8月11日(日)
今日は新しいデリカ号にバーディを乗せて初めてのドライブです。何処に行こう
か?名古屋からお手軽お出かけスポットとして知られる、足助町(あすけちょう)
へ向かう事にしました。名古屋ICから東には有料道路・猿投グリーンロードが
あって、緑濃い山の中をデリカ号は進みます。
終点・力石ICを下りれば、あとは国道153号を進むだけ。足助町には香嵐渓
と言う有名な紅葉の名所があって、秋には大渋滞が巻き起こるのです。普段は
静かな里山の道なのですが・・・
ところが国道に入ってすぐに、ノロノロ運転になってしまいました。いつもの
きさ家は”週末早起き”が基本なのですが、昨晩ハシャギ過ぎた所為か目覚め
が遅く、気付いたら家を出たのは9時近かったのでした。どうやらこのまま足助
まで渋滞?もしもあまり動かないようならば、途中にデリカ号を止めて自転車
で走ろうか?とも思うのでした。
しかし少し時間はかかったものの、無事に足助町に到着。紅葉の時期には多数
の車が押しかけるので、小さな町なのに立派な駐車場が作られています。500
円を支払って、屋根つきの日陰のスペースに止める事が出来ました。
新しいデリカ号との最初の写真を収めて、早速街へと出掛けます。国道153号
は古くから”飯田街道”と呼ばれ、尾張から信州(長野県)飯田を結ぶ道で、ここ
足助は街道沿いの街であったので、その面影を残す街並みをぽたぽたしよう、
ってのが今日のテーマ。
車の往来が激しい現在の国道を離れて、川を隔てた道へと入って行きます。
街中には何箇所か左の写真を同じような蔵があります。中には秋の祭礼を彩る
山車が収められているそうです。地区毎に山車が出て、華やかなお祭りが行な
われるそうです。右は昔風な造りを意識した洋食屋さん。今日はここの系列の
別のレストランでランチを食べる事にしているので、写真だけ。どちらの建物
も屋根に黒く輝くのは当然ご当地の”三州瓦”です。
メインストリートに入る前に、街中を流れる川縁にバイクを発見。これはどこ
からか降りられるはずだと思い探すと、すぐ近くの橋の袂からスロープが。
さっそく自転車で下りてみます。川のすぐ側に続く散歩道には殆んど行き交う
人も無く、各家の勝手口から川縁へと続く階段が様々な表情を見せてくれます。
その中の一枚。ダーが手をついている石は、どうやら階段の役を果たしていた
様なのですが、この上には現在は人家は無くなっていて使われる事の無くなっ
た石段みたいです。もし今でも使っているとしたら、ネコちゃんくらいかな?
そしてこの先には、手入れの行き届いた松葉牡丹が咲きそろう花壇が有りまし
た。奥には別の花畑と小さな野菜畑が有るようです。ふとそこに有る立て札に
目をやると・・・
この畑のミニトマト差し上げます。ご自由にお取り下さい。
って書いてありました。モチロン畑の中に入っていくと、まだ沢山実を付けた
プチトマトが!真っ赤に熟した実を、よ〜く選んで2粒だけ頂戴する事にしま
した。お日様の光を浴びた実は熱を帯びているので、食べるのは後のお楽しみ
です。
暫くここで冷やす事にします。小さな石を拾い集めて、流されないように囲み
ました。これで一安心。
足助川沿いの道は153号と交差する今朝平橋まで続きます。が、どうやら階段
しか無い様なので自転車を持って上がる羽目に。それでも川面を渡る風は、少し
涼しい気分を味あわせてくれたのでした。
さらに東へ進み、町外れへ向かいます。途中で所謂”よろずや”さんを見つけて
小休止。冷たいお茶を飲みながら、向かいの宝珠院というお寺を眺めていると、
店番のおじいさんが、こちらに少し興味を持たれた御様子。
聞けば85歳になられるとの事。「これは軽いのかね?」「ええ、アルミで出来て
いますから」とダー。
もう少しだけ山の方に入っていくと、今日の一番の目的地に到着です。”百年草”
という足助町の福祉センターの施設なんですが、この中には地元のおじいさん達
が参加する手作りハム工房”ZiZi工房”、おばあさん達が参加されているパン
屋さん”バーバラはうす”、その食材を使ったレストラン、さらに宿泊施設と
日帰り入浴施設(200円!)と、いろいろ楽しげな施設なのです。
駐車場の脇では採れたての野菜が並んでいました。南瓜はさすがに諦めて(笑)
立派な”いんげん”と”ピーマン”各100円をお買上げ。(いんげんは早速当日
夕食の食卓に上ったのですが、大ぶりなのに筋が全然無く美味しく頂きました)
早速レストランへと入っていくと、まだ11時半を過ぎたところだと言うのに
既にかなりの席が埋まっていてナカナカ人気のお店のようです。
1日限定30食の週替りランチ・1000円とZiZi工房ランチ・1500円
を注文。モチロンパンは焼き立てで(^▽^)です。
スープにサラダ、デザートまで付いていて、とても良心的です。手作りハム、
ソーセージ、スモークタン(これはダーが全部食べちゃいました)はボリューム
が有ります。週替りのチキンミンチのロールも美味しかった♪
更に吃驚したのは、ダークチェリーとグレープフルーツのシャーベットが思い
の外美味しかった(失礼!)の。これで二人で2625円は安いっ!
すっかり満足して、別棟のパン屋さんを覗いてアレコレ迷いながらもパンを買い
ハム工房前で焼かれているフランクフルトの芳ばしい香りに「お腹がいっぱい
で食べたいけど食べられない〜」と地団太を踏むのでした。
もう暫く街をぽたぽたして、最後にもう一度ここに来てお風呂に入って帰ろう!
と思って計画を立てたのですが、ここまで来るほんの少しの坂の事を思うと、
「駐車場も有る事だし、自転車仕舞ってから車で来ようか」って気分になった
りして。(←どこまでも軟弱)
奥に見えるのが百年草の施設群。2階に有るお風呂からは、きっと川の流れを
望むことが出来るはず。今食べた3階のレストランは、季節がよければテラス
席も気分良さそう。また来たいなぁ〜と思える所でした。
再び街並の中へ向かいます。レトロな構えのお店もまだまだ残っていて風情が
あります。元銀行として使われていた建物が、無料の資料館として公開されて
いたので、休憩ついで覗いてみたりして。古道具?屋さんの店先でおもわずカメラ
を向けたり、レトロ感1番のマンリン小路では自転車を押して歩いたり・・・
なんだか暑くて堪らなかった事と”韓国工芸品展示会”の文字に目が留まった
ので、マンリン書店奥にある”蔵の中ギャラリー”に入ってみる事にしました。
飲み物つきで500円でした。企画によって価格は変わるのかもしれません。
名前通り、蔵を改装して作られた内部はモダンな空間でした。キャンベルジュース
とアイスコーヒーで一息入れていると、奥のギャラリーから清楚なワンピース
姿の若い女性が出てきました。手にはカメラと小さな小さなバスケットだけ。
どうやらプチ一人旅の様子です。ワタシがオトコだったら、絶対声掛けちゃう
んだけどな。(笑)
汗が引いてから奥に入っていくと、これまたモダ〜ンな!ホントにここが蔵の
中?!と疑いたくなるくらい。韓国の色彩を感じる作品の数々も(モチロン気
に入れば購入も出来るのだけど)面白く見ることが出来ました。
そして一歩外に出ると、また暑さに汗が噴出します。少し迷いながら川縁へと
下りられる路地を探して、再びあの場所へ向かいます。すると・・・
ギャ〜!トマト1個しか無い!
しかも石の上にはトマトの種・・・誰だ〜!きさ家の冷やしトマトを横取りした
のは!許さ〜ん!!
仕方なく残されたたった1粒のプチトマトを、半分ずつ食べたのでした。
この後はもう少しだけ街中をウロウロして、午前中に通った洋食屋さんの前で
「ケーキセット」「自家製ババロア&プリン」の黒板に少しだけ心が傾くも、
ダーもきさもいま一つ乗り気無し。喉ばかりが乾いて仕方が無いのです。
足助へ来たからにはココへも行かないと、という事で最後に巴川河畔で赤い橋
をバックにパチリ。滝のそばに有るこの木陰が涼しくて、ここで暫し休憩。
橋の奥に見える緑の木々は全て楓なのです。紅葉の時期には真っ赤に燃える川
面と赤い橋の図、になる筈。ただし京都の渡月橋とまではいかないまでも、人
また人で、写真どころでは無いですが。川遊びに興じる人も多くて、なかなか
夏でも賑わってました。きさ家は木陰でノビてましたが・笑(←とことん軟弱)
ど〜しよっか?車でお風呂に行こうか?でも行きの混雑を考えると、早く名古屋
に向かったほうが良さそうだ、って事で意見が一致。百年草のお風呂は次回に
持ち越しとなったのでした。
早めの撤収のお陰で、帰りは快適なドライブとなりました。(^^)
次回はお風呂も含めて、名鉄三河線の輪行も入れて、一日楽しめる企画にしよ
う!と誓う軟弱な夏の一日なのでした。