8月12日(日)

午前5時、ものすごい雨音で目が覚めてしまう。あかん!今日は
自転車無理だ〜せっかく開田高原なのに。行先変更しようか・・
寝袋の中で、頭の中の地図の記憶を取り出して考えてみる。が、
やはり今日は開田高原なのだ。雨ならば蕎麦打ち体験でも。
昨日買ったパンを食べ、のんびりと高山市南の宮村から開田高原
に向かって車は走り出します。

雨は次第に上がって、長野県に入ると青空が見えてきました。や
った!自転車だ〜!と急いで車から自転車を取り出します。


まずは観光案内所へ向かいます。開田村の公式HPはとても充実
していて、メールでの問い合わせにもとても親切に相談にのって
いただいたのです。職員の方にお礼を述べて、いきなり隣のアイ
クリーム工房へ。



まだ10時前だというのに、もう行列が出来ている。並びながら
迷うけれど、上記HPの掲示板で「とうもろこし味」が美味しい
という書きこみがあったので購入。とうもろこしソフトもあった
けれど、落とさず安心して食べられるカップにしました。
一口食べると!お・い・し・い!予想以上の美味しさ。ナンで今
までとうもろこし味アイス売ってなかったの?かぼちゃより美味
しいのでは、と思える程の出来です。

つぎは「木曽馬の里」へ。木曽馬は古くから農耕馬としてこの地
方で飼われていましたが、絶滅の危機に瀕し現在はここで保護さ
れているそうです。そんなに大きくはありませんが、丈夫そうな
脚で表情もとてもかわいらしい。引き馬体験には沢山の人が。


厩舎には数頭の馬が残っているだけで、殆どが引き馬の方の仕事
中のよう。餌には収穫を終えたとうもろこしの茎と葉っぱが山と
積まれていました。とうもろこしとソバの畑がひろがるこの土地
ならではの光景です。



ここへ来るまでの道には、そばの花が咲き乱れています。白くて
小さな花が風にゆれて、本当に綺麗!秋桜と向日葵が並んで咲く
道で思わずパチリ。晴れて良かった!!本当はこの雲の向こうに
御岳の姿が拝めるのですが・・・雨が上がっただけでも感謝。

あっというまに11時をまわり、あわてて蕎麦処「信州霧しな」
へ。既に満席で、3組待ち。しまった!出遅れてしまった。
やっと席に着き、注文は?となるのですが、蕎麦好きな人ならば
「ざる」なのでしょうけれど、それではもの足りません。海老お
ろしとニシン蕎麦と岩魚の唐揚(前回スキー帰りに食べたのがと
ても美味しかったので)を注文。待つ間には「ソバ雑炊」(ソバ
粉と同じ大きさに刻んだ野菜と鶏ひき肉で炊いてある)のサービ
スがあるのもまた嬉しいのです。

もちろん肝心のお蕎麦も美味しい。岩魚は頭からバリバリと。

お腹も一杯になったので、ここからが本格的?なサイクリング!
とりあえずの目的地は、ここからひとつ大きな丘を超えた場所に
ある喫茶店、まだ進めそうならばその奥に有る滝まで、と考えて
いた。さあ出発〜

これは大変な所に来てしまったようです。平らな所が殆ど無い。
アップダウンの繰り返し。なんとかきこきこと進みます。
途中から国道を外れ、こちらのほうが比較的緩やかだから、と教
えて頂いた道へ。でもそれでも十分過ぎるほどの峠道!下りは楽
しいどころか怖いほど急降下。当然上りも・・・それでも意地に
なって自転車から降りることはしなかった。(これが大失敗・翌
日は筋肉痛。無理はしてはいけないですね)

峠道をやり過ごすと、午前中までの賑わいとは別の、きっと普段
の開田村の風景を走ることが出来ました。本当に静かで、風は心
地よく、坂さえなければず〜っと走っていたい景色です。仔牛が
珍しそうにこちらを見ています。

やっとバスが走る通りに出てきました。ここまで来たらもうすぐ
おやつを食べることが出来ます。(何のために走っている?)
「森の玉手箱」という何とも可愛い名前のお店は、旭ヶ丘バス停
の目の前にあります。お店に入る前に、バスの時刻を確認。何せ
1時間半〜2時間に1本のダイヤなのです。約1時間半後のバス
に乗るつもりです。とてもあの道を引き返すことは出来ません。


店に入り、お目当ての「そば粉のケーキ」とアイスミルクティー
ケーキは見た目はパウンドケーキ状態。少し暖めて供されるので
良い香です。生クリームとブルーベリーソースが添えられます。
ダーは「こけもものジュース」を。甘い中に少し野性味がグー。
お店のHPをプリントアウトして持って行くと、飲み物が1杯サ
ービスしてもらえます。ウレシイ!



ゆっくりし過ぎるほど休み、バスに乗り遅れては一大事なので早
めに自転車を畳みます。バスに乗せるのは初めてなので、何も言
われないか、混んでいなければ良いけれど、と少し心配。
けれどもバスはガラガラで、何も言われず無事乗車できました。

バスは途中から、行きに自転車で走った道を辿っていきます。
一番の峠の坂ではバスも唸りながら上がっていきます。嗚呼ここ
を自転車で上ったのね〜と変な満足感が胸を過ります。最初から
分かっていたら、はたしてこの道を走っただろうか?きっと敬遠
していたかも。引いて上がれば良いだけなのに・・・

降りるバス停が近づくにつれ、新たな不安が過ります。手持ちの
小銭で足りるのか?両替をしたほうが良いのか?でも席を立ちた
くないし・・・そうこうしている内に、木曽馬の里前に到着。お
金も丁度足りて一安心。料金一律じゃないバスは緊張します。

自転車を組み立て、後は車に戻るだけなのに再びアイスクリーム
工房へ。午前中よりも長い行列。今度は何にしようか?季節限定
のフレーバーの中から「はちみつ味」に。こちらも美味しいけれ
ど、とうもろこしに比べると感動がない。なんだか雲行きが怪し
くなってきたので慌ててアイスを食べて車へ向かいます。

ポツポツと降ってくる中を(欲張って2個食べた罰?)なんとか
濡れるまではいかない状態で無事帰還。車にしまい終ると雨が強
まってきました。間一髪セーフ。さて、のんびり温泉です。

温泉は森の玉手箱よりも、さらに山を上った所に有ります。
自転車で走ったルートを、今度はデリカで辿っていくと「何だこ
の坂は〜!」結構な標高差があるのがわかります。御岳の眺望を
楽しめる道なのですが、この日は雲の中。次回は・・・?
「やまゆり荘」は露天風呂に出ると、運が良ければ御岳を望むこ
とが出来ます。温泉に浸かっても、大きなガラス窓に御岳の姿が
バッチリと映し出されます。

ゆっくりと温泉を楽しんだ後は、夕食へ。この界隈のお蕎麦屋さ
んは夕方5時には店じまいしてしまうので、食事もできるカフェ
「ハート」へ行くことにしました。今日車を停めた水生植物園の
近くにあるので、村内を1日中行ったり来りの繰り返し。



「生ハムとレタスのスパゲティ」はビネガーと胡椒の風味が新鮮
なさっぱりとしたお味。「から揚げ定食」も衣に胡麻がまぶして
あり香ばしい。今日はさんざん甘いものを食べたくせに、料理が
できるまでの間メニューを見ていると、ケーキも何だか美味しそ
う。パスタたけじゃ物足りないかな〜と「バナナケーキ」と「ブ
ルーベリーシェーク」、ダーは「梅ソーダ」を追加注文。
食事の後デザートをのんびり食べつつ、ザウルスを取り出してあ
ちこちを見て過ごしました。バナナケーキは軽い口当たりでペロ
リ!シェークはブルーベリーがたっぷり使ってあって、上にも凍
らせた実がトッピングされて冷えウマ!ソーダはさっぱり味!

今日は本当に食べ過ぎの1日でした。
距離も時間も少ししか走っていないのに、坂を無理に漕いでしま
ったので激しく疲れました。また、翌日以降ひさびさの筋肉痛に
(特に腿)悩まされてしまったのでした。
無理はしてはいけませんね〜特に、坂は押して歩かなくては!
今後の教訓にしよう!と思ったのでした。


日記目次へ

ホームへ
Ads by TOK2