3月23日(土)

待ちに待ったこの週末!今日と明日の二日間は、きさ家にとって大イベントが
待っているのです。いつも大変お世話になっている(本部無き)神奈川支部の
皆様・渋(!)長のにちさん、@nak(あ)(た)御夫妻、たかさん、まきさん、
こぐさんの6名様が、名古屋までナンと自転車で来て下さるのです。

これは是非とも出来る限りの御接待をしなくては!と、張り切ってお迎えのを
準備に勤しんだこの1ヶ月、いよいよ本番の日がやって来ました。目覚めると
天気も風が強いものの、良いようです。ああ、緊張する〜

忘れ物はありませんか?一昨日に用意した物を再確認。まずは、車で本日皆様
と一緒に枕を並べる旅館へ出発。色々用意していたら、如何考えても自転車で
運ぶ事は無理な荷物になってしまったので、預かって貰おうと言う訳。

旅館のご主人に挨拶して、とんぼ返り。今度はBDで出発です。香流川の桜も
ちらほらと。何度となく走ったこの道を、明日は皆で走れるのだと思うとドキドキ
します。最後のルートチェックを兼ねつつ、名古屋駅へ向かいます。

11時20分、名古屋駅に到着。ダーを外に待たせて、急いで入場券を買って
ホームへ上がります。暫く待って、お目当ての列車がホームに滑り込んできま
した。そう、この新幹線にはもう一人の大切なお客様、かぷりしぇさん(以降
(か)さん)が乗っていらっしゃるのです。

お席の番号からすると、前のドアから降りていらっしゃるかな?え?あれ???
新幹線は大阪へと出発してしまいました。どうしよう〜!後ろに目をやると、輪
行袋を抱えた可愛らしい女性!ああ、よかった。無事ご対面。

それでは早速参りましょう!って何所へ?
そりゃ決まっているでしょう、まずは腹ごしらえをしなくては!という訳で、
トレンクルの入った袋を抱えたまま、地下街へと入っていきます。

もうすぐお昼という時間の為か、少し並ばなくてはなりませんでしたが、店外
に漂う香りに「(か)さん、食べられそうな匂いかなぁ?」と尋ねると、「美味しそう」
のお返事。取り合えず名古屋にいらしたからには、コレにチャレンジして頂かな
くてはね「味噌煮込みの山本屋」へ。



生煮えみたいで好きになれない、と仰る方も時にはいらっしゃいますが(か)さん
のお口には合ったようで、ペロリ!あ〜ヨカッタ(^^)ご飯に卵と味噌汁をかけ
て食べる(行儀悪いと言われようと、味噌煮込みはコレでなくっちゃ!)名古屋流
作法に則って無事完食。

それでは地上に出て、いよいよ自転車組み立て。練習の甲斐あって、無事(きさ家
にはお手伝いできないけど)準備完了。お昼ご飯が終わった後は、やっぱりデ
ザートでしょう、名古屋駅を挟んで反対側にある甘味処にゆっくり移動です。



「養老軒」和菓子屋さんの半分が甘味処になっています。日曜休みで、きさ家も
なかなか来られないので、とても楽しみにしていたのです。
奥・(か)さん・栗ぱふぇ(栗あんが最高!)&スイートポテト(甘さ控えめ)
左・ダー・ぜんざい(2色白玉と栗入り!)&磯辺餅(ちっちゃいの)
右・きさ・抹茶あんみつ(餡と抹茶と寒天のハーモニー!)&スイートポテト
それぞれ食後にお抹茶も付いて、850円!「美味しいねぇ〜(た)さんがきっと
羨ましがるだろうねぇ〜ナンだか”まったり”し過ぎだねぇ」

しっかり糖分補給も終えて、今度はしっかり走りましょう。今日のキックツアー
終点の近くにある名鉄神宮前駅へ向かうのです。途中、にち隊長からの最後の
確認の電話連絡も入り、いよいよワクワク感も高まります。それにしても今日
は風が強〜い、途中物凄い暴風が吹き荒れ心配感も・・・

何とか無事に神宮前駅に到着。すぐにホームへ向かえば、乗り換え無しの電車
に乗る事が出来る時間でしたが、後発の急行で向かう事にして、駅ビル内のス
タバで一休み(ってもう?)
(か)さん、見知らぬ街のスタバに興味深々のご様子。テラス席に陣取って、
電車の時間をゆっくり待ちます。



余裕を持って電車を待つ為、早めに席を立ってビル2階の改札へ向かうと、傍
で良い物見つけちゃいました。知立(ちりゅう)名物「大あんまき」(大判焼きの
様なお菓子)が売られているではないか!コレはお出迎えのおやつに相応しい
という訳で、ミニサイズのあんまき・5個入りパック×2つお買い上げ。勿論
これは”元祖積載ダー”の担当荷物。

急行にも関わらず、中京競馬場で臨時停車だったので、混み合ったら如何しよ
うかと思ったのですが、まだ最終レース前だったので無事通過。前後駅で普通
に乗換え、富士松駅で下車。ドアが開くと改札は目の前、と輪行には嬉しい駅。



再び自転車の用意をしまして、キックツアー本隊との合流地である刈谷市今川
町のローソンへ向かいます。時間は午後4時を回ったところ、事前に頂いた連
絡から考えると、もういつ到着してもおかしくない時刻です。これで、万一もしも
本隊がローソンで待っている様な事態があっては、申し訳が立たないなぁ・いや
余裕を持って計画どうりにここまで来たのだから、きっと大丈夫・そんな思い
を交差させながら約束の場所に到着。ヨカッタ、どうやら未だみたい。

風吹きすさぶ駐車場で、(か)さんと並んで1号線の遥か東を眺めていると、
寒さがさすがに堪えます。けれど皆は一生懸命ここを目指して走っていらっし
ゃるのです。何のこれしき!ああ、でも早く来てくれないかなぁ・・・本当に
無事に来られるのかしら?何かトラブルが有ったのでは?いやいや、それなら
きっと連絡が入るはず。きっともうすぐだよ、そう思ったその時・・・

「あ、(あ)さんの声だ!」ダーが声を上げた。この日の為に買ったばかりの
トランシーバーを装着していた所に、音声が届いたのです。そして先の信号に
は自転車の集団!嗚呼、ついに来てくれたんだ!

信号が青に変わると同時に、急いでカメラをスタンバイ。この決定的瞬間を、
撮り逃してなるものか!先頭は隊長のにちさんではなく、唯一の女性(た)さん
でした。次々と皆さんの姿が近づいたかと思うと・・・手を振るのと、カメラを
覗くのに忙しい、あっという間に駐車場に滑り込んで無事合流成功!



再開を喜び合って、そして神奈川支部のお出迎えには、と”プチ大あんまき”
を取り出すと、「やっぱり〜絶対何かおやつが用意されていると思った!」と
皆様、的確なリアクション。ご期待に添えて嬉しゅうございます。記念写真と
駐車場での立ち食いおやつタイムを慌ただしく終えると、今度は名古屋に向け
て出発です。

僭越ながらここから先は、きさ家にて御案内させて頂いたのでした。最後尾を
走るダーとの連絡(信号切れやルート確認)にはトランシーバー大活躍。また
殆どの皆さんが携帯されていらしたので、ルート案内・観光?案内にもフル活用
こんな展開になるのなら、バスガイド張りの観光案内トークでも練習しておけば
良かったかしらん。

走り出して”三河”と”尾張”の境を流れる”境(まんまだね!)川”を越える頃パラリ
と雨。でも雲もあっという間に流れて行って直に止む様だったので、そのまま走
り続ける。およそ20キロ先の宮宿(みやのしゅく・東海道の尾張の宿)を目指し
て9台の小さな自転車達は国道1号線を西へ直走る。

刈谷市〜豊明市〜名古屋市緑区へ。この間、小さな丘を越えて行きます。織田信長
が今川義元を破った戦で有名な”桶狭間古戦場跡”の看板が見えると、そこが
名古屋の入り口です。片側1車線になって渋滞中の車の列を尻目に、自転車軍
団はスイスイと進むのです。私の後ろには(か)さん、そしてにちさんが絶えず
(か)さんを気遣う御様子が、背中越しに大変微笑ましく感じられます。

南区に入ったところで小休止。この時間ならば、どうやら予定通りにゴールで
きそうです。北向きに進路を変え、3車線に増えた車道を走ります。暫くする
と1号線は左にカーブします。いよいよ熱田区に突入です。

新堀川を越える高架には自転車は入れないので、側道の旧東海道から川を越え
再び現在の1号線に出ます。地下鉄伝馬町駅が見える頃には、微かに鼻をアレ
の匂いが擽ります。皆さんに問い掛けると、香りに気付かれた方もいる御様子。

伝馬町の交差点を過ぎて、19号との交差点手前で左折。旧東海道に入ると、
そこに東海道と美濃路(現在の22号なのでしょうね)との分岐点であることが
示された小さな看板が立っています。そう、ここが尾張・東海道の要所であった
場所なのです。今では本当に見過ごしてしまいそうな小さな目印だけですが・・・

続いてこの先の東海道・宮宿跡(現在は小さな公園にその名残を留めるだけ)へ。
昔の旅人は、この先の東海道・三重県桑名宿までを”七里の渡し”で西へ向かっ
ていたのです。”時の鐘”と”常夜灯(灯台の役割をしていた)”が復元された
公園となり、現在は遊覧船の船着場になっています。



写真の感じではだいぶ陽が暮れているように見えますが、本当はもっと明るい
時刻・午後6時過ぎに無事に名古屋到着。皆さん思い思いに写真を撮って、ゴ
ールの喜びを噛みしめている御様子。本当にお疲れ様でした。

それではそれでは、いよいよこれから”神奈川支部的本命のゴール地”へと皆様
を御案内です。「待っていました!」と声がかかります。少しだけ北に移動して
名古屋名物”ひつまぶし”の元祖”蓬莱軒・神宮南門店”へ。本当は以前@nak家
を御案内した本店の方が風情が有るのですが、今回は大人数という事で広い新館
へのご案内です。

6時半に予約をしておきまして(それでも優先的に席をキープして貰えるだけで
実際は少し待たされてしまいました・お疲れのところスイマセンでした)店先に
到着すると、駐車場待ちの車が渋滞中&店内の待合室・店外にも人が溢れ返って
います。その様子に皆さんの期待も更に高まるご様子です。

何とかテーブル席に通され、まずはお茶で「乾杯!」です。”ひつまぶし”と
こぐさんのリクエスト”肝わさ(軽く湯通した肝に薄味のたれとわさびが)”
前夜の浜松との食べ比べ?”白焼き”、個人的に一度食べたかった”う巻き(卵焼)”



”肝わさ”はその見掛けとは裏腹に、虜になるお味。なんでも前夜の浜松では
肝が売り切れてしまったとの事で、こぐさんはとても恋焦がれていらした様な
のでした。それが証拠に肝わさがテーブルに届いた瞬間、こぐさんの眼が”キラーン”
と輝いたのを私は見逃さなかった!さすが噂どおりのグルメ王様だわ〜
”白焼き”と”う巻き”を奪い合う様に食べ、お皿が綺麗になくなった頃にお待ち
かねの”アレ”が登場。



@nak御夫妻以外は皆さん初体験のお味・特に鰻にわさびの組み合わせに、初
めはおっかなびっくりの御様子でしたが、一口頬張った瞬間に笑顔笑顔(^^)
皆さん思い思いのペースで食べ進みます。一気にペロリと平らげてしまった人
噛みしめるようにじみじみ味わっている人(←こぐさん)、薬味のわさびをお代わり
してしまう人(←こぐさん)言葉も失って、食べる事に集中の神奈川支部の熱気
に驚きを感じるのでした。(いや、なんでこんな食べるの大好き人間ばっかりが
集まっちゃったんでしょうって)

ひつまぶしを堪能した後は、いよいよ宿へと向かいます。12キロ位と申し上
げると、さすがにちょっとお疲れモード?途中、金山駅前のダイエーにも寄る
事にして(急に寒くなったので(た)さん衣類買い足しの為)さあ、と夜間走行
の用意を店の傍でしていると・・・

無常にも冷たい雨、しかも今度は傘をささなくてはいけないほどの雨量。しかも
やや霙混じり、ナンという事でしょう!そこで急遽、金山で買い物を済ませたら
地下鉄で宿へ向かう事に変更して、ダイエーまでの約2キロを寒さに震えながら
走る羽目に。家に置いて来た冬用手袋が恨めしい!

ダイエーでお買い物の後は、金山駅のコンコース一部をミニベロ軍団が占拠して
輪行モード。まさかこんな展開になろうとは思いもよらなかった。10キロ分
地下鉄で一気に移動、最寄駅の平安通駅は現在工事中で、一番宿に近い出口が
閉鎖されています。なにもこんな時に、と恨みの一言をぼやきつつ地下通路を
久しぶりに担いで歩きます。

宿は本当に小さな所で、自転車達は部屋置きさせて貰う約束だった為、宿まで
の徒歩5分、自転車輪行状態での移動をお願いしてしまったのでした。(しかし
コレは大失敗!皆さん部屋に持ち込む前に外でメンテナンスをされるとの事。
それならば組み上げて走行して貰えば良かったのです。予定も確認せず、無茶な
指示をしてしまって本当に申し訳ありませんでした)

小さな旅館内は細い階段を上って下りて、女性の部屋はくねくねと曲がった先に
用意されていました。ぶつけない様に慎重にお部屋へ自転車達を連れて行きます。
お部屋の一角を占拠した自転車達も、名古屋の宿でくつろいでいます。
それでは皆さん、旅の疲れをお風呂でゆっくり取って下さいね〜



その間に、計画通りに事は進みます。近所の風来坊に手羽先10人前注文、同じく
居酒屋に串カツを注文、出来上るまでの時間にテーブルの用意。頃合を見計らって
ダーと手分けして引き取りに行きます。その帰りには勿論ビールも用意。

更なるもう一品の用意が有るのですが、それが何なのかはここでは内緒です。
参加者の皆様には大変ご好評頂いたのですが、秘密メニューに興味のお有りの
方は是非とも名古屋にいらして下さいね。



旅の苦労話でさえも肴にして、宴は大盛り上がり。先ほど食べたひつまぶしは
何処へやら?皆さんどんどん手が出ます。特製の辛い味付けの手羽先(唐揚)
は骨を外して周りの肉を食べるのですが、部屋に響いた「ペキッ、ポキッ」の音。
軟骨はおろか、手羽先の細い骨を割って中の髄まで賞味されたこぐさん、それを
見たら、鶏も大坪会長(風来坊の創業者の方)も泣いて喜ぶことでしょう。

揚げたての串カツには、岡崎の八丁味噌の蔵元で調達してきた”特製味噌だれ”を
た〜っぷりとかけて頂きます。(あ)さんの頭に隠れているのが内緒の一品で
すが、こちらも綺麗サッパリ平らげられたのでした。

日付が日曜日に変わって、もうそろそろ皆様オネムモードです。明日も企画が
盛り沢山ですからお開きにしましょうか〜

真夜中のお風呂に沈んで、今日一日がとてもとても濃厚だったのだなぁ、と。
お部屋に戻ると、姫君達はスヤスヤとお休み中。7時にアラームをセットした
ものの、ベッドにもぐっても緊張のあまり全然眠る事が出来ません。2時、3時
とりあえず横になっていれば疲れはとれるでしょう。
本当に感動の一日でした。そして明日も無事に御案内出来ますように・・・

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