10月13日(日)

今日は名古屋の南に突き出した知多半島の伊勢湾に面した町、常滑まで行く事
にしました。いったい何キロあるのかな・・・?とにかく行ってみましょ。
ちょっと早起きして、朝6時に出発です。少し風がひんやり、でも気持ち良い〜

 
先月オープンの金山駅前スタバにて一休み。あんまり広くは無いけれどソファが
多めでイイ感じ♪開店15分後なのでまだガラガラ。う〜ん、良い朝ねぇ。
ただいま出発から1時間ちょっと。ここまでの距離は15キロほど。

名古屋市をようやく抜けて、お隣の東海市に入ります。もう開店しているかな?
まだかな?久しぶりに東海市まで来たんだから、ココは通り過ぎる事は出来ない
のです。


奥の建物「マリエ」も美味しいケーキ屋さんですが、まだ準備中。パン屋さんは
朝が早い!「魔法のぱん」で焼きたてのパンを買う事ができました。積載ダーに
積んで、先に進みます。

ここから暫くはコンビナートの中の緑地帯を走ることになって、殺風景な景色が
続きます。こうなる事は判っていたものの、味気ない・・・でもさっきから何人もの
ランナーを追い越しています。来週ここで駅伝大会が行なわれるらしくて、高校生
たちが一生懸命走ってます。何もこんなに殺風景で、応援の人も来てくれなさそ
うな所で駅伝やることないのにねぇ・・・

コンビナートを抜けた先にある、去年の夏に整備されたばかりの海浜公園で大
休憩です。

 
芝生の上でさっき買ったパンをぱくぱく。う〜ん、シアワセ〜♪海はキラキラ、
青空が眩しいよ〜♪このままここでお昼寝してもいいかも・・・でも今日は目的地
が有るんだから、あまりノンビリしている訳にはいかないのがチョッと残念。
出発からもう4時間、45キロくらい。ココまで来たら、常滑まではもう少しです。


 
常滑市は焼き物の街。常滑焼は誰もがどこかで目にした事がある筈の身近な
焼き物です。街の入り口に有るギャラリーにさっそく入ってみました。この黒い
建物の中には古い窯の跡があるんです。それをステキに活かしながらギャラ
リーとして使用しています。右の写真は実はここのお手洗いの中なのですが、
おもわずパチリとしてしまいました。


 
常滑の街には「やきもの散歩道」と名付けられた観光周回コースが有ります。
Aコースの1.5キロをまずは回ってみる事にしました。ちょうどこの週末には
「やきもの散歩道フェスティバル」が行なわれていて、なんだかとっても賑やか
です。自転車から下りて、ゆっくり引いて歩くことにします。コース中には各
所にこんな案内板があるので迷う心配はありません。
スタートは陶磁器会館前から。地図も貰ってから出発しましょう。


 
「金太郎窯」にて。現在の常滑では殆んどが“ガス窯”で“薪”はごく一部です。
昭和30年代頃までは“石炭+薪”が主流だったそうで、当時活躍していた窯は
大気汚染防止法に触れるので、全て新しい窯に代を譲っています。そこで役目を
終えた窯の内部を、ギャラリーとして開放しているの内の1つがこの金太郎窯です。
現在残っている窯の中では最大級なのだそうで、中に入ってビックリ。写真で
は解り難いですが、内部の壁面に釉薬が張り付いて(焼く際に飛び散ったもの)いて
キラキラ輝いてと〜っても素敵。
またこちらではお茶(コーヒー・紅茶・緑茶・ハーブティまでも)が用意されていて
「ご自由にどうぞ」と嬉しい心遣いが。もちろん器はこちらの作品です。お茶を頂き
ながら、窯の事について色々と教えて頂いたのです。ココはお薦めスポット。



こんな風に番号を振った案内が随所にあります。下部に写っているのは見苦しいの
ですが、実はこの手前にお団子屋さんが有って、皆が食べながら散策しているので
食べ終えた串を捨てるために、お団子屋さんが用意したものです。今日はお祭り
という事でやけに誘惑が多くて断ち切るのが大変です。


 
ここはガイドブックに必ず載っている「土管坂」です。「常滑焼き」と言って一番に
きさが連想するのは「土管」です。今では新しい素材に取って代わっているのでしょ
うけれど、以前は茶色焼き物の土管を目にした事が有りますよね?この坂には
路面と壁に土管が埋め込まれています。この坂を下った先の広場では、地元の方
が色々な屋台を出していました。五平餅、コロッケ、お寿司にわらび餅、どれに
しようかな??

 
先ほど搗きあがったばかりのお餅に、たっぷりきな粉をまぶして、そして何故か
「みかん水」なのです。きさは初めて飲みました。みかんの味ってしないのね。
色付きラムネ、って感じ。ちなみにテーブルと椅子も常滑焼きなのです。
搗きたてのお餅はやっぱり美味しい〜ね、醤油味も食べたかったけどガマン。

さらに先に進みます。陶芸作家さんが自宅兼工房を開放してたり(常時なのか?
お祭りだったので偶々なのかは?)道端に何気に製作途中の焼き物が置かれて
いたり、と興味を惹かれる場所がいっぱいです。


路地も塀や民家の壁にも廃材?余り物?利用なのか、こんな雰囲気のある場所も
有りました。この先のお宅から、和服に日傘姿の女性が出ていらっしゃいました。
それはまるで映画のワンシーンみたいな光景だったのでした。


  
ここはこの日特別に一般公開されていた最も大きな登り窯。もちろんこの内部も
釉薬でキラキラしています。中央の写真が「炊き口」ここから石炭をくべて、その
炎が内部が繋がった階段状の窯に、どんどんと登っていくのだそうです。一番奥
の部屋にまで炎が行き渡るように、奥の部屋ほど煙突が長くなっているのだそう。
(左の写真参照) 先人達の知恵に敬服しつつ、ここから煙が上がったなら、さぞや
壮観だろうなぁ、と。今はオブジェのようにしか見えないけれど、現役だった頃
は凄まじかったのでしょうね。


もう一つ、散歩道で見つけた景色です。「代金は左下穴へお願いします」「↑お金入」
「B品 \100」って書いてあります。穴は瓶を利用した物だと思います。何だか
可笑しいでしょ。(^^)


 
今日のお昼はちょっと遅めに2時近くになってからでした。「たに川」で3段弁当
です。並は1000円、上は1500円です。今日はダーの誕生日だったので、奮発?
して1つは上にしたのに、写真の並+サバフグの唐揚(小1匹分)が加わっただけ
でチョッとガッカリ。せめてもう1品増やしてほしかったなぁ。1000円の並
ならば、納得の内容でした。



食事を終えて外に出ると、お祭りのイベントで1つの煙突から煙を出していました。
写真では判り難いですが、半端じゃない黒煙です。今でこそ煉瓦の煙突が所々に
残る街並ですが、昔は乱立していた全て煙突から黒煙が吐き出され、空も真っ黒
だったことでしょう。実際、洗濯物も外には干せなかったそうです。現在は街の
象徴として煉瓦の煙突は大切に保護されています。

見所たくさんのAコースを終えて、今度は全長3キロ程のBコースへ。こちらは
散策する人も殆んどいないので、きこきこと進みます。坂の多い街なので、何度
もアップダウンを繰り返します。こちらのコースは雰囲気がある街並は無しで、A
コースを見た後に、町の少し離れた場所にある焼き物に関する見学施設グルリと
結んだコースです。歩くには大変なので、やっぱり自転車向きかも。



途中の「民族資料館」の中でパチリ。ホントは撮影とかってダメなんでしょうけ
れど、余りにもだ〜れも居ないものだからつい。ダーよりもずっと大きな瓶なの
です。中に入っても頭が見えなさそうだ〜
ここは入館無料。一休みするにはちょうど良いです。



こちらは「INAX」の窯のある広場です。最初に訪れたギャラリーと同じく、
黒い倉庫のような建物の中に窯があるようです。(入場料が高かったので入らな
かった)左端にバーディたちが写っているのが判るかな?ノッポの煙突を収め
ようとしたら、こんな写真になっちゃいました。
ちなみに「INAX」発祥の地はココ常滑なんです。愛知近郊は瀬戸、多治見、
土岐、万古(四日市)、と本当に焼き物の産地が多いのです。


そしてそのすぐ裏手にあるのが「とこなめトイレパーク」 奥ににょきにょき有る
のがそうなんですけど、天井に開放感があり過ぎて、使用するにはチョッと気合
が必要かも。「INAX」といえば、ってことでこんな公園になったのかな。
ちなみにココの隣のお宅は「伊奈」さんでした。他にも何軒かの表札を見かけ
ました。

Bコースも1周終えて、再び陶磁器会館に戻ってきました。本来なら名鉄・常滑駅
から輪行なのですが、現在常滑では海上空港(関空みたいなのね)の建設が行なわ
れていて、それに伴って名鉄も工事中。2駅名古屋寄りの榎戸駅からしか電車に
乗る事は出来ません。仕方ないなぁ、榎戸駅まで走って行きましょ。



常滑〜榎戸の3駅の区間はバスによる代替運転です。真ん中の多屋駅でパチリ。
プレハブみたいな小屋の中にはちゃんと名鉄の券売機がありました。電車の切符
だけで電車&バスの輪行が出来るはずです。ちょっと面白そうですが、バスを待
つ事なく次の駅に向かいます。



で、ここが榎戸駅。仮設入り口、って感じです。駅にはお掃除おばちゃん以外
だ〜れもいません。電車は15分後に急行なので、のんびりと始発列車の中で
発車を待ちます。う〜ん、なかなか充実の常滑でした。今度は何でもない週末
にひっそりと訪れたいなぁ、と思いながら名古屋へ揺られて帰ったのでした。


名古屋に戻ってからは名駅・栄のアウトドアショップをハシゴして散財。名目
はダーの誕生日、って事だけど、それにしても使い過ぎ。(^^;
夕食には栄の蓬莱軒でひつまぶし、途中ケーキ屋さんも立ち寄りながらきさ家
まで走りました。85キロ、久々に走ったなぁ、3連休の中日ならではの無理が
楽しい1日なのでした。


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