4月14日(日)
今日はおだあさんと御一緒です。どこに行くのか?直前までは藤の花を見に行
く予定でしたが、どうもまだ早いみたい。そこで急遽作戦練り直し、おだあさん
からは「お千代保稲荷・通称おちょぼさん」が候補の一つに挙がり、きさ家では
前日ニュースで見た”ミッフィーちゃん”に逢いに行きたい思いが丁度重なって
長良川と揖斐川に挟まれた”岐阜県のつま先・海抜0メートル地帯ぽた”に決定。
9時にいつもの所で待ち合わせ、愛知県の北西部・木曽川岸にある祖父江緑地へ
デリカ号で向かいます。おちょぼさんに行くのなら、もっと近くに道の駅が有る
からそっちへデポすれば良さそうなものですが、2つの理由でチョッと離れた
公園の駐車場から午前10時、いざ自転車で行きましょう。
木曽川を少し下って、馬飼大橋を渡って岐阜県・羽島市へ。ちょっとだけ北へ寄
り道します。のんびりと午前中の田園風景に「コケ〜コッコ」声のする方へ目を
向けると、養鶏場です。い〜っぱいタマゴ・たまごが。「こんな生みたての卵を
分けてもらって、川原でオムレツなんか作って食べたらサイコ〜だろうね!」すぐ
隣には”たまごの自動販売機”残念ながらまだ中は空っぽ。「これからおじさんが
タマゴを集めてここに入れるんだね〜」と早くも食べ物談義。
走るうちに至るところに喫茶店、昼は食事処の様なお店までもが駐車場は一杯。
何故ならこの辺りは”モーニング(サービス)激戦区”きっと殆どのお家では日曜の
朝ご飯は皆で車で喫茶店に行って済ますのです。賑わっていそうなお店を横目で
気にしつつ、ここは素通りです。何故って・・・後を見れば解ります。
そうしている内に、寄り道の理由のスポットに到着。
右側下に赤と青の屋根の小さなお家と、その主が見えますか?なんでこんな線路
脇にこの子たちのお家が有るんでしょうね・・・危ない?いいえ、だってもうこの
駅に電車がやってくる事は2度と無いんです。去年の秋に廃線になってしまった
八神駅跡、どうなってしまったのか気になって見に来て見ました。
小さな川に掛る橋の脇から、本当は入っちゃいけないのかもしれませんが少し
だけ線路の上を歩いてみました。”スタンド・バイ・ミー”みたいかな?
半年以上も風雨に晒された線路はもう錆だらけ、この先はもう線路も無くなって
終着駅の大須駅はもう跡形も無く空き地と化していました。
次は長良川を越えて、いよいよお千代保稲荷を目指します、と思いきや小さな
川に沿って、八重桜の並木が見えます。せっかくだから写真撮りません?と声
を掛けて、一段高くなった車道に上がってみるとこの景色。

左・車も殆ど走っていません、拠ってこんな写真が撮れました。右・左の写真中
の左側の側道を降りていくと古い橋が有りました。側道にも八重桜が並んでいて
いい感じ、と自己満足。この川(地図見ても読めない名前なの)にはサイクリング
ロードも作られています。
この”偶然見つけたサイクリングロード”を先に進んで行くと、長〜い滑り台の有る
公園が有りました。ここでサイクリングロードを外れて南へ走って暫く行くと、
突然道がアスファルトから石畳に変わりました。もしかして・・・

おちょぼさんの北側の参道に丁度上手い具合にたどり着きました。時間はもう
11時を回っている事もあって、とても賑わっています。いろいろなお店が軒
を連ねていて、もうキョロキョロ。
方々のお店の店先では、揚げたての串カツ・焼き鳥などなどを立ったまま頬張っ
ているお客さんが調理台の周りをグルリと取り囲んでいます。今日は3人なので
店内で座って食べましょうという事になりました。
真ん中のお皿は”どて煮”(もつを赤味噌主体の味付けで煮込んだもの・食べ易い
ように串に刺して煮込まれています)、”串カツ”(揚げたてを、どて煮の煮汁にジュ
っと浸して特製みそカツの出来上がり)男性陣はうどん、わたしはおでんも頼んで
こんなお昼ゴハンを楽しみたくて、一寸遠い公園からここまで走ってきたのでし
た。だってあんまり近くからじゃ美味しく食べられないもの〜
まだもうチョッと食べられるかも、の思いを抱えながら参道をウロウロ。焼き
とうもろこし(生からちゃんと炭火で焼いているの)五平餅にお団子、目移りしな
がらも、メインの通りから少しだけ離れたこのお店にやって来ました。

「アイス工房ケルン」ジェラートのお店です。左・おだあさん・黒ゴマ・意外とさっぱりと
していてます、中央・きさ・フルーツ・桃&パイン&みかん果肉入りで爽やか〜
右・ダー・カフェオレ・お店の人が出来たてだよ、と薦めてくれただけあってとても
滑らかでした(^^)
参道を端から端までぶらぶらと。するとサイクリングジャージ&レーパン&ヘルメット
姿の2人組がロードに乗ったまま参道に突入してきました。結構な人込みなの
に無茶だなぁ。周りのおばあちゃん達は(巣鴨とげ抜き地蔵状態とでも言うのかな)
宇宙人でも見るかの如きの視線。お二人はこの後、自転車を降りて石畳をカツカツ
言わせながら歩いていらっしゃいましたが。
軒を連ねるお店は本当にバラエティに富んでいます。とれたての野菜(特に”せり”
が大束で100円には自転車で来た事を一寸悔やんだ)お漬物、乾物、川魚中心
のお魚屋さん、佃煮、それに草餅が名物らしくて和菓子屋さんもいくつもあるの
です。朝摘んで来たばかりの様なイチゴをパックに詰めている露店からは、甘い
香りが漂います。車だったらなぁ〜
それでもお惣菜屋さんで、まだ温かいカツサンドと上の写真の隅に写っている
露店の”蜂蜜焼き”なるお菓子をゲット、これは積載ダーへ。おだあさん曰く
「アイス食べたから、もう蜂蜜焼き〜って言わないかと思った」「だってこの先に
は、おやつのお店のアテが無いんですもの!おやつが無いなんて事態になったら
困るでしょ」とメチャクチャな答えをするワタクシなのでした。
では次の目的地へ参りましょ。ここからず〜っと南に下った所にある「木曽三川
公園」へと向かいます。今日までチューリップ祭が催されているのです。例年
物凄い人出で&大渋滞が巻き起こっているそうなので、これは是非とも一度は
自転車で行ってみなくては!と言う訳。
走り出して最初の視界の開けた四つ角にて・・・
左へ向かうおだあさん、真っ直ぐ進むダー、右じゃないの?と私。オイオイ、
なんで三人が三人とも違う方向へ向かうの???結局真っ直ぐ進んで、突き当りを
左へ。さっき通ったサイクリングロードの続きを進みます。
この小さな川はやがて揖斐川へと流れ込み、よって揖斐川に沿って堤防沿いの
県道を走ります。信号も無く、土手には(多分)からし菜の黄色い花が揺れて
空を見上げると、グライダーが幾つも舞っています。きこきこ、きこきこ、視界
の先に小さな塔が。でもまだ小さいなぁ「公園まであと6キロ」の看板。おだあさん
もチョッとしんどいみたい。
「この先チューリップ祭会場・渋滞注意」の看板が幾つも設置されている。こちら
は名古屋とは反対側だから、そんなに渋滞する事も無いでしょう・・・と思って
いたのも束の間、すぐに車の列が前方に見えてきました。
危ないので堤防沿いの道を外れて中洲の中央へと。どうやら近隣の方の迷惑に
ならないようにする為に、一般車両は堤防道路以外は通行止めの規制がされて
いるようです。でも自転車は大丈夫(^^)
前方に喫茶店が見えてきました。ここを右に曲がれば公園へと真っ直ぐな道が
続きます。曲がったところで、3人誰からとも無くスピードが落ちて停止して
しまいました。「チョッと休みましょう」「賛成!」「異議無し!」


アイスコーヒーくらいのつもりが、どういう訳か三人ともこの注文。当然の事
ながらメニューを開いて最初に「イチゴパフェ!」とつい口を開いてしまったのは
私。するとおだあさん「クレープくらいなら軽そうかな、バナナクレープ!」最初
アイスコーヒーにすると言った筈のダーまで「ナントカカントカ」(ショートケーキ
にややこしい名前が付いていたのですが、ダーはちゃっかり入り口でチェック済み
だったらしい・な〜んだ最初から頼むつもりだったのね)
さき程のおちょぼさんでのイチゴの香りが忘れられずに注文したイチゴパフェ、
メニューに写真は付いていなかったので、注文してから”イチゴソースだけだった
らショックだなぁ”と思っていたのですが杞憂だったみたい。小さいながらも
グルリとイチゴが飾られていて満足満足(^^)
爽やかな風が吹き抜ける窓際の席で、のんびりおやつタイム。この渋滞の様子
では公園内もさぞかし凄い人出で、のんびりすることも侭ならないかもしれない
から、ここで休む事にして正解だね。もうゴールのタワーも見えているし・・・
食べ食べしながら「そういえばカツサンドと蜂蜜カステラも有ったね」そうでした
忘れてました。まぁまぁ、後で食べれらるでしょ。ではではもう一踏ん張り。
「一般車両通行止め」の道路はサイクリングロードに早変わり!ときどき農作業
中の軽トラックと擦違うだけで、3人並んで緑の麦畑の中をきこきこ。う〜ん
車の列を遠目で見つつ、最高の優越感!あの渋滞中の人々は、チューリップ見られる
のかしらん?と意地悪な心配までしてしまいます。自転車って楽しい〜!!
さすがに公園内は自転車乗り入れ禁止になっていたので、駐輪場に3台を停め
いざチューリップ祭会場へ。お目当ての”ミッフィーちゃん”を探します。
会場の一角に小さな階段が作られていて、皆が並んでいます。この上から何を
見ているか?早速並んで見てみましたが???・・・ピン!ときません。
会場内のステージでは、ミッフィーちゃんの姿が見られました。
「ブルーナちゃんは何処?」と真面目に尋ねるおだあさん。「”ブルーナ”ってキャラ
クターじゃなくて、この絵の作者の名前(ディック・ブルーナ氏)の事ですよ」と言って
も「ブルーナちゃんってキャラクターの名前に決まっている!」と言い張るのでした。
公園内には”チューリップ=オランダ”って事らしくて、オランダ特産チーズや
お菓子の露店も出ていました。チーズ売り場のおじさん、5種類も試食したのに
買わなくってゴメンなさい。
これが広場に置かれていたら、取敢えず足を入れてみるに決まってるでしょ!
そう思っていたら、男性陣は↑こういうベタな反応する人間ってどれ位いるんだ
ろう?って話をしていたらしく、身内?のベタベタな行動に苦笑していたみたい。
で、なんでこんな人込みのこの公園に来たのか?って理由は・・・
前日の雨と強い風で、かなりの花が落ちてしまったようです。チューリップで
描かれたミッフィーちゃん、前日の朝のニュース映像ではもっと綺麗だったのに、
なんとかその姿がやっと解る程度。このミッフィーちゃんに逢いたくて、ここま
でやって来たんです。
高さ50メートル程のタワーからは”東西南北”全ての方向の道路が大渋滞して
いるのが解ります。もちろん、3人が今走ってきた真っ直ぐの道も。あの渋滞
の中に居るくらいなら、離れた所に止めて自転車で来た方が絶対正解だね〜
タワーを下りて、1階で催されている「ディック・ブルーナ展」も見ることが出来
て大満足。外へ出ると、沢山の露店が並んでいます。「あ、インドカレーだ!」
とダーが言った瞬間振り返るカレー大王様、「あ、ウソウソ」そんな会話が先ほど
交わされていたのですが、よく見たら本当にオリエンタルカレーのお店があった
りして。でもここでは我慢、だって今日は夕食のお店も決まっているんですから。
それじゃあ、お昼に買っておいたアレを食べましょ〜ってことで、公園の比較的
静かなスペースで徐にカツサンドを取り出したのでした。ミミ側までカツがし
っかり挟まれていて、パンも厚くて柔らかく食べ応え十分。うんうん、美味し
い。上の楕円型のは”蜂蜜焼き”軽い食感だね〜パクパク。

人の波の間を縫うようにチューリップの花壇を眺めてはパチリ。周りには本当に
スゴイい人波なんです。もうそろそろ帰るとしましょうか。
まだまだ渋滞の続く長良川大橋・立田大橋を渡って、そのまま真っ直ぐ進めば
名鉄・佐屋駅に到着です。昔ながらの平坦な造りの駅でよかった〜電車も思った
程は少なくは無いし。
津島駅で尾西線に乗り換えて、森上駅まで30分ほど。帰りはあっと言う間です。
西日射すレトロな駅舎が良い感じ。少し風がひんやりとしてきました。一路デポ
地の祖父江緑地へ。帰りのアクセスが良い駐車場だと、最後にツライ思いをす
ることが無くて良いですね。
ちょっと大回りしてしまって、木曽川を再び上流方向へ最後の一走り。もう6時
だと言うのに、辺りはまだ明るいままです。本当に日が長くなってきたなぁと
しみじみ。ますます”きこきこ”に最適な季節だわ〜今日は約8時間・40キロ
でした。
<おまけ>
この日の夕食は、3人で名古屋市内のインド料理店へ。3人だと色々な種類が
食べられて嬉しいですね。


ぽた終了時には、3人とも夕食ちゃんと食べられるか心配だったのですが、名古屋
まで1時間かけて帰るうちに丁度良い具合にお腹のスペースも確保できて、無事
美味しく食べることが出来ました。
サラダに添えられているのは自家製の”マンゴードレッシング”見た目も、味も
とっても食を進めてくれます。”じゃがいもとインゲンの炒め物””ゲソの揚げ物”
(写真忘れちゃった)”パコラ”はインドふう天ぷら・かぼちゃの甘さと衣のスパイ
シーさがグー)”カレー3種&ナン”全部美味しい。ナンは火傷しそうな程の
焼きたてで、ふわふわ部分とカリカリ部分が上手い具合に入り混じって、1枚で
2度美味しい!
う〜苦しい!そう言いつつ帰路に着くのでした。そういえば2週間前も同じ事
言ってなかったっけ?!激食べでハードな1日でした。