7月6日(金)
昨晩9時過ぎに出発し、午前0時鮎沢PAに到着。この夜は皆既月食。名古屋では全く月の姿を見ることは出来なかったけれど、東へ進むにつれおぼろげながら上半分が欠けた様子がわかる。この調子ならば明日は何とか大丈夫そう。
そして夜が明け、カーテンの隙間から車外を覗く。曇ってはいるけれど雨ではない。ホット胸をなでおろす。前日までの天気予報は今ひとつ辛口で、ルートが固まらないままここまで来てしまったので、早速地図を取り出して再度確認。6時にダーを起こし、売店でパンを購入。クリームデニッシュと横須賀カレーパン(結局この日三食カレー絡み・カレー王おだあさんの影響か?)
厚木ICからR129〜R134で江ノ島へ向かう。金曜日の通勤時間と重なったためか少し混み合う。8時半前@nakさんに教えていただいた駐車場に無事到着。早く自転車で出発したいのに、ダーはなかなか車から降りてこない。もぅ〜と思うが、ここまできて喧嘩はしたくないので待つこと暫し。
さてさて、やっとここからが正真正銘の自転車日記。R134を東に向けて走り出す。江ノ電が左手に、海が右手に、あぁ久しぶりに湘南だ〜としみじみ。
鎌倉高校前で江ノ電を見ると、車内の小学生(4・5年生位の男の子達)がこちらを見ている。ここから何度か追いつき追い越されるたびに、彼等もこちらを見て何かしら言い合っている様子。七里ヶ浜駅で電車は陸側へ。と思ったらまたすぐにこちらに戻ってきた。思わず微笑むと彼等もかえしてくれた。
先を行くダーが急にストップ。「深田恭子!」えっ!と右後方を見ると紛れも無くドラマロケの一団の中央、スタッフが差しかけるパラソルの下にその姿が見える。瞳がやはり大きい!可愛い!髪は役柄のため金髪でしたが・・・そして見る見る間に両車線ともノロノロ運転。車の人達は惜しそうに通りすぎて行く。その隙間を縫って反対車線にカメラを持って走る。が、スタッフと打ち合わせすする姿に真近でカメラを向けるのが躊躇われる。結局反対車線からの写真のみ。パラソルの影になってお顔はハッキリわかりませんでした。
あぁ、思わぬところで道草でした。でもこれは名古屋ではかなり自慢できそう。東へ東へ進む。材木座を過ぎて一番の難所、逗子トンネルへ。暗い、トラックいっぱい、クラクション鳴らされ・・・怖いよ〜でも、目的を果たすために頑張ってきこきこ。渚橋でいったん国道を外れ、しばらく進むとラ・マーレド・チャヤが見えた。ここにも来てみたかったけれど、今回はお預け、先へ進む。郵便局の角を右折して坂を上り再び134号に。アップダウンのあと、葉山大道を左折。またまた登り坂。でもここが最後の上りだと言い聞かせ、きこきこ。午前10時、やっと到着しました。本日最初の目的地「サン・ルイ島」
朝からケーキ?!いえいえ、自転車のときは大丈夫。(そうでなくてもホントは大丈夫)開店は9時30分から。さすがにティールームに先客はいませんでしたが、次から次へとテイクアウトのお客が現れる。おいおい、平日の朝からケーキ買ってどうする?と疑問に思ってしまう。店内のショーケースをなめるように見つめる不気味な私。ダーはあっさり「ミルフィーユ」に決定。迷ったまま席につき、メニューを開くと最後のページで目が釘付け!美しすぎる桃のデザート。イチゴヴァージョンもあったけれど、ここは桃で決まり。
暫し待って、アイスティーと共にやってきたそのデザートはやはり美しい。早速、撮影。早く食べたいけれど、これを収めずしてどうする!無事カメラに収め、安心して頂くことにする。美しい金糸のアメ&生クリーム&桃のコンポート、おいしい〜。が、桃の中にアイスクリームとイチゴやブルーベリー、キウィなどなどフルーツたっぷり。そして、とどめは一番下のラングドシャクッキー。全部が混ざり合ったそのお味は・・・完全に降参!!
食べている最中にも、次から次へとテイクアウトで求めていくお客がやってくる。葉山の人々は、平日の朝ケーキ買ってどうするんだ〜??そして、ティールームにも一人のお客様が。おばさんと呼ぶのは憚られる雰囲気の奥様は、丸いテュイル3枚の間に、アイスが縦に2つ丸く挟まれた、美しいけれどかなり食べるのが難しそうな皿に挑む。横目で気にしていると、一番上のテュイルを手で摘まみ口へ運ぶ。そしてアイスをスプーンで口へ。やはりこの食べ方しかないよ、と思った通り綺麗に食されていた。これぞ、葉山夫人の華麗なる朝のSweetsTimeと呼ぶのだろうか・・・未知なる世界だ。
名残惜しみつつ店を後にする。お菓子のケースは生ケーキ類・タルト類と仕切のついたケースに並び、その上にはクロワッサンやブリオッシュが並ぶ。正当なパティスリーの見本のようなお店。会計は2000円を少しオーバーしたけれど価値は十分。店外の庇にツバメの巣が2つ有り、雛が顔を覗かせてくれるおまけもついた。

帰りにチャヤ店外の写真を収める。レストランもティールームも良さそうだ。次に葉山に来たらどこで食べたらイイのか悩みそう。(サン・ルイ島は鎌倉山にも支店があるが、本店からケーキを送ってもらっているので恐らくパティシエはいない=あの美しいデザートは作れない!)
134号の飯島トンネルをパスして小坪トンネルへ抜ける道を探すけれど、なかなか見つからない。恐ろしく細い道。でも辺りの家は趣味の良いお宅が多いので迷っても少し楽しかったりして・・・何とかトンネルを抜けるがこちらの方が勾配が急なような気がする。でも車が殆ど来ないので、次からはこちらを使おう!
勢い良く坂を滑り降りると、第二の目的地光明寺に到着。立派な山門が迎えてくれる。

しかし、残念ながら工事中であちこちにブルーシートやら材料やら。山門の中に二匹の猫。境内に入ると別の猫が二匹きれいに並んで寝そべっていた。そしてその先には動物たちの慰霊碑が。友達のお墓参りにきた感心な子たちだ。本殿へ進み、右手側の山水は規模は大きくないけれど静寂が心地よい。左手の記主庭園には、蓮の花が咲いているはずだったのですが・・・まだ少し早くて咲いているのは2つ。蕾がちらほら。残念な事におもいっきり工事中でブルーシートの隙間から覗く有様。
さて、時間も昼へと近づきつつあるので第3の目的地、キャラウェイに向かい走り出す。途中の昔ながらの商店も良い感じ。
ゆっくり進むとなぜか可愛い雑貨屋が。ダーが止まってくれたので中を少しだけ覗く。おもったより中が広い。ウロウロ見て、1点だけ購入。何を買ったかとたずねるダーへ。1年後に教えて進ぜ様。
キャラウェイは若宮大路の鶴ヶ丘会館を入ったところ。12時ごろ到着。私達で丁度テーブルが埋まった。「ビーフとチキン2つとも小ライス」と注文。店のおばちゃんが再度「両方小でいいの」と聞きに来る。良いんです!予めカレー王様に教えを受けていなかったら酷い目にあっていた。どちらも美味しいけれど、チキンの方が好みと2人とも一致。ご飯は、私のを3割くらいダーへ。かわりにルーは2割くらい私が。お店でカレーを頂くと大体このパターンだ。店内のお客は地元の奥様が主流。みんな小を食べている。普通は2つしか見なかった。普通=多すぎます!!店の外に1・2組並ぶ状態が続くので、すぐに外へ。一応証拠写真は押さえておく。
週末に来ていたら絶対自転車引いて歩かなくては通れない小町通も、ゆっくりとなら乗車可能なくらいの人出。ミルクホールへ続く路地を入っていくと、チェリオの自動販売機(瓶)発見!おもわず写真。ミリンダは無かったけれど、隣のダンボールに飲み終わったビンが幾つも入っていたので、なんだか懐かしい気持ちになる鎌倉では、チェリオ思わず飲んでしまう事も有得る気がした。
次の目的地は鎌倉駅西口から御成通りを進み、お菓子の家小川軒へ。レーズンウィッチを2個購入。由比ガ浜大通りから長谷観音前にでた。どちらへ行こうか?右に折れて、そう大仏様のところへ。何度も訪れた鎌倉なのに、私は大仏様に会ったことが無い。高徳院への道は「いやげ物」の宝庫!でも外国人にはウケるのでしょう・・・
自転車を止めて境内前の売店でアイスティーを買い、早速レーズンウィッチをいただく。六花亭バターサンドよりもビスケットがサクサクで、バタークリームはあっさりしている感じ。90円だから10円安いぞ。

200円で高徳院の中へ。大仏様は達観鎮座していた。
長谷の踏切を超えて134号を西へ走る。腰越駐車場のデリカを通りすぎて西へ西へ。鵠沼橋を越え松波の信号を右折。しばらく行くと左手に葉山に本店が有る「鴫立亭」が現われた。残念ながら今回はこちらには寄れないのです・・・雰囲気は良さそう。目指す「ラシェット・ブランシュ湘南鵠沼海岸本店」は実際は海岸から約1キロ内側左手側です。両店の距離500メートル。
店に到着したのは2時半頃。右手側はケーキのテイクアウトでお店は本来イタリアンレストラン。ティータイムはおやつ歓迎らしく、席に通されるとすぐに大きなプレートにのった見本のお菓子達が出てきた。さんざん迷ってプチシューのケーキとフルーツクレープ包みに決定。店内は大きなガラス越しに、美しいガーデン。きっとここでのウェディングパーティーは人気が有りそうだ。ゆっくりランチタイムを過した人達に混じって、のんびりケーキをいただく。当然美味しい。でも、次はランチというテも有りそう・・・
店を後にして再度海を目指す。今度は134号手前から地下道に入ってサイクリングロードに。西へ行けるだけ進んでみようと思ったのだけれど、風が強くて全然進まない。しかし、前方に富士山のシルエット!薄っすらとしか見えなかったけれど何だか嬉しい。結局少しだけ走って、橋の上でボ〜っと海を眺めて過す。風が強くて砂で眼鏡越しの景色が曇ってしまう・・・
せっかくだから江ノ島に上陸してみよう!引き返して走る。今度は追い風なのでスムーズ。湘南海岸公園の中を通ってマリンランド横へ出る。江ノ島大橋へと進む。橋を3分の2位過ぎた辺りで、前方から見慣れた自転車が。BD−1(ポリッシュ×2台)に乗った御夫妻とすれ違う。きっと向こうも驚かれたことでしょう。思わず「こんにちは」とごあいさつ。
島の入り口に自転車を止めて、歩いてみることにした。鳥居を抜けると土産物屋さんが並ぶ細い坂道。でも、ここ一方通行じゃない!坂を駆け上がった軽トラはどこへいったの?どう見てもすれ違え無さそうだ・・・「エスカー」乗り場なるものが有ったけれど、窓口はもう閉まっていた。歩いて来れ以上登る元気も無いので、引き返して海岸沿いの土産物屋や食堂を覗く。焼サザエや蛤がいい匂い!しかし我慢我慢。お茶だけ飲んで我慢。
もうそろそろ夕食に向かっても良さそうなので車に戻る。日も翳ってきたので半袖のTシャツに着替える。海の家でシャワー借りても良かったかしらん。
ではでは、本日最後の目的地「モアナマカイ珊瑚礁」へレッツゴ〜!
あっという間に到着。駐車場もまだ余裕がある。まだ辺りは少し日が暮れてきたといったところ。店の右手側には、ガラス越しに沢山のお酒のビン。あちらはバーコーナーなんだ、お洒落そう!出やすいところにデリカを入れようとしたら、後からやってきたオバ様二人組が割り込んできた。むっ!ときたけれど今日は許してあげよう。先に店に入れてあげる。
入り口で少し待たされたあと通された席は、なんとバーカウンターがあるスペースの一番海側のテーブル席。まだこちらには他のお客は一人もいない!まさに貸切り状態!色とりどりのリキュール瓶越しに江ノ島を望む。これ以上無い最高!のロケーション!!こんなラッキー有って良いのかしらん。
メニューを渡されて暫し悩んだ末、「浜豚カレー」「ビーフサラダ」「ガーリックポテト」「鰯のサクサク揚げレタス包み」を注文。「スペアリブ」も食べたかったけれど肉ばかりなのでお魚も一皿いれてみた。ダーは店員さんに「灯はいつ頃点すのですか?」と尋ねている。(少しばかり恥ずかしい)もうそろそろ、との事。
貸切り状態だったこちら側にも、次々とお客様が。隣のテーブルが3人組の他はみんなカップルばかり。そして私達以外の全員が、アルコールを飲んでいる。お〜い!ここまで電車できた人達いるの??ナンで何で?
ビーフサラダをかわきりに、次々と料理がやってくる。みんな美味しい!凄いボリューム!どんどん食べる。そんな最中に外にはファイヤーが・・・思わず顔を見合わせて笑ってしまう。とってもロマンチックなところなんですけど。あっという間に日が暮れてトーチの灯が輝きを増していく。嗚呼!絶景!
ゆっくり食事を楽しみ、心もお腹もいっぱいになった。テラス席も埋まり、ウェイティングの人達もいる様子。そろそろホテルへ向かう事にしよう。
車に乗りこんだ途端、パラリと雨。やれやれ、今日は本当にラッキーな1日でした。田町のホテルには9時頃到着。明日の天気を気にしつつ、おやすみなさい。 本日の走行距離47.7キロでした。
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