8月25日(日)
18きっぷで何処行こう?考えていたところに、大阪のぽた家のお二人から京都の
「やお屋のニかい」ってお店で京野菜のランチを食べてきた、というお話をお聞き
しました。このお店、ずっと前にテレ東系で紹介されていた事が有って、その後
きさの記憶の片隅で埃を被っていたのでしたが、ぽた家のお陰で思い出しました。
そして、店の様子を教えていただこうとぽた家にメールしたところ「やお屋のはなれ」
ってお店が近くに有って、お料理は一緒だけど雰囲気が「ニかい」とはちょっと違う
らしく、又行ってみたかったのだそう。そこでご一緒して下さる事になりました。
チョッと早起きして朝6時前に自宅を出発、地下鉄を乗り継いでJRに乗車する
訳ですが、名古屋からではなく一つ手前の金山から乗る事にしました。お陰で
バーディたちの場所も、きさ家の座席も無事確保。車内は京都・大阪に遊びに
行く人で結構賑わっています。
米原で乗り換え、こちらの電車も座る事が出来たので後は京都に着くのを待つ
だけです。9時に京都駅に到着し中央改札を出ると、5ヶ月ぶりのぽた郎さん&
ぽた子さんとの再会!「今日はよろしくお願いしま〜す!」
今日は完全にぽた家に引率をお任せして、ついて行くだけの気楽なきさ家です。
ぽた家はきさ家に合わせて、バーディが出動です。名古屋キックの時に初めて
ぽた家バーディとご一緒しましたが、今日は4台でのぽたぽたです。おんなじ〜
って気分で嬉しい♪
先ずは京都駅の南西に有る「東寺」へ向かいます。五重塔が写真に収まる反対
車線に先に御案内してくださいました。近すぎてはバーディと一緒に写せない
ものね、さすがです。
東寺の近くには「羅城門跡」があって、そちらにも寄って下さったのですが残念
ながら石碑の有る公園は工事中で入れず。嘗て平安京の玄関口であった由緒
正しき場所だそうです。隣に小さな祠が有って、その由来が書かれていました。
東寺をグルリと廻った所で、最初のおやつスポット前にやってきました。今日
のぽた家からのテーマは”町屋巡り&和菓子ぽた”なんです。う〜ん、なんて素敵
な響きでしょう。ぽた郎さんは「和菓子屋さんってそんなに朝早くからやってない
でしょ」それに対して女性陣は「そんな事無いよ〜8時半くらいから開いてるよ〜」
和菓子屋さんって結構朝早いんです。もちろんきさ家の”食べ食べモード”も朝か
ら絶好調、「東寺餅」でさっそく物色です。
ぽた家は”東寺餅&葛まんじゅう” きさ家は”そばまん&亥子餅”をお買い上げ。
そして東寺の慶賀門の石段に腰を下ろして、本日最初のおやつタイム。東寺餅
はさすが看板商品だけあって、お餅が柔らかそう。葛まんじゅうは夏らしくて
爽やか。先日の黒姫でお蕎麦を食べ損ねたダーは、そばまんを。亥子餅は肉桂
の香りとゴマのトッピングが美味しい。
そして次の和菓子屋さんへレッツゴー!JRの線路を潜って、堀川通りを上がって
(京の都では北進を上がる、南進を下る、と言うのですね)七条通りとの交差点に
やって来ると、スゴイ老舗の雰囲気を漂わすお店が待っていました。
「鶴屋陸奥」ちょっと敷居が高そう。中に入るとこれまたビックリ。お店の向かい
の西本願寺にお菓子を納めているらしく、お供え用の干菓子が”ジェンガ”の如く
タワー状に積まれててゲージュツ品みたいです。ここでは”おみや”だけ購入。
西本願寺は10年かけての大改修の真っ最中です。新幹線からも読めるほどの
大きな字で書かれています。ふと後ろを振り返ると、西本願寺へと続く”正面通”
は両側にびっしりと仏壇屋さん。すご〜い。
そして再び堀川通に目を戻すと、巨大な香炉が店の前に置かれていました。店の
構えはモダンなんだけど老舗、って感じです。そう言えばこのお店、前にNHKで
紹介されていたのを見たことがあったっけ。堀川通に面したショーケースには、
今風のお香も沢山並んでいます。
ぽた子さんとそ〜っと店の前に近づくと、グワ〜ンと自動ドアが開きました。げ!
ど〜しよう!一人だったら尻込みしたかもしれませんが、二人で中に入ってみ
ました。「1階はお仏壇用のお香で、2階にお部屋用のがありますよ」と、親切
に店員さんは応対してくれました。ぽた郎さんとダーも呼んで、2階へ上がり
ます。
今風のお香、匂い袋、チョッとお高い香炉なんかが並んでいました。2階窓から
の眺めは、通りからは見えない古いままの住居が中庭越しに見えて、とても良
い感じです。無料のお茶とテーブルも用意されていて、至れり尽せり。平安の
姫君達が愛用したであろう着物に香りを移す為の香道具や、香道用の品々など
見ているだけで雅な気分にさせてもらいました。ぽた郎さんは”銀葉”という香
を乗せて置くための品をお買い上げ。本日の食べられないお土産はこれだけ(爆)
まだまだ午前のおやつは続きます。かつて遊郭で栄えた嶋原、その商店街に暖簾
を掲げる「伊藤軒老舗」が次のお店。向かいには懐かしいおもちゃ屋さんが有って
子どもの頃に戻ったような錯覚を覚える商店街です。店先には、ずら〜りと出来た
てのお菓子が並んでいます。
5切入の”わらび餅”を1パック、ぽた家は”夏よもぎ餅&麩まんじゅう” きさ家は
”夏よもぎ餅&葛まんじゅう” ぽた子さんもきさも”夏よもぎ餅”に興味深々です。
今日の京都は良いお天気に恵まれすぎて、暑くなってきました。ぽた郎さんは
当然ここのお菓子はおみやにするのだろう、と思っていらした様ですが、この
暑さで持ち歩くのは心配です。お店の方に近くに公園が無いか尋ねると、すぐ
先に有るそうなので木陰のベンチを求めて向かうと、残念ながらベンチは日向。
しかしここで、運良くきさのリュックに入れっぱなしになっていたレジャーシート
を取り出して、日陰で買ったばかりのわらび餅をペロリ。ぽた子さんと顔を見
合わせて、思わず互いに笑顔になるプルプル感。残った一切れをぽた子さんと
半分っこして「折角だから出来立てを食べた方がイイよね〜」って事で結局全部
食べてしまいました。なかなか素晴らしいペースだぞ。(笑)麩まんじゅうのお麩に
は、青海苔が混ざっていて少し塩気が有って、不思議な感じ。金沢で食べたの
は、プレーンな生地だったんだけどな。初体験の味でした。
再びぽた郎さんの先導により進みます。柳が揺れる嶋原の門を抜けると、かつて
遊郭が軒を連ねたであろう、って界隈に出ました。やはりその名残なのか、旅館
が多いようです。きっと2階からは、美しい”太夫さん”が通りを歩く男性に色香を
振り撒いていた時代も有ったのでしょうね。今でも当時の面影を残す建物も多くて
絵になる街並なのですが、観光客らしき人は誰もいません。さすがは穴場探しの
名人のぽた家さまです。
更に雰囲気のある路地を巡って、壬生寺の先に有ったのは・・・
やっぱり和菓子屋さんでした。「京都鶴屋」ここは新選組壬生屯所(基地の意味
かな?)の跡にあるそうで、この地で新選組が誕生したのだそうです。敷地奥
には、縁の品?が見学できるお庭と建物が有るようです。
おやつツアー御一行様は御菓子屋さんへ。京野菜で耳にする”壬生菜”はかつて
この辺りで栽培されていたそうで(壬生川通りの地名も残っています)その壬生菜
を刻んで餅に混ぜ、それで大納言小豆の粒餡を包んだ”屯所餅”はこちらの店の
オリジナル。バラ売りはしていなくて、6個1箱からだそう。それじゃあ半分っこ
して3個ずつおみやにしましょ、って事になりました。ナイスです〜
本当は二条城界隈まで午前中に廻る計画を立ててくださっていたのですが、途中
おやつ休憩が長引いた事や予定外のお店を覗いた事で止む無くショートカット。
せっかく沢山考えて下さったのに、ノロノロとしてしまって申し訳なかったです。
こうしてもう”本日のメインお店”に向かう時間になりました。
京の台所、錦小路市場の老舗京野菜屋「かね松」が京野菜をメインにした野菜
料理のランチを食べさせてくれるお店「やお屋の二かい」と「やお屋のはなれ」は
予約無しで飛込み、では難しいです。きさ家もぽた家とのお約束が決まって直ぐ
に電話をしました。「はなれでお願いします」ってね。
予約の時間より少し早めに到着、現在向かいに新たにカフェを建築中だそうで、
現場に4台のバーディを止めさせてもらいました。市場には駐輪場が無いので
す。若旦那と思しき男性が”はなれ”まで案内してくれます。錦市場の通りから
南に下って、細〜い路地をずず〜いっと入った先に”はなれ”は有ります。
もしかしたら「かね松」の敷地とL字型に接しているのかもしれません。
野菜の単品メニューも有るのですが、皆ランチを食べているようです。今日の
メニューは、南瓜・アスパラのかき揚げ(衣が限界に近く薄くてサクサク、塩で
頂くので野菜の甘味が引き立ちます)、小松菜と菊のお浸し(如何にも京好みの
上品な味)、冬瓜の炊いたん(噛む必要が無い柔らかさ、柚子の風味が爽やか)、
やおや風素麺(胡瓜、トマト、茗荷、グリーンリーフの千切りが乗っていて、す
ごくさっぱりなのに満足感が有ります)、お味噌汁(きゃべつとタマネギ、普通
っぽいんだけど美味しい)、スイートコーンと赤蒟蒻(近江八幡名物)のご飯
(見た目も可愛く、コーンの甘さがグ〜)、箸休めは”白菜漬け&蕗山椒”と
”ちりめん山椒&胡瓜漬け(だったかな?)”の2種類有って、二人連れのお客
には別々の物を出す心遣いがニクイ。ご飯はおかわり出来るので、男性陣にも
不満は無いかと。きさはおかわりしたかったんだけど、おやつに余力を残すべ
くここでは我慢。
”はなれ”は文字通り一軒家ですが、さほど広い店ではないようです。8人座れる
大テーブルが中央に1つ、あとは2人(窮屈に3人)用のテーブルが3つほど、そ
してカウンターも4席くらい。それでも開いた傍から次の予約のお客が通される、
といった具合です。
デザートは黒豆寒天(さっぱり甘さでおいし)と長芋寒天(これは甘さが全然無し
で、デザートと言うよりは先付の一品みたいだった)、それに最初にお茶と共に
醤油味の炒り黒豆(ウマイです)が出てきて、と、とにかく野菜オンリーの料理
なのです。デザート付きで1800円、ちょっとお高めかな。
食後「かね松」の売り場を覗いて、ランチの価格は仕方がないかな、と思いなおし
ました。どのお野菜も高いです。とてもじゃないですが買えません。調味料類
も並んでいて、そこに「カクキューの八丁味噌(銀袋)」を見つけた事にはビックリ!
バーディたちは暫く休憩、その間4人は錦小路市場の端から端までを歩いてみ
る事にしました。しかし「かね松」のすぐ先にある「こんなもんじゃ」でいきなり
ストップ。ぽた子さんお薦めの「豆乳ドーナツ・8個で150円」揚げたての温かい
のをぱくぱく。ふわふわで美味しい。ポコポコと揚げられる様子を眺めるのも
楽しい。
ぽた郎さんが「ソフトは?」「ドーナツしか買ってないよ」とぽた子さん。そこで
「黒豆きなこ風味の豆乳ソフトクリーム」を早速買ってきたぽた郎さんなのでした。
もちろん御相伴に与ります。黒豆の風味が確かにする、豆乳だけに口当たりが
すご〜くサッパリしています。
今度こそ市場探訪開始、が、魚屋さんの店先に並べられていた「はも寿司・1800円」
思わず足が止まります。でも高いかな・・・店のおばちゃんは「店で食べれば1本1万
はするよ」え!そんな高いのか!焼いた鱧をお寿司にしてあるので、傷む心配
も無さそうだったので思い切って1本お買い上げ。(結局翌日の朝食にしました
が、身があっさりしていて、焼いたお陰か小骨も全然気にする事なく美味しかった)
乾物屋さん、惣菜屋さんなんかを冷やかしながら歩いていると「ひやしあめ」が売
られています。昔漫画で見た”じゃりんこチエ”の中で見た事しか無いと言うと、
「1つ買ってみようか」とぽた子さん。生姜風味だと聞いた事があるけれど・・・
「ひやしあめ」は砂糖生姜味の冷たい飲み物。一口飲むと、不味くはないけど好んで
買いたい味ではありませんでした。ぽた子さんは小さい頃は嫌いだった、って
言っていましたが、きさも同じ。子どもの頃だったら飲めないなぁ〜でもこういう
個性的な味は飲み慣れると他に代わりが無いので、欠かせないものになるのかも。
「有次(ありつぐ)」は包丁と料理道具のお店。料理人が使うような本格的な道具は
芸術品の感も漂います。1目ずつ打ち出しで作られた雪平鍋やおろし金は、使う
のが勿体無い気がしちゃいます。もっともお値段もプロ価格なので、おいそれとは
手が出ませんが。
「高倉屋」市場に数多く並ぶ漬物屋さんの中で、ぽた家ときさ家がおみやを買った
のはこちらでした。パック詰めの商品が並ぶ店が多い中で、こちらでは自家製
の樽に漬け込まれたものが主流です。いっぱい試食しちゃいました。糠漬けの
瓜(ぽた家お買い上げ)や大根、すっごく美味しかったんだけど持って帰るのが
ちと心配になったので、きさ家はパックに入った壬生菜漬けにしました。
この他に佃煮屋さんで、さっきのランチで食べた”蕗山椒”も買いました。京都と
いえば”ちりめん山椒”が有名ですが(もちろんコレも好き)、蕗との相性も抜群。
伽羅蕗とは違った美味しさで、ご飯がすすむ事請け合いなのです。
当然の様に市場でも”食べてばっかり”は続き、焼き芋ならぬ焼き栗(天津甘栗で
は無く、大粒の栗を鬼皮が割れて食べ易い状態で焼いてある)に目が留まります。
小袋・500円也を買って歩きながらぱくぱく。まだ温かくてホクホクで、栗好き
には堪りません。二人だったら量が多くて買えなかったけれど、4人だと躊躇い
なく買いに走っちゃいますね。だから食べる回数が必然的に多くなる訳。
すっかり錦小路市場を満喫し、再びバーディで京の街を巡ります。この週末は
いたる所で”地蔵盆”なる行事(お祭りみたいなの)が行なわれていて、各地区の
寄合所の様なスペースに提灯が飾られて茣蓙が敷かれ、何やら皆集まり談笑
しています。どんな行事なんでしょう?
煉瓦造りの京都文化博物館の近くに、最近話題の「自転車タクシー」の基地が有る
そうなので連れていって頂きました。新しいショッピングモールの中庭に「輪タク」
基地は有るようです。通りに面した外壁はシックな雰囲気になっていますが(きっ
と周りの景観に配慮してあるのでしょう)駐輪場にバーディたちを止めて中庭へと
入っていくと、とってもカラフルな雰囲気です。中央にある舞台ではジャズバンド
(だっかか?)の演奏も行なわれていたり、お洒落なお店も多くステキな場所です。
肝心の輪タクは三輪車に屋根がついていて、後ろに大人二人が乗れるスペースが
有ります。一人300円、二人で乗ると600円。4人は最初興味深々で眺めていまし
たが、折角だから乗ってみましょうか、って事に。最初冗談交じりに「輪タク輪行
も出来るかな?」と話していたのですが、座席スペースがあまり広くないのでトレン
クルくらいだったら一人&1台で乗れるかもしれません。
適当に1周してもらって、またここに戻って来てもらうようにお願いして(勿論タク
シーだから好きな場所で降ろしてもらえます・但し営業許可が下りている地区が
決められていて、そんなに遠くへは行けないんだけれど)いざ乗車!ビューポイント
に比べたら、道行く人の視線は然程でもない?(この辺の感覚が既に麻痺している
のかも・爆)でも観光客には注目度抜群です。
きさ家号が先を走り、ぽた家号が追う様に走ります。運転手のお兄ちゃんは きさ
家が名古屋から来た事を聞くと「名古屋なのに(輪タク)よくご存知ですね」「いえ、
私達自転車で来たんです」「え!名古屋から?」「まさか!輪行です」順調に走って
いたのですが・・・
前方の道路が地蔵盆のために通行止めになっています。トランシーバーで何度か
やり取りが有った末、結局一方通行の道を運転手さんは下車して輪タクを引いて
歩く事になりました。許可が下りている道が決まっていて(しかも客有りと客無し
でも違うらしい)色々細かい制約が有って大変みたいです。
週末だと15〜20組、平日は5〜10組くらいの利用があるそうです。乗車料金だけ
では当然採算は取れないそうで、車体にペイントされた広告収入がメインの様
です。あとは京都という観光地ならではの話題性って事なのでしょうか。
スピードは至ってノンビリなので、観光には打ってつけです。この界隈には老舗
のお店も、新しいカフェも一杯あってナカナカ楽しいです。写真を撮るにも都合
の良い速度です。ぽた家とカメラを向け合って乗れた事は、楽しさ倍増でした。
話題の輪タクも乗って、次はカフェでお茶タイムに突入です。寺町通「sinamo」
に向かうも、どうも通り過ぎてしまったようです。ぽた郎さんが「ちょっと戻って
探してきます」と引き返して行かれました。すると反対車線を黒いバイキーが走って
行きました。しかも後ろに幼稚園くらいの子どもを(ママチャリ用子供椅子)乗せて
います。思わず3人でビックリ!そこへぽた郎さんから「見つかったよ」と電話。
引き返して行くと、ぽた郎さんが「こっちこっち」と呼んでくださいました。また
しても通り過ぎようとしていたのです。(笑)鰻の寝床の様なビルの1階、少しだけ
通りから引っ込んだ所に入り口が有りました。これは判り難い!
壁一面にシェードランプが並べられ、しかもその間には洒落た雑貨が並んでいます。
雑貨屋も兼ねているそうです。写真ではわかりませんが、反対側の壁は一面の
鏡になっていて、不思議な空間になっています。時間は3時を廻ったところで
したが、丁度運良く座る事が出来ました。
ぽた子さんは、黒ゴマの冷ぜんざい(タピオカと白玉が入っていて、黒ゴマのコク
が美味) ダーはキャラメルバナナのトライフル(生クリームとスポンジケーキと
キャラメルバナナで美味しくない訳が無い) 中央に聳え立つ、紅茶アイスのパフェ
チェリー添え(フィンガービスケットのタワーがシュールでしょ。チェリーと紅茶
アイスの相性もバッチリ) どれも美味しかった〜ぽた郎さんはエスプレッソだけを
注文されたのですが、でもデザートもちゃんと味見していらっしゃいました。
ダーも最初コーヒーだけでイイって言ってたくせに(トライフル半分食べちゃおう
って思っていたのに・きさが食べたくて注文したのに〜)気付いたら全部食べてる
ぢゃん。あ〜ん!一口しか食べてなかったのに〜!!
おやつの後は、向かいにある竹紙の専門店「Terra」を覗いてみました。一寸
変わった風合いの紙が色々有ります。2階はギャラリーになっていて、丁度この
時は”ジャワ更羅”の展示がされていました。落着いた配色のタペストリーが
沢山並んでいて、来春引越しが決まっているぽた家のお二人は「こんなのイイね〜」
って楽しそうです。
ギャラリーの窓越しに、4人を待つ4台のバーディたち。旧いガラス越しの景色
は少し歪んで見えます。真正面の看板屋さんもイイ雰囲気が漂ってました。
そして先ほど行き過ぎてしまった場所まで戻ると、そこは「一保堂」の前。緑茶の
老舗で、中を覗くと大きな茶壷(初めて現物を見た!)がズラリと並んで、着物姿
のお客様で店内は大賑わい。いかにも”京都”って感じのお店です。こちらの店の
一角には小さな日本茶カフェ「嘉木」があって、良心的なお値段も相まってかこち
らも待ちの列が出来る大盛況ぶりでした。
更に町屋巡りは続き「京都市伝統産業振興館・四条京町屋」へ。ショップ、甘味処
そして町屋の座敷はレンタルのギャラリーになっていて、自由に入ることが出来
ます。甘味処に気をそそられつつも、夕食の時間まで後少しなので我慢我慢。
鰻の寝床に入っていくと懐かしいタイル張りの台所には”おくどさん”や”井戸”
有ったりします。さらに奥に進むと、手入れの行き届いた前庭。軒先の座布団に
腰を下ろして蔵を眺めていると、女性が打ち水をしています。もう夕方です。
今日は日曜日、名古屋のきさ家までは3時間かかります。18:59発の電車で
帰る予定でしたので、京都駅までの移動時間も考えると夕食は17:00からと
いう手筈でぽた家が準備してくださいました。
日中に比べると少し風も出てきて凌ぎ易くなってきました。車が少なくて風情
の有る道を選んでぽた郎さんは走ってくださいます。桜並木が続く小さな川を
横目で見ながら進んでいくと、四条大橋の脇に聳える立派な洋館前に到着。
「東華飯店」なんとココは中華なんです。しかも川床!座敷ではなくてテーブル
なんだけど、正座じゃないから楽チンです。それに川床が有る和食のお店は、
予算のもグッと上がってしまいます。鴨川を間際に感じられる特等席の手配ま
でして下さって、本当に感謝です。
1日で散々食べたくせに「なんかお腹減ったね〜」と4人とも息が合います。(笑)
陽も翳って、そこに爽やかな川風が・・・すご〜く贅沢なひと時です。対岸に目を
向けるとこれまた立派な建物。”南座”です。西陽を浴びて四条大橋を歩く人波
は途切れる事は有りません。賑わいを眺めながら、こちらはノンビリ〜です。
鶏肉とカシューナッツ炒め(ナッツの香ばしさに、どんどんご飯が進みます)
海老のケチャップソース炒め(大きめの海老がいっぱいで嬉!ソースもペロリ)
蟹玉(ふわふわタマゴと蟹肉の組合せはサイコ〜だわね。トロケます。)
ご飯を注文したところ、予想に反して茶碗が大きい!食べきれるか?とも思う
ものの、ダーリンたちはパクパク手伝ってくれて気付くとお皿は綺麗サッパリ。
う〜ん、大満足。念願の川床体験も叶って、もう大感激です。
食べ出したらあっと言う間に食べ尽くしちゃったので、時間に余裕を持って駅
に向かう事が出来ました。高瀬川沿いに下っていくと、レトロな構えの置屋さん
に超高級そうな料理旅館なんかが次々に現れます。観光客なんて全然いなくて
(今日はホントに穴場な所にいっぱい連れて行って頂きました)すご〜く雰囲気の
良い道です。
小さく見えていた京都タワーが、だんだん大きくなってきました。あぁ、もう
京都ぽたもゴールを迎えようとしているのだなぁ。まだ帰りたくないよ〜って
気分です。一日食べて走って23キロ、ぽたと呼ぶに相応しい数字です。(^^)
駅の入り口で輪行用意をして、少し早いけれどホームに向かう事にしました。
ホームに下りるエレベーターの前で、ぽた郎さん、ぽた子さんとお別れです。
又の再会を誓って、閉まっていくドア越しに手を振りました。
ホームで電車を待ちながら、充実した一日だったね〜としみじみ。全ての段取
りを快く引き受けてくださった ぽた家のお二人のお陰です。本当にありがとう
ございました。何度も京都に遊びに行きましたが、観光地化していない京都の
風情を満喫できたのは、今日が文句なしに一番です。
帰りの道程、米原まではノンビリと旅の余韻に浸ることが出来ましたが、その
先はヒジョ〜に厳しかった!予想を越えるハードな帰路にグッタリ。
でも又、是非ゼヒ御一緒して下さいね。コレだけ満足の一日を過ごせるのなら
ば、早起きも帰りの苦行も耐えてみせます。第2弾、必ず実現しましょうね。
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