金曜日夜8時半、慌ただしくデリカ号で出発です。丁度
日付が変わった頃に上信越道・東部湯の丸SAに到着。朝まで眠ります・・・が
寒い!まだ朝になる前に目が覚めて、防寒用に持ってきていた衣類を着込んで
再び眠ります。さすが山の中は秋深し、日中はどうかなぁ・・・

朝7時半にSAを出発。が、まだ何にも食べてません。もう朝ご飯のお店は決
めているのです。碓井軽井沢ICを下りて和美峠を越えて、プリンス通りに入っ
たと思ったらすぐ左手に見えるローソン脇の細い道へと進みます。7時55分、
少し早かったかな?でももう「OPEN」の札が出ています。

お店のドアを開けると「どうぞ」をマスター。本当は8時開店なのですが、快く
応対してくださいました。ここ「押立茶房」で食べられる朝ご飯は・・・
  

トーストに卵2個のハムエッグ、自家製と思しきオニオンドレッシングのサラダに
飲み物で800円。11時までの朝ご飯サービスです。普段の時間はコーヒーが
600円なので、すごく得した気分。しかも7・8月は朝5時から営業しているそうで
す。窓の外には小鳥たちの為の餌場が作られていて、朝ご飯の鳥たちを眺めながら
きさ家も朝ご飯です。しかも店内はきさ家の貸切、ダーはコーヒーのお代わり
までサービスして頂きました。朝に丁度良い軽めのコーヒーです。卵の焼き加減
も程よく、パンも美味しくて、何だか朝から完璧な高原リゾート気分です。

ゆっくり朝ご飯を頂き、今日お世話になる「ホテルレディバード」へ向かいます。
もうそろそろホテルが見える頃、そう思ったところに街路樹に立てかけたBDが
目に飛び込んできました。「ココ、ここ!」ホテルの駐車場に入って行くと、笑顔の
その松さんが見えました。「お久しぶり〜!」 6月の荒川で御一緒てから早いもの
でもう4ヶ月です。きさ家もデリカ号からさっそくバーディたちを取り出します。
けれどここで残念な知らせを耳にしました。吉田さんが急にお仕事のご都合で不
参加になってしまったとの事。ガ〜ン!すっごく楽しみにしてたのに。でも一番
残念に思っているのは吉田さんだもんね。せっかく色々準備して下さったのに、
さぞや無念だったことでしょうね。


 

デリカ号をホテルの裏側の駐車場に移動て、ホテルに入って片岡さんにご挨拶。
一昨日電話で聞いたお声は想像よりも若いお声だな〜って思っていたのですが、
お目にかかったそのお姿はもっとお若くてフレンドリーなお方なのでした。
だんだんとご参加の方々も集まって、いよいよ出発です。あ、でもその前にホ
テルの支配人さんが集合写真も撮ってくださいました。沢山の色んな自転車に
興味を持ってくださったご様子です。特に森さんのM5(殆んど寝そべってる
状態のリカンベント・真っ赤ですっご〜く素敵なの)には「どうやって乗るの?」
やっぱりフツーは「???」って思っちゃうよね。

片岡さんを先頭、まきさんを殿にホテルを出発した一行は、プリンス通りを南
へ下って国道18号バイパスを西へ進みます。このバイパスには自転車道が設け
られています。少し工事中の箇所が有りましたが、道沿いの美味しそうなお店
(ブランジェ浅野屋のレストランや沢屋のジャム、りんでんば〜むも良い雰囲気
だったなぁ)に目をキョロキョロさせながらついて行きます。しばらく進んだ先
の湯川公園にやって来ました。

ここでは「折畳みレース」と「スラローム競争」で楽しみました。
  

折畳みレースは公園の大きなイスの上に畳んだ自転車を置き、自分は自転車に背中
を向けて座ります。よ〜いドン!で自転車を組み立てて、50メートルほど先の
ロータリーを周って、元の場所に戻って自転車を畳んで着席して手を挙げる、って
ルールです。参加した自転車も様々だったので、ハンデもつけながら行いました。
このレースはおのさんとまきさんが参加されたr&m社のドイツミーティングで
行なわれていたもので、お二人の現地での楽しい思い出話を聞きながら(みんな
強引に畳むものだから、壊しちゃう人が沢山いたそうです)楽しみました。結果
は本場ドイツ仕込みのまきさん(BD−1)が見事優勝されました。

スラロームは2人ずつの対戦形式で行なわれました。中でもスゴかったのは、ビュー
ポイントVS M5の対決。どっちもとても苦戦されていましたが、見ている方は
楽しませて頂きました。ビューポイントが勝ち進んだものの、次の対戦では敗退。
途中風でパイロン代わりの紙コップが飛んでしまう(だからビミョ〜にコースが
変わっていたかも)ハプニングもありましたが、小径車の中でも際立った小回り
の良さを誇るトレンクルを操る いいづかさんが優勝されました。


さてそろそろお昼ご飯の時間です。片岡さんから「どうやらお天気も大丈夫そう
なので、隣に大きなスーパーマーケットが有りますから外で食べることにしまし
ょうか」とのご提案です。この日のお天気は雨が降るかも??の微妙な予報でし
たが、この時点ではまだ青空も見える空模様でした。それじゃあ買出しに行きま
しょう、って事になりました。

  

「脱走兵みたいだ」と言ったとか言わなかったとか。(笑)なんでこんな状況なのか
と言うと、公園の出入り口までは歩くと少し距離があります。公園と外の歩道の間
には高さ1.5メートルくらいの柵があります。どっちから公園の外に出ようか?
画してみんながこの柵を乗り越えたのでありました。

スーパーツルヤはさすが別荘族御用達のことだけあって、ナカナカの品揃えです。
地方の普通のスーパーでは先ずお目にかかれないような品が目に付きます。奥の
お惣菜コーナーに向かってお寿司と何故か味噌カツ弁当(なにも軽井沢に来て
食べなくてもいいのにねぇ>ダー)をカゴに入れます。当然の様におやつもね。
ツブあん&ホイップのどら焼きと、モンブランプリンです。

再び公園に戻って「いただきま〜す」 賑やかにぱくぱく。うなぎ&タマゴ巻き
といわし寿司、それにお弁当と買いすぎちゃったかな?と思ったのですが全部
食べちゃいました。おやつはその松さんのチーズケーキプリン、あやかさんの
メロンパンも交換して食べっこしました。で、このメロンパンが美味しい〜!
あやかさんはパン屋さんに行ったら必ずメロンパンを買う、と仰るメロンパン
フリークでいらっしゃって、その専門家!のお口も満足のお味だったのです。
(実際、あやかさんは翌日ここのメロンパンを再び買いに行かれたのだとか)
パン生地が“しゅわ〜”と口の中で溶ける感じが◎なのです。



お腹が一杯になった後、次の目的地へ向かって公園を後にします。高原の秋は
駆け足でやって来るようで、園内の木々はもうこんなに色付いています。こんな
に素晴らしい季節にサイクリングを楽しむ事が出来るなんて、本当にハッピー!
きさだけでなく、参加された皆がきっと思っていたに違い有りません。


朝来た道を引き返して、ホテルの前を通り過ぎ、軽井沢プリンスショッピング
プラザの賑わいを横目で見ながら、長野新幹線線路南側の道を東へと進みます。
あっと言う間に静かになって、時々車が通り過ぎるだけの寂しい道です。段々
と上り坂になってきました。



ここは18号との合流地点。右に進んで直ぐの所に旧碓井峠に続く分岐点が有り
ます。ここからしばらく写真は無〜し!だって撮る余裕なんて全然無かったん
ですから。そう、峠に行って来たのです。

きさ家二人だけだったら軽井沢に来てもコース論外の筈の場所、碓氷峠。そこに
これから上るのです。片岡さんは昼食後先に出発されて、頂上で皆を待ち構えて
下さっているそうです。おのさんが「13時26分に出発しま〜す」と片岡さんに電話
をして「スタート」の声が掛るとみんな一斉に坂に向かって突進して行きます。
嗚呼本当に頂上まで上りきれるのかなぁ・・・

2つ目のカーブを抜けた時には、きさ家の二人旅状態になっていました。(この
状態はゴール直前までずっと続きました)前を見ても、後ろを見てもホントに
誰もいません。ただただペダルを漕いで、時折風に吹かれて木の葉が舞う景色
の中に入っていきます。もちろん一番軽いギアにず〜っと入れっぱなし。出来
るだけ同じペースでノロノロと進んでいきます。

事前に片岡さんから頂いたご案内には「20分のヒルクライム」と記されていま
した。10分経過後、まだどう見たって行程の半分には見えない地点です。一体
いつこの上りは終わるんだろう・・・峠の茶屋で待っている「力餅」だけがどうにか
上ろうという気力になっている感じ。ここまで来て「食べられなかった」じゃ収ま
らないのです。

所々に別荘が見えます。そして別荘用地の売買の看板“この土地売ります”と
書かれたものも。でもその場所は1坪くらいのコンクリートだけです。実際に
建物を建てるときは、斜面(断崖?)にコンクリートで基礎を作ってその上に
なんでしょうけれど、“この土地”と書かれているのにはと「オイオイ」って突っ込み
を入れたくなります。中に浮いてる土地を買うのか〜?(←この頃にはいつもに
も増して思考回路がおかしくなっていますのでご容赦くださいな)

ひたすら上がるのかと思いきや、少し下る箇所があります。また上がらなきゃ
いけないのに〜とショックを覚えつつも進みます。一体今はどの辺りまで来て
いるの??皆目見当もつかないまま、きこきこ。はぅ・・・きこきこ。きこきこ。

いつの間にか、ごくごく弱い霧雨です。前方の路肩にあきもさん&赤のポケロケ
が見えました。トラブルに見舞われてしまったご様子ですが、何も出来ないきさ
家は申し訳無いと思いつつもそのまま先に進むしかありません。更に暫く進む
と今度は前方から、ものスゴイ勢いで青いポケロケの中村さんが下っていらっ
しゃいました。早〜い!あっと言う間に下って行ってしまわれました。吃驚!

ようやくゴールが近づいてきたようです。道の脇に片岡さんが用意してくださ
った案内板が見えました。すると「?」何故か青いポケロケのマモルさんが反対
の道から坂を上がっていらしゃいました。道を聞かれて教えてあげている内に
案内を見落として逆の道へ進んでしまったのだそうです。しかもそこは激下り
だったんですって。かなり堪えていらっしゃるご様子です。

最後のカーブを曲がった先には、片岡さんのお姿。ここで思わず無礼な言葉が
口から飛出してしまいました。「嘘つき〜!全然20分じゃないじゃん〜!!」
“20分で上がれる人もいます”というのが適切な表記かと。もっとも20分と
案内してくださったからこそ「参加してもイイかなぁ」と思った訳で。(いくら
力餅が食べてみたくても、1時間弱も上るのは嫌だもの)

ゴール後はもうバテバテで、暫くその場に立ち尽くすしかありませんでした。ダー
に至っては、ジュースも受け付けないほどの状態。少し休んだ後に折角なので
目の前の熊野神社にお参りをしました。

 

長野県と群馬県の境に建つこの神社には、ご丁寧にお賽銭箱が2つ。一応両方
お参りしました。(^^;石段が売り切れた足には辛い・・・そろそろ体が冷えて
きたので、お待ちかねの力餅を食べることにしました。


左上から時計回りに「大根おろし」「納豆(海苔・辛子・ネギが添えてある)」「くるみ」
「あんこ」「きなこ」「ゴマ」の6種類があります。きさは納豆が苦手なので、5種
食べました。あ、もちろんチョコっとずつね。どれも美味しかったんだけど、特に
きなこ(色が薄いグリーンなのだ)とゴマ(甘さ控え目)が気に入りました。

食べているうちに皆無事に合流して、全員が揃ってまったり(しかし外は相変わ
らず小雨模様)この後の予定について片岡さんからのお話しを聞いている時に、
店の中に入っていらしたのはネリウメさん。今朝はたかしょうさん主催のオフ会
に顔を出された後、自走でここまでお出でになられたのでした。さすが〜!

休憩を終えて、片岡さん、まきさんたちは更に激走コースへ。殆んどの参加者
は旧軽井沢方面へ下る事になります。その前に折角なので見晴台に寄りました。



晴れていたらそれは素晴らしい眺めなのでしょうけれど、この景色はまた別の
雰囲気が有って好いものです。他の観光客は誰もいません。静かで、山だけが
続く景色。ここまで自転車で来ちゃったんだ・・・


さて、これからは激坂下りです。レインウェア上下と、冬に使っていた手袋を
身に付けて寒さ対策は万全?の筈です。上りも下りも苦手な身には、ダウンヒル
を楽しむ余裕なんて有りません。ただ転ばないように、隊列を乱さないように、
それだけを考えて慎重に下っていきました。さすがにゴアテックスのウェアは
快適で、買っておいて良かった♪冬用の手袋も、小雨の中ではちょうど良い
具合です。

下りはホントにあっという間。気付くともう旧軽井沢の外れの「つるや旅館」が
見えてきました。ここからはスピードをぐっと緩めて進みます。森さんの後ろ
を走らせて頂いたお陰で、すご〜く楽しかった!だって道行く観光客の人たち
のリアクションを間近で見ることができたんだもの。振り返る人、指差す人、
小さな男の子は手にしたアイスクリームを持ったまま、ボーゼン。そして「見て!
見て!すごいよ〜」と素直なリアクション。森さんよりも後ろを走る人の方が
リアクションがより見られる気がしました。


レトロ風建物の観光協会前で皆が揃うのを待ちます。その間フランスベーカリー
を覗いてミニサイズのフランスパンをゲット。向かいの浅野屋も入ってみました
が、お客さんが多すぎて断念。いい香りのフランスパンをリュックに詰めます。
皆が無事にダウンヒルを終えたところで、一旦ここで解散。夕食の時刻までの
2時間半は自由行動になりました。で、きさ家は何処に行くかといえば・・・

旧軽銀座へは進まず、テニスコートの方に進んでショー通りを下ります。旧軽
ロータリー南に合流した直ぐ北側にあるケーキ屋さん「ル・レガラン」へ。

 
軽井沢ってお洒落なお店が多いけど、お財布には厳しいお店が多いのが問題。
でもここのケーキは平均250円、紅茶も350円、と軽井沢の中では驚異的な
安さです。通りに面した大きなガラスケースの中には15種ほどのケーキが並び
ひっきりなしにお客さんがやってきます。その奥に、こじんまりと喫茶スペース
が有るのです。午後1時頃〜4時頃までだけしか喫茶は利用できないみたいで、
きさ家の座った直ぐ後には「喫茶終了致しました」の札が出ていました。滑り
込みセーフ!

チョコレートケーキ・トリフは濃厚な甘さでトロけます。チョコレートケーキの
ヴァリエーションが豊富なので、毎回別の味を楽しめそうです。右は名前失念
生地は軽いパウンドケーキ、って感じで口の中で上にまぶしたパウダーシュガー
と一緒に軽やかに溶けていく何とも美味しいケーキでした。見た目の派手さは
無いケーキたちですが、味と値段では軽井沢の中ではピカイチだと思う店です。
お店のおばちゃんも気さくで、それもまた行きたくなる理由だったりします。
今回軽井沢に来るにあたって、ここだけは絶対寄りたかったので、無事食べら
れて大満足なのでした。

*店の前にバーディたちを止めて、一番外側の席でケーキを食べていたので、当然
の様にきさ家がここにいたのはバレバレ。その松さんは自転車に気付かれただけ
だったみたいですが、あやかさんはきさがケーキ食べてるとこまでバッチリ見ら
れちゃいました。(^^:

ケーキの後はアウトレットでお買い物。やはりアウトドアブランドが並ぶイースト
に行っちゃいました。いろいろ見てまわりましたが、やはり欲しくなるのは自転車
の時に着る服。今まで下はジーンズばかりだったのですが、今回初めてジャージ
(テニス用のなんですが・テニス用のはデザインが普通っぽくて馴染み易い気が)
を買ってみました。着るのが楽しみ♪

ホテルに戻って、慌ただしくシャワーを済ませてラウンジへ下りると、にちさん
が到着していました。すぐに夕食の時間になって、みんなでダイニングルームへ。
しかしこの自転車たちすごいね〜他のお客さんはさぞや吃驚だったでしょうね。

 

美味しい夕食をいただきながら、楽しい話にも花が咲きます。なかでもきさ家
がビックリしたのは、愛知県瀬戸市から参加されていたご夫妻・川合さんの奥様
が、きこきこ日記のファンでいらした事を聞かされたのには、恥ずかしいやら嬉
しいやら・・・同じ愛知県という事で、地元食べ物ネタも色々教えて頂いたりし
て、楽しいお喋りなのでした。

 

食後はパーティルームに場所を移して、この日の夕方まきさんたちが味わった
という苦行(二度とバーディでは行きたくないそうです)の写真を見たり、ドイツ
でのr&mミーティング、昨年のアメリカでのバイクフライデー訪問(おのさんの
白いブランコの写真は大爆笑でしたね)と、様々な画像に片岡さん、まきさん
おのさんが代わる代わる1枚ずつ解説をして下さって、とっても面白かったの
でした。

用意されたビールやワインを皆で楽しみつつ、各レースの優勝者であるまきさん、
いいづかさん、中村さん(碓井峠ヒルクライム)に記念品の贈呈式、それに参加
賞としてカッコ良いバイクフライデーのボトルを頂戴したのでした。
どうやら雨は明日まで続きそうです。そんな訳で遅くまでお酒に、お喋りに各々
遅くまで夜を過ごしたのでした。支配人さんにこっそり無理をお願いして淹れ
て頂いたコーヒーが美味しかったなぁ。(^^)
部屋に戻ってバタンキュー、と思いきや興奮のあまりなかなか寝付けないので
した。秋を通り越して冬さえ感じる高原の夜でした。


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