10月7日(日)
この3連休は「大阪三昧!」と勝手に名付け、金曜日の夜に毎度の如くデリカ
で出発。土曜日は開園(予定は8時だったけれど7時半に開きました)から閉園
の夜10時までUSJで遊びまくり。ライドアトラクション全8種類とショー
・シアターアトラクション17種類中15種類と、ほぼ廻りきることができま
した。途中、ゲート外のユニバーサルシティ内のスタバでお茶やHRCをうろ
うろしたりして。よく歩いた土曜日でした。
さて、明けて日曜日。今日と明日は大阪きこきこ!出発前に、おだあさんの掲
示板にローロさんを訪問する旨をお知らせしたところ、にいくらさんがお迎え
してくださることになり、午後2時ごろ落ち合う約束となりました。その後は
すぐそばに有る、素晴らしいティールームでおやつ、の心づもり。
その約束以外の時間で、大阪渡船全制覇計画を敢行!が今日のきこきこ。
朝7時に起床すると、予想どおり足が痛い。昨日あれだけ歩き回れば当然。
のろのろと支度をして、8時過ぎに堺市のホテルを自転車で出発。何故ゆえ
堺かと言えば、単純に安かったので。2泊と駐車場でなんと15,750円!
ホテルの前を路面電車が走っています。真直ぐに北上していくと、大阪市へ
行くわけです。これに沿って暫らく走ると、途中で電車は右に少し離れて行
きます。地図を見てみると、細くても道は真直ぐに続いているのでそのまま
直進。途端に静かな住宅地、と思いきやこの道は「紀街道」という由緒正し
き道でした。途中いたる所に御社が奉られていたり、現役らしい格子戸の家
が軒を連ねたり。まだ強張ったままの足に丁度良いスピードで、ノロノロ進
んでいきます。
大和川を越えると大阪市住之江区に入ります。住吉大社に出るまでは、静か
な朝の商店街、住宅街を楽しむことが出来ました。ここからは再び電車に沿
って広い道になります。この先の西成区に入った所に有るタコヤキ屋で朝食
にしようと行って見ると、何と開店は9時から。まだ時計は8時半過ぎ・・・
お腹もすでに空いているし、開店を待っていてはこの後の計画に支障を来す
と判断して、すぐそばの商店街に入り(大阪、商店街多いですね)良い香りの
発信源のパン屋さんでテイクアウト。近くの公園で食べました。
では、やっと本題の渡船場へ向かうことにします。先ずは「木津川渡船場」の
住之江区側乗り場へ。渡船場のまわりは本当に静かで、人っ子1人どころか
車の一台ともすれ違うことがありません。船着場を見ると、船の補修作業の
最中。嫌な予感を感じつつ時刻表を見ると、次の船は30分以上も後。パン
屋さんを探している時間が・・・タコヤキ屋は以前は朝7時からだったのに・・・
順番に乗らないと上手く廻れないので、ゆっくり待つことにしました。
渡船場のすぐ脇には橋がかかっています。おそらく川を行き交う船の妨げに
ならない為なのでしょう、恐ろしく高い所に架けられています。歩いて渡る
には15分以上かかりそうです。船の役割はちゃんと残っているのですね。
やがて定刻となり、いよいよ最初の渡船に乗船。他のお客様は・・・
結局きさ家のみのご乗船。何だか申し訳無いカンジ。
船というと、とかく旅情を求めてしまうのですが、あっという間に到着。
何だか呆気ない。けれど地元の人の足だもの、水上バスの様な存在かなぁ。
次は、すぐ北側を流れる木津川運河を結ぶ「船町渡船場」の船町側乗り場へ。
またしても渡船場に着くまで誰ともすれ違うことはなく、ただバスの終点ら
しく空っぽのバスを見つけただけ。寂しい感じですが、これが平日ならばト
ラックだらけで恐ろしい思いをしたに違いない。排ガスに顔をしかめる事も
ない。このポタは週末限定コースのようです。

最初の木津川渡船と連動しているらしく、すぐに乗船時刻。しかもここは多
分一番短い船旅のよう。対岸がとっても近い。25メートル泳げるかどうか
の私でも、泳げそう(泳ぎたくなるような川の水ではないですが)なくらい。
案の定、乗客はきさ家2名&2台だけ。律儀に利用状況表が付けられている。
あんまりお客が少なくなると、廃止になっちゃうのかなぁ。それは余りにも
さみしい。これを読まれた関西方面の方、是非ご利用を。
3つ目は、またまた木津川(最初のよりも少し上流)の「落合下渡船場」へ。
「下」と付くくらいなのだから当然「上」が有る訳で、こちらは後ほど。
この界隈は住宅が多く、大正区側乗り場に到着すると、すでに何人かの先客。
しかも皆、ママチャリ連れの地元ぃばかりで結局6台ほどが乗船。観光気分
でやってくる人はいないみたい。これはこれで寂しかったりして。

対岸に到着するやいなや皆、一目散に走り出す。電車の自動改札を抜けた後
みたい。地図で見ておいたこの後の道は、少し南に下って大通りに出るはず
なのですが、何故か前を行く人達は、真直ぐに工場のような所の敷地へと進
んで行く。とりあえず付いて行くと、どうやらここは下水処理場の中で、通
り抜けが可能な様子。なるほど、そう云う訳ですか。
さて、ポタといえば午前のおやつ。今日は午後から上本町に行くにも関らず
300mと離れていない「タルトメッセ」というお店、どうしても気になっ
ていたので午前中に寄ってみることに。(午後はスコーンが待っているので)
ローロさんの有る上町筋の西側・谷町筋沿いのマンション1階に小さなカフェ
を併設したケーキ屋さん。マダム1人で切り盛りされている様です。
こちらのお店の看板「洋梨のタルト」と今が季節の「さつまいもタルト」です。
一見チーズタルトか?と思えますが、クリーミーなフィリングの中にスライ
スした洋梨が詰まっています。おいもは甘さが抑えてあって食べ易いです。
そして何より、ここのタルト生地はビックリするほどフィリングと馴染んで
いて美味。ナイフは不要!これがタルトの真髄かと思うのでした。
タルトに満足した後は、計画に戻らなくては。しかし店を出たのは11時半。
果して2時にここまで戻ってこられるのか?かなり心配。まぁ、行けるだけ
行って時間切れなら輪行で戻ってくる事にしよう。ナンとかなるでしょ。
と、いう事で・・・ここから西の秋葉原こと日本橋電気街を通りぬけ、北へ
西へと進み大正橋へ。大阪ドームの脇を左に折れて、どんどん真直ぐ行くと
目の前に大きなエレベーター!安治川トンネルに到着です。エレベーター内
は広くて、自転車7〜8台位はゆうに乗車可能で、操作員のおじさんもいます。
しかもドアが両側にあるので、真直ぐ乗りこめば、そのまま降りられます。
エレベーターが階下につきました。細い道が続いています。この上を川が?
と思いつつ、自転車を引いて歩きます。(注・走行禁止です)突き当りには
当たり前ですが、またエレベーターが待ってくれています。ここも以前は渡
船が有ったようですが(地名は源兵工渡)エレベーターに取って代ったので
しょう。それもかなり前の事の様です。年期の入ったエレベーターでした。
川を越えると此花区です。次はこの安治川の河口付近にある「天保山渡船場」
に向かいます。工場が並ぶ道を進むに連れて、昨日見た景色が・・・そう、USJ
にまたまたやって来てしまいました。今日は入場制限がかかっている様です。
さらに西へ進むと、途端に人も車もだ〜れもいない寂しい景色。本当にここで
良いのか?と思っていたら「渡船食堂」の看板が。ああ、よかった。
先客はママチャリの中学生らしき女の子2人、おじさんが2人。皆、待合室
に入っていました。向こう岸に、USJがオープンするまでは、この地区の
ランドマークだった海遊館が見えます。この渡船場は色々なガイドブックに
紹介されている為か、地元の方ではない自転車の人が次々にやってきます。
その中にBD−1Wが!甲子園からいらした熟年4人組(もう1人の男性は
MTB・おばさま2人はママチャリ)の男性が乗っていらした。おばさま達
は「まぁ!一緒の自転車ねぇ!どこから来たの?エッ!名古屋から走って?」
(イヤ、だから車でですってば)「そうそう、家からお芋焼いてきてん。金時
おいしいで。」(結局一本頂くのでした・ご馳走さまでした)
天保山公園に向けて出発の時間です。ここが一番大きな船で、乗客も沢山い
たけれど、観光船のカンジが否めない。やはり「生活の足」でなきゃね。
港区側に到着したのは良いけれど、さて、ここから如何したものか・・・
1.地下鉄に乗って上本町・ローロさんへ。2.自走3.あくまで計画続行
確かこの時点で時刻は1時を廻っていました。直線距離では6キロ位です。
にいくらさんには「午後2時を目処に向いますが、遅れる可能性が高いです」
と、お伝えしてありました。
地図を見直した結果、自走するとしたら大通りを走り、しかも繁華街を通ら
なくては行けないみたい。船を使えば街を通る部分が少なそう。(当たり前
だけど、絶妙の箇所に渡船場は有るのだ)計画続行決定!
天保山からR172を走り、三先1の交差点で左折、そのまま真直ぐ進んだ
行き止まりに「甚兵衛渡船場」は有りました。ここも泳いで渡れそうな位の
川幅。でもすでに先客数名。しかも全員ママチャリ連れ。手書っぽい看板が
なんとも言えない。でも撮っておこう。
船は港区から再び大正区へ。真直ぐ走っていくと、千島地区のショッピング
モールが有りました。ここからもう少し走れば「落合上渡船場」ですが、案
の定ダーが「お腹空いた・・・」本当はもう少し早く廻っていたら、天保山
のショッピングモールで何かつまもうと思っていたのに・・・もう1時半過
ぎ。今ここで食事をしてしまえば、ローロさんへは3時になってしまうばか
りか、上本町のアフタヌーンティセットを味わうのに支障を来してしまう。
事情?を説明して、とりあえずここは我慢で先へ進む事に。
「落合上渡船場」にも先客が。やはりママチャリ連れの方ばかり。この辺り
から川を越えようと思うと、橋まではぐるりと大回りしなくてはいけない。
船は15分〜20分間隔で出ているから、少し待ってでも船の方が楽チン!
結局のところ「船に乗る目的が有ったから甚兵衛・落合上を使った」訳では
無く「渡船を使ったほうが楽で速い」みたい。未だに渡船が利用されている
事実に納得したのでした。
またまた出発したと思ったら、あっという間に到着。さぁ、後は上本町に向
わなくては。西へ西へと走ります。天王寺で左折して北へ。四天王寺で上町
筋に入って・・・もうここら辺でしょう、と思ったらミニヴェロが並んでる!
黄色い看板がありました。2時15分、やっとローロさんに到着。
あぁ、にいくらさんお待たせしてしまってゴメンナサイ。で、何処にいらっ
しゃるのかしらん?おやおや、店先で「路上自転車屋」が開かれている。週末
のローロさんはいつもこんなカンジなのだろうか・・・ブロが逆さまにされていて
その脇に心配そうに見つめる女性(きっと飼主さんね)とあれこれ言い合いながら
整備をしていらっしゃるおじさまが2人。もしかしたらこちらが・・・と思い声
を掛けようとした時、きさ家のBDを見られたお1人が先に声を掛けてくださ
いました。にいくらさんとはらださん、おふたりとも素敵なお兄様でした。
簡単にご挨拶した後、店長さん(お若いのね)にご紹介していただいたり、
かわさきさん(前記の女性)やUKブロのみよしさんとお話したり。初対面
の方でも、お互いの自転車の事、それに共に存じ上げている方が何人もいら
っしゃるので話は尽きません。
程なく「路上自転車」は閉店時刻となり、にいくらさんが「じゃぁ、そこでお茶
でも」自転車達はローロさん前に止められたまま、北に1ブロック隣に有る
「カールトンティーハウス」へ移動。3時も廻っていたのでお席は大丈夫かと
思いきや、丁度窓辺のテーブルに着く事が出来ました。
ケースの中のケーキもとても美味しそう。メニューのワッフルもしかり。し
かしここは、アフタヌーンティセットを注文。ああ、楽しみ〜
1人1500円でこのボリュームに大満足。スコーン(プレーン・ブルーベリー)
サンドウィッチ(ハム&キュウリ)、パウンドケーキ(レーズンたっぷり)、
チョコクッキー(中にチョコクリームトロリ)、ジャムクッキー(苺が◎)
ショートブレッド(袋入りだったので持帰り)、それに苺とブラックベリー
と何とも盛り沢山!スコーンには、クリーム&ブルーベリージャムが添えられ
ていたのですが、これ以外に小瓶のアプリコットジャムが2個(これも持帰り)
もついて、こんなに良いの?って思えるほど。
スコーンはさすがに美味しい。特にブルーベリー風味のが気に入りました。
フレッシュフルーツが添えられているところが、さっぱりさせてくれます。
ティーポット&カップ&取り皿もみんなお揃いで、とっても可愛い。店内も
思いっきり花柄ちっくで、男性だけなら絶対怯む店内。かわさきさんが注文
されたワッフル(アイスクリーム&ベリー添え)もとっても美味しそう。
来る度に何にしようか悩みそうなお店です。
お茶を頂きながら、にいくらさんに後の予定を尋ねられ「ホテルが堺で、夜8
時に給食三昧に予約をしている」とお伝えすると、じゃあみんなで、と話が
まとまった。賑やかになってますます楽しみ。
お茶の途中、はらださんにさかいさんから「BDを見て欲しい」旨の電話が
入り、しばらくすると白バシフィックのお友達と一緒に店先に登場。
男性陣は路上自転車屋に逆戻り。女性陣はのんびりとお茶とおしゃべりを。
お茶の後は隣のショップ(ティーグッズやリーフティー・コーヒーの量売り)
でまたまたアレコレ品定め。先ほどのアフタヌーンティ用の3段皿のフレー
ムも売られていた。ナンと30000円ちょっと(皿は別で)で驚いたりして。
さぁ、ローロさんに戻ろうかと歩きかけるとダーから電話が。自転車屋第2部
も終了した様。それでは皆様、給食三昧へ向いましょう。総勢8名、本当に
賑やかになってきました。
こんなに大勢で、しかも知らない町を走るのは楽しいものです。途中はらださん
がお店に電話をして下さり、予約のし直し。海原さんも驚かれていることで
しょう。6時半頃に到着。夜の給食の始まり〜
他の皆様は居酒屋メニューを注文。きさ家はあくまでも給食。飲み物も牛乳
にラムネ、オコちゃまね。カレーシチュー懐かしすぎる味。ナンといっても
私が一番楽しみにしていたのは、ピーナッツクリーム!当時食べていたもの
と同じ会社(普通そんなの覚えていないでしょうけれど、一番好きだったも
のなので)のモノを今日出していただく為に、定休日にわざわざ業者まで自転
車で引き取りに行ってくださったのです。海原さん、ありがとうございます。
十何年ぶりかに口にしたその味は・・・やっぱり美味しかった。この辺りの
味覚は進化していないのかなぁ。1個はお家での楽しみに取っておこう。
給食さながらの賑やかさ&皆様の居酒屋メニューもつまませて頂いたりして
大満足。実際の教室で使われていた机(中に教科書も入ってる)と椅子、壁
に貼られた爆笑お習字(お客さんが書いたもの)とにかく楽しいお店です。
そして何より、海原さんの笑顔が素敵でした。
お店の前で皆様とはお別れ。今日は本当にありがとうございました&お疲れ
様でした。
ホテルはもうすぐ先。あぁ長いような短いような一日でした。本日の走行は
63キロでした。
で、結局8ヶ所ある渡船の中で「千歳渡船」「千本松渡船」の2ヶ所は行く
ことが出来ませんでした。当初は夕方行くつもりだったのですが、思わぬ方
に楽しく針路変更してしまいましたので。
そんな訳で、再度チャレンジしてみようと思います。おしまい。